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公開番号2024175344
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093054
出願日2023-06-06
発明の名称電力管理システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H02J 3/46 20060101AFI20241211BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】システム停止状態の電動車両が電力調整に参加する際に、要求される電力調整の追従性を向上する。
【解決手段】電力管理システムは、電力調整の要求(例:9kWの放電)があると、電力調整に参加する電動車両10(A~C)に、指示量(3kW)を割り当てる。Aの電動車両10の充放電システムが停止中の場合、他の電動車両10(B、C)に、Aの指示量を割り振り、BおよびCの指示量を4.5kWとする。時刻t1で、Aのシステムの起動が完了すると、各電動車両10(A~C)に、指示量(3kW)を割り当て、A~Cの指示量が復帰する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電動車両を電力調整リソースとして用いる電力管理システムであって、
前記電動車両の充放電を指示する充放電指示手段を備え、
前記充放電指示手段は、
電力調整に参加する前記電動車両毎に、充電量あるいは放電量である指示量を割り当てることと、
前記電力調整に参加する前記電動車両に、充放電システムが停止中の前記電動車両がある場合、
システム停止中の前記電動車両へ割り当てた前記指示量を、他の前記電動車両に割り振ることと、
システム停止中の前記電動車両に対して、前記指示量よりも小さな値である所定量を割り当てることと、を実行し、
システム停止中の前記電動車両の前記充放電システムの起動が完了した場合、
前記指示量を、前記電力調整に参加する前記電動車両に割り当てること、を実行する、電力管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電力管理システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば、特開2022-113460号公報(特許文献1)には、電動車両をエネルギーリソーセスとして用いる仮想発電所(VPP:Virtual Power Plant)の電力調整装置が、開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-113460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動車両は、その走行により、充放電設備との接続、切断が繰り返し行われるため、電力調整に参加する際、充放電システムの停止状態(システム停止状態)から、充放電システムを起動して、電力調整に参加する頻度が多い。システム停止状態から起動が完了するまでの間は、電動車両から充放電を行うことはできないため、システム停止状態からの起動頻度が多いと、要求される電力調整への追従性が悪化するという問題がある。
【0005】
本開示の目的は、システム停止状態の電動車両が電力調整に参加する際に、要求される電力調整の追従性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電力管理システムは、電動車両を電力調整リソースとして用いる電力管理システムであって、電動車両の充放電を指示する充放電指示手段を備える。充放電指示手段は、電力調整に参加する電動車両毎に、充電量あるいは放電量である指示量を割り当てる。充放電指示手段は、電力調整に参加する電動車両に、充放電システムが停止中の電動車両がある場合、システム停止中の電動車両へ割り当てた指示量を、他の電動車両に割り振り、システム停止中の電動車両に対して、指示量よりも小さな値である所定量を割り当てる。充放電指示手段は、システム停止中の電動車両の充放電システムの起動が完了した場合、指示量を、電力調整に参加する電動車両に割り当てる。
【0007】
この構成によれば、充放電指示手段は、電力調整に参加する電動車両毎に、充電量あるいは放電量である指示量を割り当て、電力調整に参加する電動車両に充放電システムが停止中の電動車両がある場合、システム停止中の電動車両へ割り当てた指示量を、他の電動車両に割り振り、システム停止中の電動車両に対して、指示量よりも小さな値である所定量を割り当てる。システム停止中の電動車両は、システムの起動が完了するまで充放電を行うことができないが、他の電動車両(充放電システムの起動が完了しており、充放電可能な電動車両)に、充放電を行うことができない電動車両(システムの起動が完了していない電動車両)の指示量を割り振りするので、システムの起動が完了していない電動車両の指示量を補って、電力調整を行うことができ、要求される電力調整への追従性を向上することができる。
【0008】
充放電指示手段は、システム停止中の電動車両の充放電システムの起動が完了した場合、電力調整に参加する電動車両に、指示量を割り当てる。システム停止中の電動車両の充放電システムの起動が完了し、電力調整に参加するすべての電動車両が充放電可能になると、各電動車両に指示量が割り当てられるので、所望の電力調整を行うことができる。また、システムの起動完了前(停止中)に、システム停止中の電動車両に対して、指示量よりも小さな値である所定量を割り当てているので、指示量を割り当てる場合(指示量を維持する場合)に比較して、充放電システムの起動完了時に、指示量の切替遅れや制御応答性に起因した、電力調整のオーバーシュートを抑制できる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、システム停止状態の電動車両が電力調整に参加する際に、要求される電力調整の追従性を向上するが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態に係る電力管理システムの概略的な全体構成を示す図である。
サーバによって実行される電力調整の処理の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る電力調整を説明するタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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