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公開番号2024174767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092783
出願日2023-06-05
発明の名称車両用乗員拘束装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60R 21/2334 20110101AFI20241210BHJP(車両一般)
要約【課題】車両用シートの前後位置によらず、膨張展開したセンターエアバッグで乗員を効果的に拘束できる車両用乗員拘束装置を得る。
【解決手段】車両用シート12に設けられ、作動することによりガスを噴出するインフレータ22と、車両用シート12におけるシートバック16の車幅方向内側の側部に設けられ、ガスが内部に供給されることにより、車両用シート12に着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開するメインチャンバ26と、メインチャンバ26に設けられ、シートバック16の後面に接触するように膨張展開するサブチャンバ28と、を有するセンターエアバッグ24と、を備えた車両用乗員拘束装置10とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両用シートに設けられ、作動することによりガスを噴出するインフレータと、
前記車両用シートにおけるシートバックの車幅方向内側の側部に設けられ、前記ガスが内部に供給されることにより、前記車両用シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開するメインチャンバと、該メインチャンバに設けられ、前記シートバックの後面に接触するように膨張展開するサブチャンバと、を有するセンターエアバッグと、
を備えた車両用乗員拘束装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用乗員拘束装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ファーサイドエアバッグ(センターエアバッグ)の下端部を乗員の腰部とコンソールボックスとの間に展開させ、乗員の車幅方向内側への移動を抑制するようにした車両用乗員拘束システムは、従来から知られている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-081958号公報
特開2014-108740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、膨張展開したセンターエアバッグの下端部が、コンソールボックスと側面視で充分にオーバーラップしていない場合、換言すれば、小柄な乗員の場合など、シートバックの側部における前端面が、コンソールボックスの前面よりも前方側に位置する前側位置を車両用シートが採る場合、膨張展開されたセンターエアバッグによる乗員拘束時において、そのセンターエアバッグは、コンソールボックスから充分な反力を得難い。
【0005】
そのため、車両の側面衝突による慣性力で車幅方向内側へ移動する乗員は、平面視で、センターエアバッグのインフレータが接続されている部位を中心として、そのセンターエアバッグと共に車幅方向内側へ回動する(倒れ込む)可能性がある。すなわち、膨張展開したセンターエアバッグで乗員を効果的に拘束することが困難になるおそれがある。このように、車両用シートの前後位置によらず(車両用シートが前側位置を採ったときでも)、膨張展開したセンターエアバッグで乗員を効果的に拘束できるようにする構成には、未だ改善の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、車両用シートの前後位置によらず、膨張展開したセンターエアバッグで乗員を効果的に拘束できる車両用乗員拘束装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用乗員拘束装置は、車両用シートに設けられ、作動することによりガスを噴出するインフレータと、前記車両用シートにおけるシートバックの車幅方向内側の側部に設けられ、前記ガスが内部に供給されることにより、前記車両用シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開するメインチャンバと、該メインチャンバに設けられ、前記シートバックの後面に接触するように膨張展開するサブチャンバと、を有するセンターエアバッグと、を備えている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、車両の側面衝突時に、インフレータが作動し、そのインフレータから噴出されたガスが、車両用シートにおけるシートバックの車幅方向内側の側部に設けられたセンターエアバッグ(メインチャンバ及びサブチャンバ)の内部に供給される。これにより、センターエアバッグの少なくともメインチャンバが、車両用シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開する。なお、「車両の側面衝突時」とは、車両の側面衝突を検知したときだけではなく、車両の側面衝突を予知したときも含む。
【0009】
ここで、例えば車両用シートに着座する乗員が小柄な乗員であると、側面視で、シートバックの側部における前端面がコンソールボックスの前面よりも車両前方側に位置する前側位置を、車両用シートが採ることがある。この場合、膨張展開したセンターエアバッグは、コンソールボックスから反力を得難い。
【0010】
しかしながら、センターエアバッグは、メインチャンバに設けられたサブチャンバを有しており、そのサブチャンバは、シートバックの後面に接触するように膨張展開する。そのため、車両の側面衝突による慣性力で乗員が車幅方向内側へ移動し、センターエアバッグのメインチャンバを車幅方向内側へ押圧しても、そのメインチャンバは、サブチャンバを介して、シートバックから反力を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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