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公開番号2025006974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108053
出願日2023-06-30
発明の名称木造建築物の壁構造
出願人ティアラ株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 2/56 20060101AFI20250109BHJP(建築物)
要約【課題】どのような仕様の注文住宅でも柔軟に対応することができ、しかもコストを低く抑えることが可能で、高い断熱性と耐震性を実現することができる木造建築物の壁構造を提供する。
【解決手段】延長空間部15aには補強柱7a、7aが配置されており、補強柱7a、7aは土台3、梁9にほぞにより固定され、且つ補強柱7a、7aは柱7、7に接合している。延長空間部15aには補強間柱11a、11aが配置されており、補強間11a、11aは土台3、梁9にほぞにより固定され、且つ補強間柱11a、11aは間柱11、11に接合している。従って、柱、間柱の断面積が大きくなり、耐震性が向上することになる。空間部15には発泡ポリウレタン樹脂から成る断熱材19が充填されている。空間部15は厚さ寸法が増して、その容積が従来よりも大きいものとなっているので、断熱効果が向上する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
土台と、前記土台に立った状態で固定され、且つ互いに間隔を開けて配置される複数の柱と、前記複数の柱に渡される横架材と、前記土台、前記複数の柱及び前記横架材の外面側を覆う外壁材と、前記土台、前記複数の柱及び前記横架材の内面側を覆う内壁材と、前記外壁材と前記内壁材との間の空間部に備えられる断熱材とを有する木造建築物の壁構造であって、
前記空間部を前記内壁材側に延長する延長空間部を形成することで空間部の容積を増大し、且つ前記延長空間部に前記複数の柱と接合する補強柱を設けたことを特徴とする木造建築物の壁構造。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載した木造建築物の壁構造において、横架材の内壁材側の面に接合する付加横架材を備えることで延長空間部を形成したことを特徴とする木造建築物の壁構造。
【請求項3】
請求項2に記載した木造建築物の壁構造において、補強柱の上端部は付加横架材に固定されていることを特徴とする木造建築物の壁構造。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載した木造建築物の壁構造において、複数の柱の間に間柱を配置し、前記間柱の内壁材側の面に接合する補強間柱を備えたことを特徴とする木造建築物の壁構造。
【請求項5】
請求項4に記載した木造建築物の壁構造において、横架材の内壁材側の面に接合する付加横架材が設けられ、補強間柱の上端部は前記付加横架材に固定されていることを特徴とする木造建築物の壁構造。
【請求項6】
請求項1から3のいずれかに記載した木造建築物の壁構造において、断熱材は発泡ポリウレタン樹脂であることを特徴とする木造建築物の壁構造。
【請求項7】
請求項1に記載した木造建築物の壁構造において、床材を備え、前記床材の外壁材側の端部が土台上面の内壁材の端部に載り、補強柱が前記床材の上面に設置されていることを特徴とする木造建築物の壁構造。
【請求項8】
請求項4に記載した木造建築物の壁構造において、床材を備え、前記床材の外壁材側の端部が土台上面の内壁材の端部に載り、補強間柱が前記床材の上面に設置されていることを特徴とする木造建築物の壁構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木造建築物の壁構造に係り、特に高い断熱性、耐震性を一体的な構造によって実現することができる木造建築物の壁構造に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の断熱性、耐震性は基本的な性能である。
近年においては脱炭素社会を実現するために省エネ住宅の要請が高まっており、建築物に高い断熱性能が求められている。この断熱性能を決定する要素としては断熱材の厚さ寸法が大きなウエイトを占めている。
また、建築物の耐震性は柱の断面積によって大きく左右されることになる。
一方、特許文献1に記載された木造住宅用のパネルのように工場生産することによって現場作業を低減し、高断熱、高耐震性能を得ようとするものがある。この木造住宅用のパネルは、剛性を備えた基板及びその屋内側となるべき面の周縁に貼着された周枠とを備えた面板と、基板の屋外側となるべき面に外周を面板の外周に一致させて貼着された断熱材と、その外側に添着された遮熱シートを備え、壁面となるべき開口周囲の軸組材の内法寸法に合わせた寸法に工場生産によって製造されるものであり、遮熱シートは、その周縁部を周枠の周面へと折り曲げて当該周面に貼着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-205118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の木造住宅用のパネルは、工場生産に適合させるため、そのサイズについてある程度規格化する必要があり、全ての注文住宅に用いることが難しいという不都合がある。
また、その構造が比較的複雑であることから、却ってコストが高く付いてしまうおそれがある。
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、どのような仕様の注文住宅でも柔軟に対応することができ、しかもコストを低く抑えることが可能で、高い断熱性と耐震性を実現することができる木造建築物の壁構造を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、土台と、前記土台に立った状態で固定され、且つ互いに間隔を開けて配置される複数の柱と、前記複数の柱に渡される横架材と、前記土台、前記複数の柱及び前記横架材の外面側を覆う外壁材と、前記土台、前記複数の柱及び前記横架材の内面側を覆う内壁材と、前記外壁材と前記内壁材との間の空間部に備えられる断熱材とを有する木造建築物の壁構造であって、
前記空間部を前記内壁材側に延長する延長空間部を形成することで空間部の容積を増大し、且つ前記延長空間部に前記複数の柱と接合する補強柱を設けたことを特徴とする木造建築物の壁構造である。
【0006】
好ましくは、横架材の内壁材側の面に接合する付加横架材を備えることで延長空間部を形成したことを特徴とする木造建築物の壁構造である。
【0007】
好ましくは、補強柱の上端部は付加横架材に固定されていることを特徴とする木造建築物の壁構造である。
【0008】
好ましくは、複数の柱の間に間柱を配置し、前記間柱の内壁材側の面に接合する補強間柱を備えたことを特徴とする木造建築物の壁構造である。
【0009】
好ましくは、横架材の内壁材側の面に接合する付加横架材が設けられ、補強間柱の上端部は前記付加横架材に固定されていることを特徴とする木造建築物の壁構造である。
【0010】
好ましくは、断熱材は発泡ポリウレタン樹脂であることを特徴とする木造建築物の壁構造である。
(【0011】以降は省略されています)

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