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公開番号2024178986
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023097449
出願日2023-06-14
発明の名称給湯器
出願人株式会社パロマ
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類F24H 9/02 20060101AFI20241219BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】筐体内の容積を拡大する。
【解決手段】本開示の給湯暖房器1は、燃焼装置17が収納される筐体50を備えた給湯暖房器1であって、筐体50は、箱本体50Aと、フロントカバー60と、を備え、箱本体50Aは、底板51と、天井板54と、左側板52および右側板53と、背板55と、左上角部56と、右上角部57と、を備え、底板51は、箱本体50Aの外側に折り曲げられた下側フランジ部51Aを有し、天井板54は、箱本体50Aの外側に折り曲げられた上側フランジ部54Aを有し、左側板52は、箱本体50Aの内側に折り曲げられた左側フランジ部52Aを有し、右側板53は、箱本体50Aの内側に折り曲げられた右側フランジ部53Aを有し、左上角部56は、箱本体50Aの内側に折り曲げられた左上フランジ部56Aを有し、右上角部57は、箱本体50Aの内側に折り曲げられた右上フランジ部57Aを有し、各フランジ部51A~57Aのうちフロントカバー60と当接する面は、それぞれ同一平面上に配される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
燃焼装置が収納される筐体を備えた給湯器であって、
前記筐体は、前面が開口した箱本体と、前記箱本体の前面に形成される前面開口を閉塞するフロントカバーと、を備え、
前記箱本体は、底板と、前記底板の上方に対向して配される天井板と、前記底板と前記天井板との間で左右方向に対向して配される左側板および右側板と、前記左側板と前記右側板との間で前記前面開口とは反対側に配される背板と、前記左側板の上縁と前記天井板の左側縁との間に配される左上角部と、前記右側板の上縁と前記天井板の右側縁との間に配される右上角部と、を備え、
前記底板は、前記底板の前縁から前記箱本体の外側に折り曲げられた下側フランジ部を有し、
前記天井板は、前記天井板の前縁から前記箱本体の外側に折り曲げられた上側フランジ部を有し、
前記左側板は、前記左側板の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた左側フランジ部を有し、
前記右側板は、前記右側板の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた右側フランジ部を有し、
前記左上角部は、前記左上角部の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた左上フランジ部を有し、
前記右上角部は、前記右上角部の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた右上フランジ部を有し、
各フランジ部のうち前記フロントカバーと当接する面は、それぞれ同一平面上に配される、給湯器。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記各フランジ部において、前記箱本体の前縁に連結された端縁を基端とし、前記基端よりも前記箱本体の内側に位置する端縁を先端とし、前記基端から前記先端まで突出する長さを突出寸法とした場合に、
前記左上フランジ部の前記基端と前記先端は、いずれも円弧状に形成されており、
前記右上フランジ部の前記基端と前記先端は、いずれも円弧状に形成されており、
前記左上フランジ部と前記右上フランジ部の前記突出寸法は、前記左上フランジ部と前記右上フランジ部を除く他のフランジ部の前記突出寸法よりも小さくなっている、請求項1に記載の給湯器。
【請求項3】
前記フロントカバーと各フランジ部の間に挟持されるパッキンをさらに備え、
前記パッキンは、前記左上フランジ部に接触する左上パッキンと、前記右上フランジ部に接触する右上パッキンと、前記上側フランジ部に接触する上側パッキンと、を有し、
前記左上パッキンと前記右上パッキンと前記上側パッキンとは、一体に形成されている、請求項1または請求項2に記載の給湯器。
【請求項4】
前記左側板と前記左上角部と前記天井板と前記右上角部と前記右側板とは、これらが一体に形成された外カバーとして構成されており、
前記左側板と前記右側板には、それぞれ上下方向にのびる2本の溝部が形成され、前記溝部の内壁は、前記箱本体の内側に突出している、請求項1または請求項2に記載の給湯器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、給湯器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般的な給湯器として、例えば特開2018-179435号公報(下記特許文献1)に記載の給湯器が知られている。この給湯器は、燃焼装置を収容して前面を開口する筐体と、その筐体の開口を閉塞するカバーと、を備えている。筐体は、天板と、底板と、左右一対の側板と、背板と、からなり、箱状に形成されている。天板の前縁と底板の前縁と左右一対の側板の前縁とには、外側に張り出すフランジ部がそれぞれ設けられている。フロントカバーは、正面視が筐体と略同形の矩形状で、筐体のフランジ部を含む前面に嵌合する外周部と、外周部の内側から全体的に前方へ膨出する正面視矩形状の膨出部と、を備えている。