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公開番号2024173279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091601
出願日2023-06-02
発明の名称防振機構
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16F 15/023 20060101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】浮き床の回転運動を抑制するとともに、慣性効果により、より優れた反力低減を行うことができる防振機構を提供する。
【解決手段】防振機構100は、設置部1と、設置部1の上方に配置された浮き床2と、設置部1と浮き床2との間に配置された一対の防振装置3と、一対の防振装置3を接続する接続管6と、浮き床2を設置部1に対して鉛直方向に変位可能に支持する支持ばね4と、を備え、防振装置3は、設置部1と浮き床2との間に配置された粘性減衰装置5を有し、粘性減衰装置5は、上側油室56と、上側油室56の下側に配置された下側油室57と、を有し、接続管6は、一方の防振装置3の上側油室56と他方の防振装置3の下側油室57とを接続する第一接続管61と、一方の防振装置3の下側油室57と他方の防振装置3の上側油室56とを接続する第二接続管62と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
設置部と、
前記設置部の上方に配置された浮き床と、
前記設置部と前記浮き床との間に配置された一対の防振装置と、
前記一対の防振装置を接続する接続管と、
前記浮き床を前記設置部に対して鉛直方向に変位可能に支持する支持ばねと、を備え、
前記防振装置は、
前記設置部と前記浮き床との間に配置された粘性減衰装置を有し、
前記粘性減衰装置は、
上側油室と、
前記上側油室の下側に配置された下側油室と、を有し、
前記接続管は、
一方の前記粘性減衰装置の前記上側油室と他方の前記粘性減衰装置の前記下側油室とを接続する第一接続管と、
前記一方の粘性減衰装置の前記下側油室と前記他方の粘性減衰装置の前記上側油室とを接続する第二接続管と、を有する防振機構。
続きを表示(約 56 文字)【請求項2】
前記第一接続管と前記第二接続管との長さは、略同一である請求項1に記載の防振機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防振機構に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ライブハウスやコンサートホールでは、観客が音楽に合わせて動く、いわゆるタテノリ動作に起因した周辺建物における振動が問題となっている。
【0003】
この問題に対して、観客を収容する床を浮き床とし、その固有振動数を観客のタテノリ動作の卓越振動数よりも低く抑えることによって、タテノリ動作に起因した外力に対し、浮き床を支える基礎部分に生じる反力を低減する提案がなされている(下記の特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4936174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で前提とされている数理モデルは1自由度系であるが、実際には、面的な広がりをもつ浮き床の固有モードには、鉛直方向の並進のほか、水平軸廻りの回転がある。観客が床に対して偏在する(例えばステージ側に密集する)など、作用力の総量が床版の剛心と一致しない場合には水平軸廻りの回転運動が生じうる。これにより、配置された各装置(浮き床を支えるばね装置や減衰装置)の応答に偏りが生じたり、床版に傾きが生じたりすることになる。特に、浮き床が、観客のタテノリ動作のみならず、地震動に対する安全性、耐久性が要求される場合には、回転運動が拘束されることが一層望ましい。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、浮き床の回転運動を抑制するとともに、慣性効果により、より優れた反力低減を行うことができる防振機構を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る防振機構は、設置部と、前記設置部の上方に配置された浮き床と、前記設置部と前記浮き床との間に配置された一対の防振装置と、前記一対の防振装置を接続する接続管と、前記浮き床を前記設置部に対して鉛直方向に変位可能に支持する支持ばねと、を備え、前記防振装置は、前記設置部と前記浮き床との間に配置された粘性減衰装置を有し、前記粘性減衰装置は、上側油室と、前記上側油室の下側に配置された下側油室と、を有し、前記接続管は、一方の前記粘性減衰装置の前記上側油室と他方の前記粘性減衰装置の前記下側油室とを接続する第一接続管と、前記一方の粘性減衰装置の前記下側油室と前記他方の粘性減衰装置の前記上側油室とを接続する第二接続管と、を有する。
【0008】
このように構成された防振機構では、対をなした粘性減衰装置において、一方の粘性減衰装置の上側油室と他方の粘性減衰装置の下側油室とを接続し、一方の粘性減衰装置の下側油室と他方の粘性減衰装置の上側油室とを接続する。これによって、減衰効果及び慣性質量効果を利用して、従来の回転慣性質量装置を用いた場合と同等の系を得るとともに、さらに回転運動の防止を図ることができる。よって、浮き床の回転運動を抑制するとともに、慣性効果により、より優れた反力低減を行うことができる。
【0009】
また、本発明に係る防振機構では、前記第一接続管と前記第二接続管との長さは、略同一であってもよい。
【0010】
このように構成された防振機構では、一方の粘性減衰装置と他方の粘性減衰装置とをバランス良く接続することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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