TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024175299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023092973
出願日2023-06-06
発明の名称位置算出方法
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G01S 19/43 20100101AFI20241211BHJP(測定;試験)
要約【課題】短期間において測定位置が急激に変化した場合でも算出誤差を小さくできる位置算出方法を提供すること。
【解決手段】全球測位衛星システム1の複数の人工衛星5からの信号を用いて、異なる時刻で少なくとも1つの基準点の3次元空間位置の算出を行う。少なくとも1つの基準点において、4次元座標において、(i)異なる時刻と、それぞれの時刻での3次元空間位置と、で特定される各時刻での基準点の位置と、(ii)異なる時刻のうちの一の時刻と、その一の時刻での3次元空間位置と、で特定される測定点の位置と、の間を直線で結んだ基線を複数構築する。構築した複数の基線に基づいて、4次元座標における、一の時刻での測定点の位置を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
全球測位衛星システムを用いて測定点の位置を算出する位置算出方法であって、
前記全球測位衛星システムの複数の衛星からの信号を用いて、異なる時刻で基準点の3次元空間位置の算出を行い、
4次元座標において、(i)前記異なる時刻と、それぞれの時刻での前記3次元空間位置と、で特定される各時刻での前記基準点の位置と、(ii)前記異なる時刻のうちの一の時刻と、その一の時刻での前記3次元空間位置と、で特定される前記測定点の位置と、の間を直線で結んだ基線を複数構築し、
構築した複数の前記基線に基づいて、前記4次元座標における、前記一の時刻での前記測定点の位置を算出する位置算出方法。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記複数の基線を用いて4次元座標における互いに異なる環閉合を複数構築し、
複数の前記環閉合における環閉合差に基づいて前記測定点の前記4次元座標における位置を算出する
請求項1に記載の位置算出方法。
【請求項3】
前記複数の基線の夫々で該基線の4次元距離を算出し、
算出した複数の前記4次元距離に基づいて前記測定点の前記4次元座標における位置を算出する
請求項1に記載の位置算出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、位置算出方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、位置算出方法としては、特許文献1に記載されているものがある。この位置算出方法は、GPS(Global Positioning System)を用いて測定点の位置情報を測定する方法であって、少なくとも3箇所の測定点と該測定点上空に空中測定点を設定し、複数のGPS衛星からの信号を用いて測定点および空中測定点の位置情報を算出する。
【0003】
そして、算出した位置情報に基づいて測定点および空中測定点を頂点として3次元の三角網を構成し、測定点および空中測定点の位置情報を網平均計算によって調整する。この算出方法は、測定点上空の空中測定点の位置情報を用いて網平均計算を行うので、地盤変位等の垂直方向の変位を高精度に算出できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-250624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
GPS等のGNSS(Global Navigation Satellite System ; 全球測位衛星システム)による位置算出方法においては、測位衛星からの電波に含まれるノイズを取り除くことが重要になる。ノイズとしては、大気の影響、時計の誤差、及び周囲の環境等が考えられる。搬送波位相を用いるPPP(精密単独測位)技術やRTK(Real Time Kinematic:リアルタイムキネマティック)技術を用いると、大気や時計の誤差を効果的に除去できるため、高精度に位置測定を行うことができる。
【0006】
しかし、最も精度の高いRTK技術を用いてもその位置精度はリアルタイムで数センチメートルであるため、ミリメートルレベルの精度が要求される建築やインフラの監視に関して、測定位置を高精度に算出することは容易でない。
【0007】
また、従来の位置算出方法、例えば、複数の地点の夫々において一の時刻の位置情報に基づいて網平均を行う特許文献1に記載の方法では、最も精度の高いRTK技術を用いたとしても、地殻変動等で短期間において測定位置が急激に変化すると、測定位置を高精度に算出することは容易でない。
【0008】
そこで、本開示に係る目的は、測定位置を高精度に算出し易く、短期間において測定位置が急激に変化した場合でも算出誤差を小さくできる位置算出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本開示に係る位置算出方法は、全球測位衛星システムを用いて測定点の位置を算出する位置算出方法であって、前記全球測位衛星システムの複数の衛星からの信号を用いて、異なる時刻で基準点の3次元空間位置の算出を行い、4次元座標において、(i)前記異なる時刻と、それぞれの時刻での前記3次元空間位置と、で特定される各時刻での前記基準点の位置と、(ii)前記異なる時刻のうちの一の時刻と、その一の時刻での前記3次元空間位置と、で特定される前記測定点の位置と、の間を直線で結んだ基線を複数構築し、構築した複数の前記基線に基づいて、前記4次元座標における、前記一の時刻での前記測定点の位置を算出する。
【0010】
本開示によれば、少なくとも1つの基線が異なる2つの時刻における測定情報を含むので、測定点の時間変動による誤差を低減できる。よって、測定位置を高精度に算出し易く、短期間において測定位置が急激に変化した場合でも算出誤差を小さくできる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
採尿及び採便具
2日前
個人
アクセサリー型テスター
18日前
個人
高精度同時多点測定装置
17日前
株式会社ミツトヨ
測定器
8日前
アズビル株式会社
電磁流量計
11日前
トヨタ自動車株式会社
監視装置
23日前
ダイキン工業株式会社
監視装置
22日前
個人
システム、装置及び実験方法
11日前
ローム株式会社
半導体装置
16日前
ローム株式会社
半導体装置
16日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
5日前
愛知電機株式会社
軸部材の外観検査装置
5日前
長崎県
形状計測方法
18日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
5日前
愛知時計電機株式会社
ガスメータ
8日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
22日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
22日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
22日前
株式会社デンソー
電流センサ
16日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
8日前
中国電力株式会社
電柱管理システム
22日前
トヨタ自動車株式会社
測定システム
15日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
22日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
22日前
アンリツ株式会社
X線検査装置
8日前
コイト電工株式会社
座席濡れ検知装置
22日前
株式会社不二越
X線測定システム
17日前
株式会社トプコン
測定装置
22日前
株式会社不二越
X線測定システム
16日前
住鉱潤滑剤株式会社
液体導電率測定装置
22日前
住友化学株式会社
電気化学センサ
2日前
ミツミ電機株式会社
超音波風速計
22日前
株式会社東京精密
亀裂測定器
22日前
IMV株式会社
動電式振動発生装置
5日前
株式会社東芝
電子回路
11日前
アズビル株式会社
位置計測装置および方法
9日前
続きを見る