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公開番号2025005057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105060
出願日2023-06-27
発明の名称屋根構造及び水切り部材
出願人ミサワホーム株式会社
代理人個人
主分類E04D 3/40 20060101AFI20250108BHJP(建築物)
要約【課題】雨水が建物の内部に侵入しないようにする。
【解決手段】所定方向に向けて下るように傾斜した第一屋根面21を備える第一屋根20と、第一屋根20の軒先の下方に離間して配され、第一屋根面21と同方向に向けて下るように傾斜した第二屋根面41を備える第二屋根40と、第一屋根20に設けられた板状の水切り部材10と、を備える。水切り部材10は、下端部が、第一屋根20よりも第二屋根40に近い位置に配されるとともに第二屋根40の水上側端部より水下側に配されて、板面により第二屋根40の水上側端部を覆うように配される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建物の屋根構造であって、
所定方向に向けて下るように傾斜した第一屋根面を備える第一屋根と、
前記第一屋根の軒先の下方に離間して配され、前記第一屋根面と同方向に向けて下るように傾斜した第二屋根面を備える第二屋根と、
前記第一屋根に設けられた板状の水切り部材と、を備え、
前記水切り部材は、
下端部が、前記第一屋根よりも前記第二屋根に近い位置に配されるとともに前記第二屋根の水上側端部より水下側に配されて、板面により前記第二屋根の水上側端部を覆うように配されていることを特徴とする屋根構造。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記水切り部材は、
前記第一屋根に固定される固定部と、
前記固定部から下方に延出するように形成され、前記建物の前記第一屋根と前記第二屋根との間を覆うことが可能な第一延出部と、
前記第一延出部の下端に接続し、前記第一延出部の板面の一側方向へ延出するように形成され、前記第二屋根の上側を覆うことが可能な第二延出部と、
前記第二延出部における前記第一延出部が接続した一端部と対向する他端部に設けられ、前記他端部よりも下方で当該他端部よりも前記第一延出部の板面の前記一側方向へ延出し、前記水切り部材の下端部を構成する水切り部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の屋根構造。
【請求項3】
前記第一延出部は、前記第一屋根面の下方に位置することを特徴とする請求項2に記載の屋根構造。
【請求項4】
前記第一屋根には、
取付部の端部に第二水切り部を備える第二水切り部材が取り付けられており、
前記第二水切り部材は、
前記取付部が前記固定部よりも上側に位置するとともに、前記第二水切り部が前記固定部と前記第一延出部との接続部分が位置する部分よりも軒先側に位置することを特徴とする請求項3に記載の屋根構造。
【請求項5】
前記第一屋根は、
当該第一屋根の第一野地板を覆う第一防水シートを備え、
前記第一防水シートは、
前記固定部を覆うように配されることを特徴とする請求項4に記載の屋根構造。
【請求項6】
前記第二屋根は、
当該第二屋根の第二野地板を覆う第二防水シートを備え、
前記第二防水シートは、
前記第二屋根から前記第一屋根にわたる部分を覆うとともに、前記第一屋根の前記第一野地板の一部を覆い、
前記水切り部材は、前記第二防水シートよりも上側であって、前記第二防水シートが配された範囲に配されることを特徴とする請求項5に記載の屋根構造。
【請求項7】
前記第一屋根は、
前記固定部と、前記取付部と、の間に第三防水シートを備えることを特徴とする請求項6に記載の屋根構造。
【請求項8】
前記第一屋根面の傾斜角度よりも前記第二屋根面の傾斜角度の方が大きいことを特徴とする請求項1に記載の屋根構造。
【請求項9】
第一屋根と、前記第一屋根の軒先の下方に離間して配された第二屋根と、を備える建物に設けられる板状の水切り部材であって、
前記第一屋根に固定される固定部と、
前記固定部から下方に延出するように形成され、前記建物の前記第一屋根と前記第二屋根との間を覆うことが可能な第一延出部と、
前記第一延出部の下端に接続し、前記第一延出部の板面の一側方向へ延出するように形成され、前記第二屋根の上側を覆うことが可能な第二延出部と、
前記第二延出部における前記第一延出部が接続した一端部と対向する他端部に設けられ、前記他端部よりも下方で当該他端部よりも前記第一延出部の板面の前記一側方向へ延出し、前記水切り部材の下端部を構成する水切り部と、を備えることを特徴とする水切り部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根構造及び水切り部材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、屋根の軒先部等に設けられ、雨水の建物への侵入を防止する水切り部材を備える屋根構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-80571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のように屋根の軒先の直下に雨水を流下させる構成であると、風により建物の外壁に雨水がかかるおそれがある。特に、雨水の流下先に別の屋根が存在する場合には、当該別の屋根に雨水を確実に流下させて雨水が建物の内部に侵入しないようにすることが重要となる。本発明の課題は、雨水が建物の内部に侵入しないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、例えば図1、4に示すように、
建物2の屋根構造1であって、
所定方向に向けて下るように傾斜した第一屋根面21を備える第一屋根20と、
前記第一屋根20の軒先の下方に離間して配され、前記第一屋根面21と同方向に向けて下るように傾斜した第二屋根面41を備える第二屋根40と、
前記第一屋根20に設けられた板状の水切り部材10と、を備え、
前記水切り部材10は、
下端部(折返部15)が、前記第一屋根20よりも前記第二屋根40に近い位置に配されるとともに前記第二屋根40の水上側端部より水下側に配されて、板面により前記第二屋根40の水上側端部を覆うように配されていることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、第一屋根20に設けられた板状の水切り部材10の下端部が、第一屋根20よりも第二屋根40に近い位置に配されるとともに第二屋根40の水上側端部より水下側に配されて、板面により第二屋根40の水上側端部を覆うように配されているので、第一屋根20を流下する雨水が第二屋根40の水上側端部よりも水下側に確実に案内され、建物2の内部への雨水の侵入を防止することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、例えば図2、3に示すように、
請求項1に記載の屋根構造1において、
前記水切り部材10は、
前記第一屋根20に固定される固定部11と、
前記固定部11から下方に延出するように形成され、前記建物2の前記第一屋根20と前記第二屋根40との間を覆うことが可能な第一延出部12と、
前記第一延出部12の下端に接続し、前記第一延出部12の板面の一側方向へ延出するように形成され、前記第二屋根40の上側を覆うことが可能な第二延出部13と、
前記第二延出部13における前記第一延出部12が接続した一端部と対向する他端部に設けられ、前記他端部よりも下方で当該他端部よりも前記第一延出部12の板面の前記一側方向へ延出し、前記水切り部材10の下端部を構成する水切り部14と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、水切り部材10は、第一屋根20に固定される固定部11と、第一屋根20と第二屋根40との間を覆うことが可能な第一延出部12と、第二屋根40の上側を覆うことが可能な第二延出部13と、水切り部材10の下端部を構成する水切り部14と、を備えるので、第一屋根20を流下する雨水が第二屋根40の水上側端部よりも水下側に確実に案内され、建物2の内部への雨水の侵入を防止することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、例えば図4に示すように、
請求項2に記載の屋根構造1において、
前記第一延出部12は、前記第一屋根面21の下方に位置することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、第一延出部12は、第一屋根面21の下方に位置するので、第一屋根面21を流下した雨水が第一延出部12に直接かかりにくくなり、建物2の内部への雨水の侵入を防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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