TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024170170
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023087187
出願日
2023-05-26
発明の名称
電力変換装置及び制御方法
出願人
株式会社安川電機
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20241129BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】誘導電動機のセンサレス制御の安定性向上に有効な電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置2は、誘導電動機に駆動電力を供給する電力変換回路10と、誘導電動機における一次電圧、一次電流、回転速度、及び二次磁束と、誘導電動機のモデルと、モデルに基づく推定電流と一次電流との差である電流誤差と、の関係における電流誤差のゲインを設定するゲイン設定部250と、上記関係と、ゲインとに基づいて、二次磁束と、推定電流とを算出する磁束オブザーバ210と、電流誤差の算出結果に基づいて、回転速度を推定する速度推定部230と、二次磁束の推定結果と、回転速度の推定結果とに基づいて電力変換回路10を制御する制御部116と、を備える、ゲイン設定部250は、回転速度の推定結果の安定条件を満たすゲインプロファイルを、磁束オブザーバ210の極の変化に応じて、安定条件を満たす範囲で変更する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
誘導電動機に駆動電力を供給する電力変換回路と、
前記誘導電動機における一次電圧、一次電流、回転速度、及び二次磁束と、前記誘導電動機のモデルと、前記モデルに基づく推定電流と前記一次電流との差である電流誤差と、の関係における前記電流誤差のゲインを設定するゲイン設定部と、
前記関係と、前記ゲインとに基づいて、前記二次磁束と、前記推定電流とを算出する磁束オブザーバと、
前記推定電流の算出結果に基づく前記電流誤差の算出結果に基づいて、前記回転速度を推定する速度推定部と、
前記二次磁束の推定結果と、前記回転速度の推定結果とに基づいて電力変換回路を制御する制御部と、
を備え、
前記ゲイン設定部は、前記回転速度の推定結果の安定条件を満たすように、前記ゲインと、前記モデルと、前記回転速度との関係を定めるゲインプロファイルを、前記磁束オブザーバの極の変化に応じて、前記安定条件を満たす範囲で変更するプロファイル変更部を有し、前記ゲインプロファイルに基づいて前記ゲインを算出する、電力変換装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記磁束オブザーバは前記極を含む複数の極を有し、
前記プロファイル変更部は、前記ゲインプロファイルを、前記回転速度がゼロである場合に前記複数の極が実軸上で互いに一致する第1ゲインプロファイルとする、
請求項1記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記プロファイル変更部は、前記第1ゲインプロファイルに基づく前記極の虚数成分の大きさが、前記回転速度の上昇により所定レベルを超えた場合に、前記回転速度の上昇に応じた前記極の虚数成分の大きさの上昇ペースを前記第1ゲインプロファイルに比較して緩やかにするように、前記ゲインプロファイルを前記第1ゲインプロファイルから第2ゲインプロファイルに変更する、
請求項2記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記プロファイル変更部は、前記回転速度が前記所定レベルに対応する速度レベルを超えた場合に前記ゲインプロファイルを前記第1ゲインプロファイルから前記第2ゲインプロファイルに変更する、
請求項3記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記プロファイル変更部は、前記回転速度が前記速度レベルを超えた後、前記回転速度の上昇に応じて、前記ゲインプロファイルを前記第1ゲインプロファイルから前記第2ゲインプロファイルに徐々に変更する、
請求項4記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記プロファイル変更部は、前記第2ゲインプロファイルに基づく前記極の虚数成分の大きさが、前記回転速度の上昇により所定の第2レベルを超えた場合に、前記ゲインを前記回転速度に関わらずゼロに維持するように、前記ゲインプロファイルを前記第2ゲインプロファイルから第3ゲインプロファイルに変更する、
請求項3記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記推定電流の算出結果と、前記推定電流の算出結果に基づく前記電流誤差の算出結果とに基づいて、前記誘導電動機の一次抵抗を推定する抵抗推定部を更に備え、
前記磁束オブザーバは、推定された前記一次抵抗を含む前記モデルに基づいて、前記二次磁束と前記推定電流とを算出する、
請求項1~6のいずれか一項記載の電力変換装置。
【請求項8】
前記誘導電動機が回生状態である場合に、前記推定電流の算出結果と前記電流誤差の算出結果との位相差を補償する位相補償部を更に備え、
前記抵抗推定部は、前記位相差が補償された前記推定電流の算出結果と前記電流誤差の算出結果とに基づいて前記一次抵抗を推定する、
