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公開番号
2024171729
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023088895
出願日
2023-05-30
発明の名称
空調システム、及び蓄冷方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
F24F
11/875 20180101AFI20241205BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】多くの建物で運用可能であり、効果的に蓄冷を実施することができる空調システムを提供すること。
【解決手段】空調システムは、部屋の室内と床下空間を連通する、床部材に形成された開口部と、前記開口部に配置されたファンと、を有する複数の給排気部材と、前記床下空間を挟んで前記床部材と対向するスラブと、前記部屋の室内と外部とを仕切る壁部に配置され、外気を前記部屋の室内に流入可能な通気部と、前記ファンの動作を制御する制御部と、を備え、前記通気部から外気を前記部屋の室内に流入可能な状態で前記ファンを前記制御部が制御し、前記通気部の近傍に位置する前記開口部を介して前記通気部から流入した外気を前記床下空間に供給し、前記スラブを冷却する、ことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
部屋の室内と床下空間を連通する、床部材に形成された開口部と、前記開口部に配置されたファンと、を有する複数の給排気部材と、
前記床下空間を挟んで前記床部材と対向するスラブと、
前記部屋の室内と外部とを仕切る壁部に配置され、外気を前記部屋の室内に流入可能な通気部と、
前記ファンの動作を制御する制御部と、
を備え、
前記通気部から外気を前記部屋の室内に流入可能な状態で前記ファンを前記制御部が制御し、前記通気部の近傍に位置する前記開口部を介して前記通気部から流入した外気を前記床下空間に供給し、前記スラブを冷却する、
ことを特徴とする空調システム。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記通気部から外気を前記部屋の室内に流入可能な状態で前記ファンを前記制御部が制御し、前記通気部の近傍に位置する前記開口部を介して前記通気部から流入した外気を前記床下空間に供給するとともに、前記通気部の遠方に位置する前記開口部を介して前記床下空間の空気を前記部屋の室内に流入させて、前記スラブを冷却する、
ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記ファンを制御し、夜間の冷涼な外気を前記床下空間に供給し、前記スラブを冷却する、
ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
【請求項4】
前記通気部は、開閉可能な窓である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の空調システム。
【請求項5】
部屋の室内と床下空間を連通する、床部材に形成された開口部と、前記開口部に配置されたファンと、を有する複数の給排気部材と、
前記床下空間を挟んで前記床部材と対向するスラブと、
前記部屋の室内と外部とを仕切る壁部に配置され、外気を前記部屋の室内に流入可能な通気部と、
を備える建物の蓄冷方法であって、
前記通気部から外気を前記部屋の室内に流入可能な状態とし、
前記通気部の近傍に位置する前記開口部を介して前記通気部から流入した外気を前記床下空間に供給し、
前記スラブを冷却する、
ことを特徴とする蓄冷方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調システム、及び蓄冷方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、建物の空調システムは、省エネルギーに運用することが求められている。空調システムを省エネルギーに運用する技術として、夜間の冷涼な空気を室内に取り込み蓄冷するナイトパージという技術がある。ナイトパージでは、熱容量の大きい場所に冷涼な空気を導くことにより、効果的な運用を図ることができる。夏期や中間期などの冷房需要がある時期では、ナイトパージを実施することにより、早朝時の空調立ち上げ時や昼間の空調運転時にエネルギーの消費量を低減することができる。
【0003】
特許文献1には、外壁から天井裏を換気する複数の換気扇とシャッターとを有する換気システムが記載されている。この換気システムでは、風向や温度などの気象データに基づいて、適切なタイミングで室内に冷涼な空気を取り込む。
【0004】
特許文献2には、セントラル空調方式と吹抜空間とを活用してナイトパージを実施する空調システムが記載されている。この空調システムでは、吹抜部の最上部に開口を設けることにより、煙突効果によって排気ファン動力の低減を図りつつ、室内に冷涼な空気を取り込む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2022/054244号
特開2017-172886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術では、外壁にガラリなどの開口部を設ける必要があり、運用可能な建物が制限されるという課題があった。同様に、特許文献2の技術では、煙突効果が機能する規模の吹抜空間が必要であり、運用可能な建物が制限されるという課題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多くの建物で運用可能であり、効果的に蓄冷を実施することができる空調システム、及び蓄冷方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る空調システムは、部屋の室内と床下空間を連通する、床部材に形成された開口部と、前記開口部に配置されたファンと、を有する複数の給排気部材と、前記床下空間を挟んで前記床部材と対向するスラブと、前記部屋の室内と外部とを仕切る壁部に配置され、外気を前記部屋の室内に流入可能な通気部と、前記ファンの動作を制御する制御部と、を備え、前記通気部から外気を前記部屋の室内に流入可能な状態で前記ファンを前記制御部が制御し、前記通気部の近傍に位置する前記開口部を介して前記通気部から流入した外気を前記床下空間に供給し、前記スラブを冷却する、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様に係る空調システムは、前記制御部は、前記通気部から外気を前記部屋の室内に流入可能な状態で前記ファンを前記制御部が制御し、前記通気部の近傍に位置する前記開口部を介して前記通気部から流入した外気を前記床下空間に供給するとともに、前記通気部の遠方に位置する前記開口部を介して前記床下空間の空気を前記部屋の室内に流入させて、前記スラブを冷却する、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様に係る空調システムは、前記制御部は、前記ファンを制御し、夜間の冷涼な外気を前記床下空間に供給し、前記スラブを冷却する、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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