外周部は、膨出部の後縁から外周側に張り出した後、後方に向かうように形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-179435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、給湯器の多機能化と小型化の需要が高まっており、これらの相反する課題を解決しなければならない。特に給湯器の水平方向の最大幅は制限があり、側板の前縁から筐体の外側に折り曲げられたフランジ部は、給湯器の最大幅部分を構成しているが、フランジ部の後方領域は有効利用されておらず、筐体内の容積を増やす余地が残されていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の給湯器は、燃焼装置が収納される筐体を備えた給湯器であって、前記筐体は、前面が開口した箱本体と、前記箱本体の前面に形成される前面開口を閉塞するフロントカバーと、を備え、前記箱本体は、底板と、前記底板の上方に対向して配される天井板と、前記底板と前記天井板との間で左右方向に対向して配される左側板および右側板と、前記左側板と前記右側板との間で前記前面開口とは反対側に配される背板と、前記左側板の上縁と前記天井板の左側縁との間に配される左上角部と、前記右側板の上縁と前記天井板の右側縁との間に配される右上角部と、を備え、前記底板は、前記底板の前縁から前記箱本体の外側に折り曲げられた下側フランジ部を有し、前記天井板は、前記天井板の前縁から前記箱本体の外側に折り曲げられた上側フランジ部を有し、前記左側板は、前記左側板の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた左側フランジ部を有し、前記右側板は、前記右側板の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた右側フランジ部を有し、前記左上角部は、前記左上角部の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた左上フランジ部を有し、前記右上角部は、前記右上角部の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた右上フランジ部を有し、各フランジ部のうち前記フロントカバーと当接する面は、それぞれ同一平面上に配される、給湯器である。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、筐体内の容積を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、フロントカバーを外した状態の給湯暖房機の正面図である。
図2は、給湯暖房機の概略構成図である。
図3は、筐体の分解斜視図である。
図4は、フロントカバーを外した状態の筐体の斜視図である。
図5は、図4の右上角部を拡大した斜視図である。
図6は、図4の左上角部を拡大した斜視図である。
図7は、図4の底板を拡大した斜視図である。
図8は、フロントカバーの正面図である。
図9は、フロントカバーの背面図である。
図10は、パッキンの正面図である。
図11は、第1ビスの軸心を通る断面図である。
図12は、第2ビスの軸心を通る断面図である。
図13は、取付ボルトの軸心を通る断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の給湯器は、燃焼装置が収納される筐体を備えた給湯器であって、前記筐体は、前面が開口した箱本体と、前記箱本体の前面に形成される前面開口を閉塞するフロントカバーと、を備え、前記箱本体は、底板と、前記底板の上方に対向して配される天井板と、前記底板と前記天井板との間で左右方向に対向して配される左側板および右側板と、前記左側板と前記右側板との間で前記前面開口とは反対側に配される背板と、前記左側板の上縁と前記天井板の左側縁との間に配される左上角部と、前記右側板の上縁と前記天井板の右側縁との間に配される右上角部と、を備え、前記底板は、前記底板の前縁から前記箱本体の外側に折り曲げられた下側フランジ部を有し、前記天井板は、前記天井板の前縁から前記箱本体の外側に折り曲げられた上側フランジ部を有し、前記左側板は、前記左側板の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた左側フランジ部を有し、前記右側板は、前記右側板の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた右側フランジ部を有し、前記左上角部は、前記左上角部の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた左上フランジ部を有し、前記右上角部は、前記右上角部の前縁から前記箱本体の内側に折り曲げられた右上フランジ部を有し、各フランジ部のうち前記フロントカバーと当接する面は、それぞれ同一平面上に配される、給湯器である。
【0009】
左側フランジ部と右側フランジ部と左上フランジ部と右上フランジ部とが箱本体の内側に折り曲げられることで、箱本体の水平方向の幅を制限いっぱいまで拡大することができ、筐体内の容積を拡大することができる。したがって、多機能化に対応すべく様々な機能部品を配置することができる。
【0010】
また、フランジ部が箱本体の内側に折り曲げられることで、組立時や修理時にフランジ部の端面での受傷を防ぐことができる。さらに、上側フランジ部と下側フランジ部とが箱本体の外側に折り曲げられることで、修理時に燃焼装置等を取り外す際、邪魔になることがない。なお、一般に上下方向の最大寸法は上側が取り付けブラケット、下側が接手類になるので、上側フランジ部と下側フランジ部を内側に曲げなくても筐体内の容積を十分に確保できているため、これらのフランジ部を内側に曲げる必要性は少ないと言える。
(【0011】以降は省略されています)

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