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公開番号2025001963
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101789
出願日2023-06-21
発明の名称柱梁接合構造
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20241226BHJP(建築物)
要約【課題】柱梁接合部の製作や施工を容易にできる柱梁接合構造を提供する。
【解決手段】接合部外周鋼板219には、外周面に梁リブ鋼板35が接合され、内周面に接合部リブ鋼板6が接合され、接合部リブ鋼板6は、上下方向から見た平面視における柱梁接合部1の角部それぞれに対応する位置に複数設けられ、柱梁接合部1に梁3が接合される方向に対して斜めとなる斜め方向に延び、斜め方向の両端部それぞれが接合部外周鋼板219と接合され、同一の角部に設けられる接合部リブ鋼板6は、平行に配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鋼板コンクリート構造の柱と、
前記柱の柱梁接合部に接合される鋼板コンクリート構造の梁と、を有し、
前記梁は、それぞれ、
両側面を形成して対向する一対のウェブ鋼板と、
上面および下面を形成する一対のフランジ鋼板と、
前記一対のウェブ鋼板および前記一対のフランジ鋼板に囲まれた空間に充填された梁コンクリートと、
前記一対のフランジ鋼板のうちの上側のフランジ鋼板には下方に突出するように接合され、下側のフランジ鋼板には上方に突出するように接合され前記梁コンクリートに埋設される梁リブ鋼板と、を有し、
前記梁リブ鋼板は、それぞれ前記梁の長さ方向に延び、
前記柱梁接合部は、
上端部および下端部に設けられ、それぞれ前記フランジ鋼板が接合される一対のダイアフラムと、
前記一対のダイアフラムの間に設けられ外周面を形成する接合部外周鋼板と、
前記一対のダイアフラムおよび前記接合部外周鋼板に囲まれた空間に充填された接合部コンクリートと、
前記一対のダイアフラムのうちの上側のダイアフラムには下方に突出するように接合され、下側のダイアフラムには上方に突出するように接合され前記接合部コンクリートに埋設される接合部リブ鋼板と、を有し、
前記接合部外周鋼板には、外周面に前記梁リブ鋼板が接合され、内周面に前記接合部リブ鋼板が接合され、
前記接合部リブ鋼板は、
上下方向から見た平面視における前記柱梁接合部の角部それぞれに対応する位置に複数設けられ、前記柱梁接合部に前記梁が接合される方向に対して斜めとなる斜め方向に延び、前記斜め方向の両端部それぞれが前記接合部外周鋼板と接合され、
同一の角部に設けられる前記接合部リブ鋼板は、平行に配置される柱梁接合構造。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記接合部コンクリートは、それぞれ前記上側のダイアフラムに接合されて隣接する前記接合部リブ鋼板の間に嵌め込まれるプレキャストコンクリート部材を有する請求項1に記載の柱梁接合構造。
【請求項3】
前記プレキャストコンクリート部材には、上下方向に貫通する貫通孔が形成され、
前記貫通孔は、前記上側のダイアフラムを上下方向に貫通する空気抜き孔と上下方向に重なる位置に配置される請求項2に記載の柱梁接合構造。
【請求項4】
前記柱梁接合部は、
前記上側のダイアフラムには下方に突出するように接合され、前記下側のダイアフラムには上方に突出するように接合され前記接合部コンクリートに埋設される中間部リブ鋼板を有し、
前記中間部リブ鋼板は、
上下方向から見た平面視における前記柱梁接合部の中央部に対応する位置に設けられ、前記梁の長さ方向に延び、両端部が前記接合部外周鋼板と接合されている請求項1から3のいずれか一項に記載の柱梁接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱梁接合構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
鋼板コンクリート構造(SC構造)は、構造部材の外殻となる鋼板を型枠としてその内部にコンクリートを充填し、鋼板の内側面に接合した多数のスタッドボルトを介して鋼板とコンクリートとが構造的に一体化する構造である。このようなSC構造において、鋼板にリブ鋼板を設けることで断面性能を向上させた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。SC構造は、鋼板の板厚制限があるため、鋼板の板厚を上限とした上でリブ鋼板を設けることにより、さらなる断面性能の向上が可能である。
