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公開番号
2024171810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023089041
出願日
2023-05-30
発明の名称
給湯システム
出願人
株式会社パロマ
代理人
個人
,
個人
主分類
F24H
4/02 20220101AFI20241205BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】タンクを小型化しても浴槽への湯の供給中に湯の温度が大きく変化するようなことのない給湯システムを提供する。
【解決手段】コントローラ4は、リモコン5によって湯張りボタン52が操作され、且つ、中継温度サーミスタ13により検出される温度が設定温度を下回ると、切替電磁弁16を制御してタンク1内の湯水の使用を停止し、直接給水管15から水道水を給湯器3側へ給水するように切り替えるとともに、給湯バーナ22を点火して水道水を給湯器3において加熱した後に浴槽41へ供給するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
湯水を貯留するタンクと、前記タンク内の湯水を加熱するヒートポンプと、供給された湯水を燃料ガスの燃焼熱により加熱する給湯器と、前記タンク内の湯水を所定の使用箇所側へ供給する第1供給路、及び前記タンクを介さずに水道水を前記給湯器で加熱した後に前記使用箇所側へ供給する第2供給路を含む前記使用箇所への湯水の供給に係る複数の供給路と、前記給湯器の動作及び前記供給路の選択を制御する制御手段とを備えた給湯システムであって、
前記使用箇所として浴槽が含まれているとともに、前記制御手段に指令する指令手段を備えており、
前記制御手段は、前記指令手段によって前記浴槽への湯の供給に係る動作が指令されると、前記タンク内の湯水の前記使用箇所側への供給を停止するとともに、水道水を前記給湯器において加熱した後に前記浴槽へ供給することを特徴とする給湯システム。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
湯水を貯留するタンクと、前記タンク内の湯水を加熱するヒートポンプと、供給された湯水を燃料ガスの燃焼熱により加熱する給湯器と、前記タンク内の湯水を所定の使用箇所側へ供給する第1供給路、及び前記タンクを介さずに水道水を前記給湯器で加熱した後に前記使用箇所側へ供給する第2供給路を含む前記使用箇所への湯水の供給に係る複数の供給路と、前記給湯器の動作及び前記供給路の選択を制御する制御手段とを備えた給湯システムであって、
前記使用箇所として浴槽が含まれているとともに、前記制御手段に指令する指令手段を備えており、
前記制御手段は、前記指令手段によって前記浴槽への湯の供給に係る動作が指令され、且つ、所定条件が充足されると、前記タンク内の湯水の前記使用箇所側への供給を停止するとともに、水道水を前記給湯器において加熱した後に前記浴槽へ供給することを特徴とする給湯システム。
【請求項3】
前記第1供給路内の湯温を検出する検出手段が設けられており、
前記制御手段は、前記指令手段によって前記浴槽への湯の供給に係る動作が指令されると、前記検出手段により検出される温度が所定温度を下回るまでは前記タンク内の湯水を前記浴槽へ供給する一方、
前記所定温度を下回ると前記所定条件が充足されたとして、前記タンク内の湯水の前記使用箇所側への供給を停止するとともに、水道水を前記給湯器において加熱した後に前記浴槽へ供給することを特徴とする請求項2に記載の給湯システム。
【請求項4】
前記指令手段は、前記浴槽への湯の供給に係る動作として湯張り動作を指令可能であることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の給湯システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バーナを備えて通水を加熱可能な給湯器と、ヒートポンプを備えて加熱された湯水を貯留するタンクとが併設されてなるハイブリッド式の給湯システムに関するものである。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ヒートポンプと、ヒートポンプで加熱された湯水を貯留するタンクとを備え、タンク内の湯を台所や浴室等に供給するヒートポンプ式の給湯システムが実用に供されている。ただ、従来のヒートポンプ式の給湯システムでは、浴槽への湯張り時に必要とされる多量の湯水を貯留可能とするために、タンクを非常に大型化しなければならないという問題があった。そこで、たとえば特許文献1に記載されているように、湯水が貯留されるタンクの下流側の供給路に、給湯器であるバーナ加熱装置を設置したハイブリッド式の給湯システムが考案されている。この特許文献1に記載のハイブリッド式の給湯システムでは、湯張りの際にタンク内の湯量が少ないと、ヒートポンプによる加熱に加えてバーナ加熱装置を作動させることで湯量の不足分を補うようになっており、結果としてタンクの小型化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-224762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の給湯システムでは、湯の使用量が多く、タンク内に貯留される湯水では足りないことが想定される浴槽への湯の供給(たとえば湯張り)に際して、供給中に湯の温度が大きく変化してしまうおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、タンクを小型化しても浴槽への湯の供給中に湯の温度が大きく変化するようなことのない給湯システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、湯水を貯留するタンクと、タンク内の湯水を加熱するヒートポンプと、供給された湯水を燃料ガスの燃焼熱により加熱する給湯器と、タンク内の湯水を所定の使用箇所側へ供給する第1供給路、及びタンクを介さずに水道水を給湯器で加熱した後に使用箇所側へ供給する第2供給路を含む使用箇所への湯水の供給に係る複数の供給路と、給湯器の動作及び供給路の選択を制御する制御手段とを備えた給湯システムであって、使用箇所として浴槽が含まれているとともに、制御手段に指令する指令手段を備えており、制御手段は、指令手段によって浴槽への湯の供給に係る