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公開番号
2024171052
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087912
出願日
2023-05-29
発明の名称
鉛筆受入装置及びこの鉛筆受入装置を備えた鉛筆削り器
出願人
堡勝企業股分有限公司
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
B43L
23/04 20060101AFI20241204BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約
【課題】異なる直径を持つ鉛筆に対応可能であり、且つ、故障率を抑えられる鉛筆受入装置及びこの鉛筆受入装置を備えた鉛筆削り器を提供する。
【解決手段】複数の径方向案内溝55を有する保持台50と、各径方向案内溝55にそれぞれスライド可能に配置されて軸線Iを囲むフロント案内孔を画成する複数の前案内台61を有する連動ユニット60と、各前案内台61に取り付けられる複数の鉛筆挟持アセンブリ71を有する鉛筆挟持ユニット70と、各前案内台61に軸線Iに移動させる力を常に与える付勢ユニット80と、回転ユニット90とを有し、各鉛筆挟持アセンブリ71は従動歯車と互いに対応しあってフロント案内孔の後方にある鉛筆挟持孔を画成する鉛筆挟持ホイールとを有し、回転ユニット90は各従動歯車と噛み合う駆動歯車92を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の軸線を中心とする鉛筆受入孔が形成される前側蓋を有する筐体と、前記筐体内に取り付けられる鉛筆削り手段と、前記筐体外に露出して前記鉛筆削り手段が有するブレード台を駆動するクランクと、を有する鉛筆削り器に取り付けられるのに適する鉛筆受入装置であって、
フロント面と、リア面と、前記フロント面から前記リア面まで延伸する外周壁と、前記外周壁の内側において前記フロント面から前記リア面まで延伸し、且つ、前記軸線に沿って延伸する通孔を囲む内周壁と、前記内周壁から前記外周壁へ延伸し、且つ、前記フロント面と前記リア面に連通する少なくとも2つの径方向案内溝と、を有するように形成されて前記前側蓋の後ろ側に配置固定される保持台と、
各前記径方向案内溝にそれぞれスライド可能に配置されるスライダーと、前記スライダーの2つの反対する側面からそれぞれ外へ延伸してから前記軸線に向かうように曲がって延伸する第1の保持ブロック及び第2の保持ブロックとを有するように、各前記径方向案内溝にそれぞれスライド可能に配置される少なくとも2つの前案内台を有する連動ユニットと、
各前記前案内台にそれぞれ取り付けられる少なくとも2つの鉛筆挟持アセンブリを有する鉛筆挟持ユニットと、
各前記前案内台に対して常に前記軸線に向かって移動させる力を与える付勢ユニットと、
前記ブレード台に接続されて前記ブレード台により回転駆動される回転盤を有する回転ユニットと、を備え、
各前記スライダーには、それぞれ前記軸線に向かって開口する円弧面が形成され、各前記円弧面は前記鉛筆受入孔の後方において共に前記軸線を囲むフロント案内孔を形成し、
各鉛筆挟持アセンブリは、いずれも、前記第1の保持ブロック及び前記第2の保持ブロックに回転可能に取り付けられる回転軸と、前記第1の保持ブロックの外側において前記回転軸に取り付けられる従動歯車と、前記第1の保持ブロックと前記第2の保持ブロックとの間において、前記回転軸に取り付けられる鉛筆挟持ホイールとを有し、各鉛筆挟持アセンブリがそれぞれ有する各前記鉛筆挟持ホイールは互いに対応して前記フロント案内孔の後方において前記軸線を囲む鉛筆挟持孔を形成し、
前記回転ユニットが有する前記回転盤が有するフロント盤面には、それぞれ各前記従動歯車と噛み合う少なくとも2つの駆動歯車が配置される、ことを特徴とする鉛筆受入装置。
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【請求項2】
各前記径方向案内溝は前が広くて後ろが狭い構造に形成され、前記スライダーは前幅広部と後幅狭部とを更に有し、前記円弧面は前記前幅広部に配置され、
前記第1の保持ブロックは第1の挟持溝を有し、前記第2の保持ブロックは第2の挟持溝を有し、前記回転軸は前記第1の挟持溝及び前記第2の挟持溝の中に取り付けられて保持されていることを特徴とする請求項1に記載の鉛筆受入装置。
【請求項3】
前記付勢ユニットは、各前記スライダーと各前記保持台との間に配置される少なくとも2つの第1の付勢手段を有することを特徴とする請求項1に記載の鉛筆受入装置。
【請求項4】
