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公開番号2024172114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089638
出願日2023-05-31
発明の名称車両駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類B60K 11/02 20060101AFI20241205BHJP(車両一般)
要約【課題】小型化を図りながら効率的な熱マネジメントが可能な車両駆動装置を提供する。
【解決手段】車両駆動装置は、駆動回転力を車両の走行系に伝える電動モータ21を少なくとも含む電動車両用駆動ユニット2と、電動モータ21を駆動するための電子回路31を少なくとも含む電子回路ユニット3と、が筐体に内蔵されて一体化された統合ユニット1と、電子回路ユニット3が固定され、内部に冷却流体が流通する冷却プレート36と、電動車両用駆動ユニット2に循環するオイルと冷却流体との間で熱交換を行う第1熱交換器62と、冷暖房用の冷媒と冷却流体との間で熱交換を行う第2熱交換器81と、を備え、第2熱交換器81は、筐体5の外面5Aに固定されており、第1熱交換器62及び第2熱交換器81は、筐体5の壁を隔てて互いに対向する位置に配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
駆動回転力を車両の走行系に伝える電動モータを少なくとも含む電動車両用駆動ユニットと、前記電動モータを駆動するための電子回路を少なくとも含む電子回路ユニットと、が筐体に内蔵されて一体化された統合ユニットと、
前記電子回路ユニットが固定され、内部に冷却流体が流通する冷却プレートと、
前記電動車両用駆動ユニットに循環するオイルと前記冷却流体との間で熱交換を行う第1熱交換器と、
冷暖房用の冷媒と前記冷却流体との間で熱交換を行う第2熱交換器と、を備え、
前記第2熱交換器は、前記筐体の外面に固定されており、
前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器は、前記筐体の壁を隔てて互いに対向する位置に配置されている車両駆動装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記統合ユニットは、前記電動車両用駆動ユニットが配置される第1空間と、前記電子回路ユニットが配置されている第2空間とを区画する区画壁を有し、
前記第1熱交換器から流出する前記冷却流体は、前記区画壁の壁面に沿うように形成された前記区画壁の内部流路を介して前記第2熱交換器へと流れる請求項1に記載の車両駆動装置。
【請求項3】
前記統合ユニットは、前記冷媒が流れる冷媒流路を含む冷媒マニホールドと前記第2熱交換器とが一体化された冷媒ユニットを有し、
前記冷媒マニホールドは、前記第2熱交換器の上方に位置している請求項1又は2に記載の車両駆動装置。
【請求項4】
前記統合ユニットは、前記冷媒が流れる冷媒流路を含む冷媒マニホールドを、前記第2熱交換器に対して上方且つ分離した状態で有しており、
前記第2熱交換器は、前記筐体に対して側方側から接続されている請求項1又は2に記載の車両駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、駆動回転力を車両の走行系に伝える電動モータを少なくとも含む電動車両用駆動ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。この電動車両用駆動ユニットは、電動モータとギア部とをハウジングに収容して一体化させることで小型化を図り、電動車両用駆動ユニットに循環するオイルと冷却水との間で熱交換する冷却システムに接続されている。
【0003】
特許文献1に記載の冷却システムは、インバータユニットを電動車両用駆動ユニットに取り付け、インバータユニットからオイルクーラへと循環する冷却水と、電動車両用駆動ユニットに循環するオイルとの間で熱交換を行っている。オイルクーラは、電動車両用駆動ユニットのモータ収容部の下部に取り付けられており、インバータユニットとの間で冷却配管が引き回されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-178485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の冷却システムは、オイルクーラがハウジングの下部に取り付けられており、冷却配管が露出しているため、この冷却配管で放熱してしまい、熱回収率が低下する。
【0006】
そこで、小型化を図りながら効率的な熱マネジメントが可能な車両駆動装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両駆動装置の特徴構成は、駆動回転力を車両の走行系に伝える電動モータを少なくとも含む電動車両用駆動ユニットと、前記電動モータを駆動するための電子回路を少なくとも含む電子回路ユニットと、が筐体に内蔵されて一体化された統合ユニットと、前記電子回路ユニットが固定され、内部に冷却流体が流通する冷却プレートと、前記電動車両用駆動ユニットに循環するオイルと前記冷却流体との間で熱交換を行う第1熱交換器と、冷暖房用の冷媒と前記冷却流体との間で熱交換を行う第2熱交換器と、を備え、前記第2熱交換器は、前記筐体の外面に固定されており、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器は、前記筐体の壁を隔てて互いに対向する位置に配置されている点にある。
【0008】
本特徴構成では、電動車両用駆動ユニットと電子回路ユニットとを一体化した統合ユニットを備えるため、電動車両用駆動ユニットと電子回路ユニットとを別々に配置した場合に比べて、小型化を図ることができる。また、冷却流体とオイルとの間で熱交換を行う第1熱交換器により、電動車両用駆動ユニットの廃熱を冷却液により回収することができる。また、冷暖房用の冷媒と冷却流体との間で熱交換を行う第2熱交換器により、電子回路ユニットを冷却液により効果的に冷却することができる。
【0009】
さらに、本特徴構成では、第2熱交換器は、筐体の外面に固定されており、第1熱交換器及び第2熱交換器は、筐体の壁を隔てて互いに対向する位置に配置されている。これにより、第1熱交換器及び第2熱交換器を接続する配管長を短くして放熱を抑制し、統合ユニットの外部で冷媒と冷却流体との熱交換を効率的に行うことが可能となり、熱回収率を向上することができる。
【0010】
このように、電動車両用駆動ユニットの廃熱が冷却配管から放熱することを抑制でき、小型化を図りながら効率的な熱マネジメントが可能な車両駆動装置となっている。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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