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公開番号2024174690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092654
出願日2023-06-05
発明の名称ハンガー
出願人株式会社カインズ,レックライセンス株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 57/00 20060101AFI20241210BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】衣服における襟元の形状を保持でき、さらに、衣服の乾燥性を高めることができるハンガーを提供する。
【解決手段】ハンガー10は、本体12と、一対のアーム部(第1アーム部14および第2アーム部15)と、インナーパーツ16と、襟元固定部18と、を備える。第1アーム部14および第2アーム部15は、本体12に支持される。インナーパーツ16は、本体12の内部に収納される。襟元固定部18は、インナーパーツ16に設けられる。襟元固定部18は、第1アーム部14および第2アーム部15に吊り下げられたYシャツの襟元を首回りに配置した形状に保持する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
本体と、
前記本体に支持された一対のアーム部と、
前記本体の内部に収納されたインナーパーツと、
前記インナーパーツに設けられ、前記一対のアーム部に吊り下げられた衣服の襟元を首回りに配置した形状に保持する襟元固定部と、
を備えたハンガー。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記襟元固定部は、
前記衣服の襟元を型崩れのない状態において受け入れる襟元受入溝と、
前記襟元受入溝に受け入れた前記衣服の襟元を固定する第1位置、および前記衣服の襟元から離れた第2位置に移動可能な回動部と、
前記回動部を前記第1位置に保持する弾性部材と、を備え、
前記回動部は、
前記弾性部材の付勢力に抗して前記回動部を前記前記第1位置から前記第2位置に移動可能なレバーを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のハンガー。
【請求項3】
前記本体および前記インナーパーツの一方に係合部を有し、
前記係合部は、
前記襟元固定部が係合されることにより、前記襟元を前記首回りに配置した形状に保持する使用位置に前記襟元固定部を保持する、
ことを特徴とする請求項1に記載のハンガー。
【請求項4】
前記襟元固定部は、伸縮可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載のハンガー。
【請求項5】
前記襟元固定部は、
前記使用位置と、前記使用位置から折り畳まれた収納位置とに移動可能に前記インナーパーツに軸支され、
前記係合部は、
前記使用位置に配置された前記襟元固定部に係合解除可能に係合する、
ことを特徴とする請求項3に記載のハンガー。
【請求項6】
前記一対のアーム部は、
前記衣服が吊り下げられるように張り出されたアーム使用位置と、前記アーム使用位置から折り畳まれたアーム収納位置とに移動可能に前記本体に軸支され、
前記インナーパーツは、
前記アーム使用位置に配置された前記一対のアーム部に係合解除可能に係合する、
ことを特徴とする請求項1に記載のハンガー。
【請求項7】
本体と、
前記本体に支持された一対のアーム部と、
前記本体の内部に収納されたインナーパーツと、
前記本体に設けられ、前記一対のアーム部に吊り下げられた衣服の襟元を首回りに配置した形状に保持する襟元固定部と、
を備えたハンガー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンガーに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
衣服などを吊り下げて干したり、あるいは衣服などを吊り下げて収納したりする場合にハンガーが使用される。ハンガーのなかには、例えば、二股状の解除駒が本体に設けられ、二股状の先端部を一対のアーム部の基端部に係合させることにより、一対のアーム部を水平位置に保持するものが知られている。二股状の解除駒は、弾性変形可能に形成され、下方に向けて開放するように本体に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このハンガーによれば、二股状の解除駒を弾性変形させることにより、一対のアーム部の基端部における解除駒による係合を解除して一対のアーム部を簡単に折り畳むことができる。一対のアーム部を折り畳むことにより、例えば、一対のアーム部を衣服などに引っ掛かり難くでき、衣服などの着脱性を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5248688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、例えばYシャツ(ワイシャツ)などの衣服は、着用した人の首部の全周に沿うように襟元が立体的に形成されている。しかし、従来のハンガーは、Yシャツなどの衣服を吊り下げて干した場合、襟元が平坦に吊り下げられ、襟元の形状を立体的に保持することが難しい。このため、Yシャツなどの衣服の襟元が型崩れをおこし、襟元の形状を保持することが難しい。
また、従来のハンガーは、Yシャツなどの衣服を吊り下げて干した場合、衣服において背中側に位置する後側部と、胸側に位置する前側部とが比較的近接した状態に配置される。このため、Yシャツなどの衣服を乾燥させる際に、衣服の乾燥を妨げるおそれがある。
【0006】
本発明は、衣服における襟元の形状を保持でき、さらに、衣服の乾燥性を高めることができる折畳み式ハンガーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係るハンガーは、本体と、前記本体に支持された一対のアーム部と、前記本体の内部に収納されたインナーパーツと、前記インナーパーツに設けられ、前記一対のアーム部に吊り下げられた衣服の襟元を首回りに配置した形状に保持する襟元固定部と、を備えている。
【0008】
上記構成によれば、インナーパーツに襟元固定部を設け、襟元固定部により衣服の襟元を保持するようにした。これにより、一対のアーム部(すなわち、ハンガー)に吊り下げられた衣服における襟元の形状を襟元固定部により保持できる。
さらに、襟元固定部により衣服の襟元を保持することにより、例えば、ハンガーに吊り下げた衣服において、背中側に位置する後側部と、胸側に位置する前側部とを離間させて配置できる。これにより、衣服の乾燥性を襟元固定部により高めることができる。
【0009】
(2)上記態様において、前記襟元固定部は、前記衣服の襟元を型崩れのない状態において受け入れる襟元受入溝と、前記襟元受入溝に受け入れた前記衣服の襟元を固定する第1位置、および前記衣服の襟元から離れた第2位置に移動可能な回動部と、前記回動部を前記第1位置に保持する弾性部材と、を備え、前記回動部は、前記弾性部材の付勢力に抗して前記回動部を前記前記第1位置から前記第2位置に移動可能なレバーを有してもよい。
【0010】
この構成によれば、衣服の襟元を襟元受入溝に受け入れた状態において、回動部を弾性部材で第1位置に保持できる。よって、衣服の襟元を回動部で固定できる。これにより、衣服を干す際に、衣服のボタンを留めることなくハンガーに干すことができる。
また、衣服をハンガーから外して取り込む際には、レバーを操作して弾性部材の付勢力に抗して回動部を第2位置に移動することができる。よって、回動部を衣服の襟元から離すことができる。これにより、回動部による衣服の襟元の固定状態を解除して衣服を瞬時に取り込むことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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