前記付勢ユニットは更に少なくとも2つの第2の付勢手段を有し、
各前記第2の付勢手段は各前記スライダーと前記鉛筆削り手段との間に配置されることにより、前記軸線に向かって移動させる力を常に各前記前案内台に与え、
前記鉛筆削り手段は前記前側蓋の後方に位置する前固定座と、前記軸線を囲む内歯歯車が形成され、且つ、前記前固定座と間を開けて配置されるように前記筐体に固定される後固定台と、を更に有し、前記クランクに接続される前記ブレード台は前記前固定座と前記後固定台との間に取り付けられており、
前記前記ブレード台にスパイラルブレードが回転可能に取り付けられると共に、前記内歯歯車と噛み合う回転歯車が前記スパイラルブレードに接続されており、
前記前固定座は少なくとも2つの突起柱を有し、各前記第2の付勢手段はねじりばねであり、各前記第2の付勢手段は各前記スライダー及び前記前固定座に当接するように各前記突起柱にそれぞれ取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の鉛筆受入装置。
【請求項5】
所定の軸線を中心とする鉛筆受入孔が形成される前側蓋を有する筐体と、前記筐体内に取り付けられる鉛筆削り手段と、前記筐体外に露出して前記鉛筆削り手段が有するブレード台を駆動するクランクと、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の鉛筆受入装置と、を有し、
前記鉛筆削り手段は前記前側蓋の後方に位置する前固定座と、前記軸線を囲む内歯歯車が形成され、且つ、前記前固定座と間を開けて配置されるように前記筐体に固定される後固定台と、を更に有し、前記クランクに接続される前記ブレード台は前記前固定座と前記後固定台との間に取り付けられており、
前記前記ブレード台にスパイラルブレードが回転可能に取り付けられると共に、前記内歯歯車と噛み合う回転歯車が前記スパイラルブレードに接続されていることを特徴とする鉛筆削り器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は鉛筆削り器に関し、特に、鉛筆受入装置及びこの鉛筆受入装置を備えた鉛筆削り器に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
図1に示されるように、特許文献1に記載される鉛筆受入フレーム1は、フレームアセンブリ11と、回転装置15と、保持装置16とを有する。フレームアセンブリ11には鉛筆受入孔が設けられ、且つ、フレーム12と、フレーム12に取り付けられるブレードフレーム固定台13と、ブレードフレーム固定台13に取り付けられる回転円盤14と、を備える。フレーム12には4本のフレームレッグ121が設けられ、回転円盤14は円盤歯車141を有する。回転装置15は、2本の回転棒151と、2個のゴムリング152と、2個の回転歯車153とを有し、各回転棒151は対応する2つのフレームレッグ121に取り付けられ、且つ、各回転棒151にゴムリング152と回転歯車153が一つずつ取り付けられ、回転歯車153は円盤歯車141と噛み合う。保持装置16は前端がフレーム12の前端に取り付けられ、後端は回転装置15の上部にまで延伸して左右兩端が開口する円形構造161が形成される。
【0003】
上記鉛筆受入フレーム1は、鉛筆の受け入れ、排出、落下防止機能を持つ一方、保持装置16及び回転装置15は移動できないため、決まった直径の鉛筆にしか適用できない問題点もある。また、鉛筆を受け入れる際、鉛筆が各ゴムリング152に直接にぶつかるので、各ゴムリング152が極めて壊れやすくなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
中国実用新案登録第206242767U号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明は従来の技術問題を解決できる鉛筆受入装置及びこの鉛筆受入装置を備えた鉛筆削り器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、本発明は、所定の軸線を中心とする鉛筆受入孔が形成される前側蓋を有する筐体と、前記筐体内に取り付けられる鉛筆削り手段と、前記筐体外に露出して前記鉛筆削り手段が有するブレード台を駆動するクランクと、を有する鉛筆削り器に取り付けられるのに適する鉛筆受入装置であって、
フロント面と、リア面と、前記フロント面から前記リア面まで延伸する外周壁と、前記外周壁の内側において前記フロント面から前記リア面まで延伸し、且つ、前記軸線に沿って延伸する通孔を囲む内周壁と、前記内周壁から前記外周壁へ延伸し、且つ、前記フロント面と前記リア面に連通する少なくとも2つの径方向案内溝と、を有するように形成されて前記前側蓋の後ろ側に配置固定される保持台と、