動作が指令されると、タンク内の湯水の使用箇所側への供給を停止するとともに、水道水を給湯器において加熱した後に浴槽へ供給することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、湯水を貯留するタンクと、タンク内の湯水を加熱するヒートポンプと、供給された湯水を燃料ガスの燃焼熱により加熱する給湯器と、タンク内の湯水を所定の使用箇所側へ供給する第1供給路、及びタンクを介さずに水道水を給湯器で加熱した後に使用箇所側へ供給する第2供給路を含む使用箇所への湯水の供給に係る複数の供給路と、給湯器の動作及び供給路の選択を制御する制御手段とを備えた給湯システムであって、使用箇所として浴槽が含まれているとともに、制御手段に指令する指令手段を備えており、制御手段は、指令手段によって浴槽への湯の供給に係る動作が指令され、且つ、所定条件が充足されると、タンク内の湯水の使用箇所側への供給を停止するとともに、水道水を給湯器において加熱した後に浴槽へ供給することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、第1供給路内の湯温を検出する検出手段が設けられており、制御手段は、指令手段によって浴槽への湯の供給に係る動作が指令されると、検出手段により検出される温度が所定温度を下回るまではタンク内の湯水を浴槽へ供給する一方、所定温度を下回ると所定条件が充足されたとして、タンク内の湯水の使用箇所側への供給を停止するとともに、水道水を給湯器において加熱した後に浴槽へ供給することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1~3の何れかに記載の発明において、指令手段は、浴槽への湯の供給に係る動作として湯張り動作を指令可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、使用箇所として浴槽が含まれているとともに、制御手段に指令する指令手段を備えており、制御手段は、指令手段によって浴槽への湯の供給に係る動作が指令される(請求項1)、若しくは指令手段によって浴槽への湯の供給に係る動作が指令され、且つ、所定条件が充足される(請求項2)と、タンク内の湯水の使用箇所側への供給を停止するとともに、水道水を給湯器において加熱した後に浴槽へ供給する。したがって、湯の使用量が多く、タンク内に貯留される湯水では足りないことが想定される浴槽への湯の供給中に湯の温度が大きく変化してしまうことのない給湯システムとすることができる。また、特に請求項1に記載の発明では、浴槽への湯の供給中にヒートポンプが作動しないように構成することができるため、ヒートポンプと給湯器との両者を同時に作動させるような事態が起こらず、給湯システム全体の作動音を小さく抑えることができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、第1供給路内の湯温を検出する検出手段が設けられており、制御手段は、指令手段によって浴槽への湯の供給に係る動作が指令されると、検出手段により検出される温度が所定温度を下回るまではタンク内の湯水を浴槽へ供給する一方、所定温度を下回ると所定条件が充足されたとして、タンク内の湯水の使用箇所側への供給を停止するとともに、水道水を給湯器において加熱した後に浴槽へ供給する。したがって、供給したい湯の温度に合わせて所定温度を適切に設定するだけで、浴槽への湯の供給中に湯の温度が大きく変化してしまうという事態を確実に防止することができる。また、タンク内に残っている湯を使い切ってから、水道水を給湯器で加熱して浴槽へ供給するという制御を実現することができる。したがって、タンク内の湯を効率良く使用することができ、ひいては運転コストの低い給湯システムとすることができる。
加えて、請求項4に記載の発明によれば、指令手段は、浴槽への湯の供給に係る動作として湯張り動作を指令可能であるため、特に多量の湯が必要で、供給中に湯の温度が変化してしまう事態が想定される湯張り動作について、上記制御を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
給湯システムの概略を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態である給湯システムについて、図面にもとづき詳細に説明する。
図1は、給湯システムSの概略を示した説明図である。
給湯システムSは、湯水を貯留するタンク1と、タンク1内の湯水を加熱するヒートポンプ2と、供給された湯水を燃料ガスの燃焼により加熱する給湯器3と、コントローラ4と、リモコン5とを備えてなる。タンク1の容量は、一般的な浴槽41よりも十分に容量の少ない20Lとなっている。また、該タンク1には、外部の水道管に接続された給水管6が接続されている。ヒートポンプ2は、蒸発器、圧縮器、及び熱交換器等を備え、熱媒体と通水との熱交換で通水を加熱する公知の装置で、出力は2.0kWとなっている。
【0010】
また、タンク1の上部とヒートポンプ2の出口との間にはタンク往き管7が、タンク1の下部とヒートポンプ2の入り口との間にはタンク戻り管8が夫々接続されている。そして、タンク往き管7とタンク戻り管8とにより、タンク1とヒートポンプ2との間を湯水が循環する循環路9が形成されている。また、タンク戻り管8には、湯水を循環させるためのポンプ10と、タンク戻り管8内の湯水の温度を検出するための戻り温度サーミスタ11とが設けられている。さらに、タンク1の上部には、後述する給湯器3の給湯熱交換器23に接続される中継管12が接続されている。中継管12には、中継管12内を流れる湯水の温度を検出するための中継温度サーミスタ13と、中継管12内を流れる湯水の流量を検出するための中継流量センサ14とが設けられている。また、中継管12における給湯器3よりも上流側となる箇所と給水管6との間には、タンク1をバイパスして給水管6内の水を給湯器3側に直接給水するための直接給水管15が接続されている。さらに、中継管12と直接給水管15との接続部には、タンク1内の湯水を給湯熱交換器23側へ供給するか、それとも直接給水管15から水道水を給湯熱交換器23側へ供給するかで切り替え可能な切替電磁弁16が設けられている。なお、切替電磁弁16は、通常、タンク1内の湯水が給湯熱交換器23側へ供給されるような切替状態となっている。
(【0011】以降は省略されています)
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