特許ウォッチ

公開番号2024168620
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085458
出願日2023-05-24
発明の名称洗濯機
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人サトー
主分類D06F 39/02 20060101AFI20241128BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】注水ケース内の残水を抑制できる洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機は、衣類を収容する衣類収容槽と、ケース本体及び閉鎖された空間で形成され外部の水源から供給された水が流れる水路を有し、外部の水源から供給された水を衣類収容槽内に注水する注水ケースと、を備え、水路の出口は、ケース本体の内部空間を上下方向に分ける隔壁に設けられており、注水ケースは、水路とは異なる位置であって隔壁に形成された通気孔を含み水路の外部から水路の内部に空気を導く通気路を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
衣類を収容する衣類収容槽と、
ケース本体及び閉鎖された空間で形成され外部の水源から供給された水が流れる水路を有し、前記外部の水源から供給された水を前記衣類収容槽内に注水する注水ケースと、を備え、
前記水路の出口は、前記ケース本体の内部空間を上下方向に分ける隔壁に設けられており、
前記注水ケースは、前記水路とは異なる位置であって前記隔壁に形成された通気孔を含み前記水路の外部から前記水路の内部に空気を導く通気路を有する、
洗濯機。
続きを表示（約 800 文字）【請求項２】
前記ケース本体は、前記隔壁から上方に延びて設けられ前記水路の前記出口と前記通気孔との間を仕切る仕切壁と、前記仕切壁の上部側に位置する連通部と、を有し、
前記水路と前記通気路との境界は、前記仕切壁と前記連通部とによって構成されている、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項３】
前記前記連通部の位置は、前記水路の最大水位よりも高い位置に設定されている、
請求項２に記載の洗濯機。
【請求項４】
前記仕切壁は、前記水路を流れる水の流れに沿って配置されている、
請求項２又は３に記載の洗濯機。
【請求項５】
前記通気路は、前記水路の前記出口よりも上方に位置している、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項６】
前記ケース本体は、前記隔壁から上方に延びて設けられ前記水路を形成する区画壁を有し、
前記区画壁は、前記区画壁の一部を切り欠いて形成された切り欠き部を有する、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項７】
前記隔壁は、前記隔壁を貫いて形成され前記水路の水を排水する排水孔が設けられており、
前記排水孔の開口面積は、前記水路の前記出口の開口面積よりも大きく設定されている、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項８】
前記通気孔は、前記水路の下流側に位置しており、
前記水路の前記出口は、前記通気孔よりも前記水路の上流側に設けられている、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項９】
前記隔壁は、後方から前方へ向かって下方に傾斜して形成されており、
前記通気孔は、前記水路よりも上方であってかつ前記水路の水が流れる方向とは反対側の位置に設けられている、
請求項１に記載の洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、洗剤が収容される洗剤ケースと、洗剤ケースへ水を供給するための流路を規定する流路構造部を有する給水ユニットと、を備える洗濯機が知られている。流路構造部は、水を支持する支持壁と、支持壁から立設された壁部と、を含む。支持壁には、水を洗剤ケースへ流下させる第１流下孔及び第１流下孔とは位置的に異なる第２流下孔が形成されている。第２流下孔は、囲壁部によって取り囲まれており、第２流下孔上に形成される液層を、第２流下孔の周囲で形成される液層から切り離すように構成されている。
【０００３】
このような従来構成では、第２流下孔上に形成される液層の水は、第２流下孔を通じて、第２流下孔の周囲で形成される液層よりも短時間での流出が図られている。その後、第２流下孔を通じて、空気を流路構造部内に流入させることで、第２流下孔の周囲で形成される液層も、第１流下孔を通じて、短時間で流出することが図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１５－１９２７７３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、第２流下孔及び囲壁部は、給水弁から流入した水が流動する流路内の途中部分に設けられているため、囲壁部内の空間に水が流入して第２流下孔からの排水が停滞することで、第２流下孔から流路内への空気の流入が阻害される場合がある。この場合、流路構造部つまり注水ケース内に残水が生じることがある。
【０００６】
注水ケース内に残水が起こった状態で、例えば洗濯運転後に洗濯機に振動等が加わると、当該残水が水槽内に流れ出て、脱水後の衣類を濡らしてしまうことがある。そのため、従来構成では、注水ケース内の残水を抑制する点において改善の余地があった。
【０００７】
そこで、本実施形態は、注水ケース内の残水を抑制できる洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本実施形態に係る洗濯機は、衣類を収容する衣類収容槽と、ケース本体及び閉鎖された空間で形成され外部の水源から供給された水が流れる水路を有し、前記外部の水源から供給された水を前記衣類収容槽内に注水する注水ケースと、を備え、前記水路の出口は、前記ケース本体の内部空間を上下方向に分ける隔壁に設けられており、前記注水ケースは、前記水路とは異なる位置であって前記隔壁に形成された通気孔を含み前記水路の外部から前記水路の内部に空気を導く通気路を有する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
第１実施形態による洗濯機の内部構成を概略的に示す断面図
第１実施形態による洗濯機について、外部の水源から水槽に至る給水経路の一例を概略的に示す図
第１実施形態による洗濯機について、注水ケースの内部から処理剤ケースを除いた状態を示す斜視図
第１実施形態による洗濯機について、ケース本体の構成の一例を示す平面図
第１実施形態による洗濯機について、注水孔、排水孔、及び通気孔の位置関係を拡大して示す平面図
第１実施形態による洗濯機について、通気路の構成の一例を図５のＸ６－Ｘ６線に沿って示す断面図
第１実施形態による洗濯機について、仕切壁の高さと水路の最大水位との関係を示す図
第１実施形態による洗濯機について、通気路の構成の他の例を示す断面図
第２実施形態による洗濯機について、外部の水源から水槽に至る給水経路の一例を概略的に示す図
第２実施形態による洗濯機について、ケース本体の構成の一例を示す平面図
第２実施形態による洗濯機について、水路周辺の区画壁の構成の一例を図１０のＸ１１－Ｘ１１線に沿って示す断面図
第２実施形態による洗濯機について、通気路の構成の一例を図１１のＸ１２－Ｘ１２線に沿って示す断面図
第３実施形態による洗濯機について、ケース本体の構成の一例を示す平面図
第３実施形態による洗濯機について、水路及び通気路の構成の一例を図１３のＸ１４－Ｘ１４線に沿って示す断面図
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。また、以下の実施形態において、構成要素等に付された「第１」、「第２」との語句は、類似した構成要素を単に区別するためのものであり、構成要素間の優劣等を意味するものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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