SC構造では、リブ鋼板を設けた梁を柱に接合する場合、柱梁接合部の上端部および下端部に設けられるダイアフラムにも梁の長さ方向に延びるリブ鋼板を設けている。柱梁接合部に対して直交する2方向から梁を接合する場合には、ダイアフラムに格子状にリブ鋼板を設けることが想定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5737548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ダイアフラムに格子状にリブ鋼板を設ける場合、溶接作業が多くなり、製作および検査の工程が増えるという問題がある。
柱梁接合部の上端部に設けられるダイアフラムに下方に突出するように格子状のリブ鋼板が設けられている場合、コンクリート打設時にリブ鋼板の格子の間に空気が溜まりやすく、作業性が良くないとともに、コンクリートの充填不良の虞がある。
発電所のタービンの架台のように柱、梁が大型であり、柱梁接合部も大型の場合、施工性を考慮して柱梁接合部のダイアフラムに施工用の開口を設けることがある。しかしながら、ダイアフラムにリブ鋼板が格子状に設けられていると、開口の形状や配置に制約が生じ、施工性に影響が出る虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、柱梁接合部の製作や施工を容易にできる柱梁接合構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る柱梁接合構造は、鋼板コンクリート構造の柱と、前記柱の柱梁接合部に接合される鋼板コンクリート構造の梁と、を有し、前記梁は、それぞれ、両側面を形成して対向する一対のウェブ鋼板と、上面および下面を形成する一対のフランジ鋼板と、前記一対のウェブ鋼板および前記一対のフランジ鋼板に囲まれた空間に充填された梁コンクリートと、前記一対のフランジ鋼板のうちの上側のフランジ鋼板には下方に突出するように接合され、下側のフランジ鋼板には上方に突出するように接合され前記梁コンクリートに埋設される梁リブ鋼板と、を有し、前記梁リブ鋼板は、それぞれ前記梁の長さ方向に延び、前記柱梁接合部は、上端部および下端部に設けられ、それぞれ前記フランジ鋼板が接合される一対のダイアフラムと、前記一対のダイアフラムの間に設けられ外周面を形成する接合部外周鋼板と、前記一対のダイアフラムおよび前記接合部外周鋼板に囲まれた空間に充填された接合部コンクリートと、前記一対のダイアフラムのうちの上側のダイアフラムには下方に突出するように接合され、下側のダイアフラムには上方に突出するように接合され前記接合部コンクリートに埋設される接合部リブ鋼板と、を有し、前記接合部外周鋼板には、外周面に前記梁リブ鋼板が接合され、内周面に前記接合部リブ鋼板が接合され、前記接合部リブ鋼板は、上下方向から見た平面視における前記柱梁接合部の角部それぞれに対応する位置に複数設けられ、前記柱梁接合部に前記梁が接合される方向に対して斜めとなる斜め方向に延び、前記斜め方向の両端部それぞれが前記接合部外周鋼板と接合され、同一の角部に設けられる前記接合部リブ鋼板は、平行に配置される。
【0007】
本発明では、接合部リブ鋼板は、上下方向から見た平面視における柱梁接合部の角部それぞれに対応する位置に設けられ、同一の角部に設けられる接合部リブ鋼板は、平行に配置されるため、リブ鋼板が格子状に設けられることが無い。これにより、ダイアフラム全体にリブ鋼板を格子状に設ける場合と比べて、溶接作業を少なくできるとともに、柱梁接合部に接合部コンクリートを充填する際に、隣り合う接合部リブ鋼板の間に空気が溜まりにくく、接合部コンクリートを良好に打設できる。ダイアフラムの中央部分には、接合部リブ鋼板が接合されないため、ダイアフラムに施工用の開口を設ける場合に、開口の形状や配置の制約が少ない。
【0008】
また、本発明に係る柱梁接合構造では、前記接合部コンクリートは、それぞれ前記上側のダイアフラムに接合されて隣接する前記接合部リブ鋼板の間に嵌め込まれるプレキャストコンクリート部材を有していてもよい。
【0009】
このような構成とすることにより、上側のダイアフラムに接合された隣接する接合部リブ鋼板の間にプレキャストコンクリート部材を嵌め込むことによって、隣接する接合部リブ鋼板の間にコンクリートが充填された状態を確実にかつ容易に実現できる。
【0010】
また、本発明に係る柱梁接合構造では、前記プレキャストコンクリート部材には、上下方向に貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記上側のダイアフラムを上下方向に貫通する空気抜き孔と上下方向に重なる位置に配置されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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