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公開番号2025002023
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101922
出願日2023-06-21
発明の名称柱の固定構造および柱の固定方法
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20241226BHJP(建築物)
要約【課題】ベース部の大きさを最小限に抑えることができるとともに、ベース部の形状を柱の周りに集約した形状にできる柱の固定構造および柱の固定方法を提供する。
【解決手段】
スラブ21の上に設けられた間柱3と、間柱3の下端部に接合されスラブ21の上面211に設けられたベース部4と、スラブ21の下方においてスラブ21を支持する梁22の側面221に沿って設けられた固定部材5と、スラブ21を貫通しベース部4と固定部材5とを固定するアンカーボルト6と、固定部材5を梁22に側方から固定する接着系アンカー7と、を有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
スラブの上に設けられた柱と、
前記柱の下端部に接合され前記スラブの上面に設けられたベース部と、
前記スラブの下方において前記スラブを支持する梁の側面に沿って設けられた固定部材と、
前記スラブを貫通し前記ベース部と前記固定部材とを固定するアンカーボルトと、
前記固定部材を前記梁に側方から固定する接着系アンカーと、を有する柱の固定構造。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
スラブの上に設けられた柱と、
前記柱の下端部に接合され前記スラブの上面に設けられたベース部と、
前記ベース部よりも上方において前記柱に接合されたブラケットと、
前記スラブの下方において前記スラブを支持する梁の側面に沿って設けられた固定部材と、
前記ベース部を前記スラブの上から前記梁に固定する第1接着系アンカーと、
前記スラブを貫通し前記ブラケットと前記固定部材とを固定するアンカーボルトと、
前記固定部材を前記梁に側方から固定する第2接着系アンカーと、を有する柱の固定構造。
【請求項3】
前記柱には、ブレースが接合される請求項1または2に記載の柱の固定構造。
【請求項4】
柱の下端部に接合されスラブの上面に設けられたベース部を、前記スラブの下方において前記スラブを支持する梁の側面に沿って設けられた固定部材に前記スラブを貫通するアンカーボルトで固定し、
前記固定部材を前記梁に側方から接着系アンカーで固定する柱の固定方法。
【請求項5】
柱の下端部に接合されスラブの上面に設けられたベース部を、前記スラブの上から前記スラブを支持する梁に第1接着系アンカーで固定し、
前記ベース部よりも上方において前記柱に接合されたブラケットを、前記スラブの下方において前記梁の側面に沿って設けられた固定部材に前記スラブを貫通するアンカーボルトで固定し、
前記固定部材を前記梁に側方から第2接着系アンカーで固定する柱の固定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱の固定構造および柱の固定方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、鋼製の柱をコンクリート製の梁や基礎の上に設置する場合、柱の脚部に設けられたベースプレートをアンカーボルトで梁や基礎に固定している(例えば、特許文献1参照)。
耐震補強などを目的として既存建屋を補強する際に、既存建屋に鋼製の間柱およびブレースを設置して補強することがある。このような場合、間柱の脚部に設けられたベースプレートを接着系アンカーで梁に固定することがある。接着系アンカーは、例えば、ケミカルアンカー(登録商標)などである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-25288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
間柱には、ブレースの作用によって圧縮力および引張力の両方の軸力が生じる。このため、間柱に引張力の軸力が作用した場合にコーン状破壊の発生を防止できるように、接着系アンカーを多く設ける必要がある。接着系アンカーの本数が多くなると、その本数に合わせてベースプレートが大きくなる。また、接着系アンカーは梁に挿入されるため、多数の接着系アンカーを設けるには、接着系アンカーを梁の長さ方向に配列して設ける必要があり、ベースプレートが梁の長さ方向に沿った細長い形状になる。このため、間柱の周囲に設置する予定の設備などが、ベースプレートと干渉し、所望の位置に設置できない虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、ベース部(ベースプレート)の大きさを最小限に抑えることができるとともに、ベース部の形状を柱(間柱)の周りに集約した形状にできる柱の固定構造および柱の固定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る柱の固定構造は、スラブの上に設けられた柱と、前記柱の下端部に接合され前記スラブの上面に設けられたベース部と、前記スラブの下方において前記スラブを支持する梁の側面に沿って設けられた固定部材と、前記スラブを貫通し前記ベース部と前記固定部材とを固定するアンカーボルトと、前記固定部材を前記梁に側方から固定する接着系アンカーと、を有する。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る柱の固定方法は、柱の下端部に接合されスラブの上面に設けられたベース部を、前記スラブの下方において前記スラブを支持する梁の側面に沿って設けられた固定部材に前記スラブを貫通するアンカーボルトで固定し、前記固定部材を前記梁に側方から接着系アンカーで固定する。
【0008】
本発明では、固定部材を梁に固定する接着系アンカーがスラブの下側で梁に側方から挿入されているため、スラブの上から梁に挿入される接着系アンカーと比べてコーン状破壊に対する耐力を大きくできて接着系アンカーの本数を少なくできる。これにより、梁の長さ方向に配列される接着系アンカーの本数を少なくでき、固定部材および固定部材と固定されるベース部材の長さ方向を小さくできる。その結果、ベース部の大きさを最小限に抑えることができるとともに、ベース部の形状を柱の周りに集約した形状にできる。また、本発明では、固定部材を梁に固定する接着系アンカーは、スラブを介さずに梁に挿入されるため、接着系アンカーがスラブを介して梁に挿入される場合、すなわちスラブと梁に挿入される場合と比べて、埋め込み長さ(挿入長さ)を短くできる。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る柱の固定構造は、スラブの上に設けられた柱と、前記柱の下端部に接合され前記スラブの上面に設けられたベース部と、前記ベース部よりも上方において前記柱に接合されたブラケットと、前記スラブの下方において前記スラブを支持する梁の側面に沿って設けられた固定部材と、前記ベース部を前記スラブの上から前記梁に固定する第1接着系アンカーと、前記スラブを貫通し前記ブラケットと前記固定部材とを固定するアンカーボルトと、前記固定部材を前記梁に側方から固定する第2接着系アンカーと、を有する。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る柱の固定方法では、柱の下端部に接合されスラブの上面に設けられたベース部を、前記スラブの上から前記スラブを支持する梁に第1接着系アンカーで固定し、前記ベース部よりも上方において前記柱に接合されたブラケットを、前記スラブの下方において前記梁の側面に沿って設けられた固定部材に前記スラブを貫通するアンカーボルトで固定し、前記固定部材を前記梁に側方から第2接着系アンカーで固定する。
(【0011】以降は省略されています)

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