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公開番号
2025001367
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-08
出願番号
2023100902
出願日
2023-06-20
発明の名称
柱梁接合部の耐火構造
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
E04B
1/94 20060101AFI20241225BHJP(建築物)
要約
【課題】柱梁と同等の耐火性能を確保することができる柱梁接合部の耐火構造を提供する。
【解決手段】荷重を支持する木質の芯材20と、前記芯材20の外側に設けられた耐火被覆材22とを含んで構成される耐火木質柱12と、鉄骨梁26と、前記鉄骨梁26の外側に設けられた木質被覆材28とを含んで構成される木鋼ハイブリッド梁14とを、前記鉄骨梁26の側端部に固定されるガセットプレート50と、前記耐火木質柱12の側面の前記耐火被覆材22に取り付けられるベースプレート52とからなるT字状断面の接合金物16を介して接合してなる柱梁接合部の耐火構造10であって、前記木鋼ハイブリッド梁14の側端部と、前記耐火木質柱12の側面の間の前記接合金物16の周囲の領域に充填されたセメント系固化材18を備えるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
荷重を支持する木質の芯材と、前記芯材の外側に設けられた耐火被覆材とを含んで構成される耐火木質柱と、鉄骨梁と、前記鉄骨梁の外側に設けられた木質被覆材とを含んで構成される木鋼ハイブリッド梁とを、前記鉄骨梁の側端部に固定されるガセットプレートと、前記耐火木質柱の側面の前記耐火被覆材に取り付けられるベースプレートとからなるT字状断面の接合金物を介して接合してなる柱梁接合部の耐火構造であって、
前記木鋼ハイブリッド梁の側端部と、前記耐火木質柱の側面の間の前記接合金物の周囲の領域に充填されたセメント系固化材を備えることを特徴とする柱梁接合部の耐火構造。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記セメント系固化材の外側に、耐火被覆材または木質被覆材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合部の耐火構造。
【請求項3】
前記木鋼ハイブリッド梁の側端部の前記木質被覆材の小口面に、非木質系の耐火被覆材が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の柱梁接合部の耐火構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱梁接合部の耐火構造に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、本特許出願人は、荷重を支持する木材を強化せっこうボードと耐火シートで耐火被覆して、1時間または2時間の耐火性能を確保する耐火木質柱・梁(スリム耐火ウッド(登録商標))を開発している(例えば、特許文献1を参照)。また、鉄骨梁を木材(以下、木質被覆材という。)で耐火被覆した構造部材である木鋼ハイブリッド梁も開発している(例えば、特許文献2を参照)。一方、柱梁接合部の仕様は規定されていないが、火災加熱により接合部まわりの構造性能が低下すると建物の崩壊に繋がるおそれがあるため、柱梁接合部についても柱・梁と同等の耐火性能が求められる。
【0003】
従来の柱梁接合部の耐火構造として、例えば、特許文献3、4に記載のものが知られている。特許文献3は、鋼材内蔵型の耐火木質柱と耐火木質梁の接合部において、木材を耐火被覆材として充填したものである。特許文献4は、木質柱と鉄骨梁の接合部において、高密度の木材または難燃処理済の木材を燃え代として被覆したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6414670号公報
特開2022-42750号公報
特許第6019259号公報
特開2018-3475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、耐火木質柱と木鋼ハイブリッド梁の接合部には、ガセットプレートやスプライスプレート等の接合金物を用いることが想定される。このような接合部の耐火性能を確保するにあたり、以下のような問題点が挙げられる。
【0006】
・木鋼ハイブリッド梁の鉄骨や接合金物の鋼材温度が許容温度(平均350℃、最高450℃程度)を超えてしまい、破壊が生じる。
・接合金物からの熱伝導により、耐火木質柱の木質の芯材が炭化したり、木鋼ハイブリッド梁の木質被覆材が燃え止まらず、所定の耐火性能を確保できない。
・接合部まわりの材料同士の取合いに隙間が生じて熱が流入し、木材の燃焼が進行してしまい、耐火木質柱の木質の芯材の炭化や、木鋼ハイブリッド梁の木質被覆材の赤熱燃焼が継続する。
【0007】
このため、接合金物を用いた柱梁接合部においても、耐火木質柱と木鋼ハイブリッド梁と同等の耐火性能を確保することができる構造の開発が求められていた。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、柱梁と同等の耐火性能を確保することができる柱梁接合部の耐火構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る柱梁接合部の耐火構造は、荷重を支持する木質の芯材と、前記芯材の外側に設けられた耐火被覆材とを含んで構成される耐火木質柱と、鉄骨梁と、前記鉄骨梁の外側に設けられた木質被覆材とを含んで構成される木鋼ハイブリッド梁とを、前記鉄骨梁の側端部に固定されるガセットプレートと、前記耐火木質柱の側面の前記耐火被覆材に取り付けられるベースプレートとからなるT字状断面の接合金物を介して接合してなる柱梁接合部の耐火構造であって、前記木鋼ハイブリッド梁の側端部と、前記耐火木質柱の側面の間の前記接合金物の周囲の領域に充填されたセメント系固化材を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る他の柱梁接合部の耐火構造は、上述した発明において、前記セメント系固化材の外側に、耐火被覆材または木質被覆材が設けられることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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