各前記径方向案内溝にそれぞれスライド可能に配置されるスライダーと、前記スライダーの2つの反対する側面からそれぞれ外へ延伸してから前記軸線に向かうように曲がって延伸する第1の保持ブロック及び第2の保持ブロックとを有するように、各前記径方向案内溝にそれぞれスライド可能に配置される少なくとも2つの前案内台を有する連動ユニットと、
各前案内台にそれぞれ取り付けられる少なくとも2つの鉛筆挟持アセンブリを有する鉛筆挟持ユニットと、
各前記前案内台に対して常に前記軸線に向かって移動させる力を与える付勢ユニットと、
前記ブレード台に接続されて前記ブレード台により回転駆動される回転盤を有する回転ユニットと、を備え、
各前記スライダーには、それぞれ前記軸線に向かって開口する円弧面が形成され、各前記円弧面は前記鉛筆受入孔の後方において共に前記軸線を囲むフロント案内孔を形成し、
各鉛筆挟持アセンブリは、いずれも、前記第1の保持ブロック及び前記第2の保持ブロックに回転可能に取り付けられる回転軸と、前記第1の保持ブロックの外側において前記回転軸に取り付けられる従動歯車と、前記第1の保持ブロックと前記第2の保持ブロックとの間において、前記回転軸に取り付けられる鉛筆挟持ホイールとを有し、各鉛筆挟持アセンブリがそれぞれ有する各前記鉛筆挟持ホイールは互いに対応して前記フロント案内孔の後方において前記軸線を囲む鉛筆挟持孔を形成し、
前記回転ユニットが有する前記回転盤が有するフロント盤面には、それぞれ各前記従動歯車と噛み合う少なくとも2つの駆動歯車が配置される、ことを特徴とする鉛筆受入装置を提供する。
【0007】
また、本発明は、所定の軸線を中心とする鉛筆受入孔が形成される前側蓋を有する筐体と、前記筐体内に取り付けられる鉛筆削り手段と、前記筐体外に露出して前記鉛筆削り手段が有するブレード台を駆動するクランクと、上記鉛筆受入装置と、を有し、前記鉛筆削り手段は前記前側蓋の後方に位置する前固定座と、前記軸線を囲む内歯歯車が形成され、且つ、前記前固定座と間を開けて配置されるように前記筐体に固定される後固定台と、を更に有し、前記クランクに接続される前記ブレード台は前記前固定座と前記後固定台との間に取り付けられており、前記前記ブレード台にスパイラルブレードが回転可能に取り付けられると共に、前記内歯歯車と噛み合う回転歯車が前記スパイラルブレードに接続されていることを特徴とする鉛筆削り器をも提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、各前記前案内台のスライダーが各前記径方向案内溝の中で移動することにより、各前記鉛筆挟持アセンブリを動かして前記フロント案内孔及び前記鉛筆挟持孔の開口径を変更することができるので、異なる直径を持つ鉛筆に対応することが可能となり、そして受け入れた鉛筆の各前記鉛筆挟持ホイールへの直撃を避けられるので、鉛筆挟持ホイールの故障率を効果的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
引用文献1に記載される鉛筆受入フレームの分解斜視図である。
本発明の鉛筆受入装置を有する鉛筆削り器の実施例の前側の斜視図である。
同実施例の後側の斜視図である。
同実施例の前側蓋と鉛筆削り手段と鉛筆受入装置とが示される一部分解斜視図である。
同実施例の鉛筆受入装置と前固定座とブレード台とが示される一部分解斜視図である。
同実施例の鉛筆受入装置の分解斜視図である。
同実施例の保持台の後側の斜視図である。
同実施例の鉛筆受入装置の連動ユニットと鉛筆挟持ユニットとが示される前側の斜視図である。
同実施例の連動ユニットと鉛筆挟持ユニットとが示される後側の斜視図である。
同実施例の前案内台と鉛筆挟持アセンブリとが示される分解斜視図である。
同実施例の前案内台と鉛筆挟持アセンブリとのもう1つの分解斜視図である。
同実施例の鉛筆受入装置の鉛筆を受け入れる前の状態が示される前側の斜視図である。
図12に対応する側面図である。
図12に対応し、鉛筆を受け入れた後の状態が示される前側の斜視図である。
図14に対応する側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
具体的説明に入る前に、以下の説明において用いられる「前」、「後」、「フロント」、「リア」などの用語は図面を及び通常の使用状態を基準としたものであり、本願発明の範囲を限定する意味として用いられていないことに留意されたい。
(【0011】以降は省略されています)
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