請求項7記載の電力変換装置。
【請求項9】
前記誘導電動機のロータが回転を開始する前の期間において、前記ロータが回転を開始した後の期間に比較して、前記速度推定部による前記回転速度の推定に対する前記抵抗推定部による前記一次抵抗の推定の優先度を高くする優先度設定部を更に備える、
請求項7記載の電力変換装置。
【請求項10】
前記優先度設定部は、前記抵抗推定部による前記一次抵抗の推定結果の時間変化が所定の収束レベルまで低下した場合に前記優先度を低下させる、
請求項9記載の電力変換装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力変換装置及び制御方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、インバータによって駆動される誘導電動機の数式モデルに基づいて、電流推定値及び磁束推定値を演算する磁束オブザーバを有する制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4238652号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、誘導電動機のセンサレス制御の安定性向上に有効な電力変換装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係る電力変換装置は、誘導電動機に駆動電力を供給する電力変換回路と、誘導電動機における一次電圧、一次電流、回転速度、及び二次磁束と、誘導電動機のモデルと、モデルに基づく推定電流と一次電流との差である電流誤差と、の関係における電流誤差のゲインを設定するゲイン設定部と、関係と、ゲインとに基づいて、二次磁束と、推定電流とを算出する磁束オブザーバと、推定電流の算出結果に基づく電流誤差の算出結果に基づいて、回転速度を推定する速度推定部と、二次磁束の推定結果と、回転速度の推定結果とに基づいて電力変換回路を制御する制御部と、を備え、ゲイン設定部は、回転速度の推定結果の安定条件を満たすように、ゲインと、モデルと、回転速度との関係を定めるゲインプロファイルを、磁束オブザーバの極の変化に応じて、安定条件を満たす範囲で変更するプロファイル変更部を有し、ゲインプロファイルに基づいてゲインを算出する。
【0006】
本開示の更に他の一側面に係る制御方法は、誘導電動機と、誘導電動機に駆動電力を供給する電力変換回路とを備えるシステムにおいて電力変換回路を制御する方法であって、誘導電動機における一次電圧、一次電流、回転速度、及び二次磁束と、誘導電動機のモデルと、モデルに基づく推定電流と一次電流との差である電流誤差と、の関係における電流誤差のゲインを設定することと、関係と、ゲインとに基づいて、二次磁束と、推定電流とを磁束オブザーバにより算出することと、推定電流の算出結果に基づいて、回転速度を推定することと、二次磁束の推定結果と、回転速度の推定結果とに基づいて電力変換回路を制御することと、を含み、ゲインを設定することは、回転速度の推定結果の安定条件を満たすように、ゲインと、モデルと、回転速度との関係を定めるゲインプロファイルを、磁束オブザーバの極の変化に応じて、安定条件を満たす範囲で変更することと、ゲインプロファイルに基づいてゲインを算出することと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、誘導電動機のセンサレス制御の安定性向上に有効な電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
電力変換装置の構成を例示する模式図である。
一次周波数の時間変化を模式的に示すグラフである。
トルク補正部の構成を例示するブロック図である。
誘導電動機のロータの回転速度とトルクとの関係を表すグラフである。
制御回路の変形例を示すブロック図である。
制御回路の他の変形例を示すブロック図である。
センサレス推定システムの構成を例示するブロック図である。
磁束オブザーバの複数の極の位置を複素平面で表したグラフである。
制御回路の更に他の変形例を示すブロック図である。
制御回路の更に他の変形例を示すブロック図である。
制御回路の更に他の変形例を示すブロック図である。
制御回路のハードウェア構成を例示するブロック図である。
誘導電動機の制御手順を例示するフローチャートである。
推定二次磁束及び推定電流の算出手順を例示するフローチャートである。
誘導電動機の起動手順を例示するフローチャートである。
誘導電動機の脱調回避制御手順を例示するフローチャートである。
ゼロ周波数状態の回避モード選択手順を例示するフローチャートである。
第1モードにおけるトルク補正手順を例示するフローチャートである。
第2モードにおける磁束補正手順を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
〔駆動システム〕
図1に示す駆動システム1は、電動機3の動力によって駆動対象物を駆動するシステムである。駆動システム1は、電動機3と、電力変換装置2とを備える。電動機3は、誘導電動機である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社安川電機
ロボットシステム及びロボット制御方法
13日前
株式会社安川電機
ロボット制御システム及び梱包資材の切断方法
11日前
個人
静電モータ
9日前
株式会社ExH
接触ユニット
13日前
株式会社東光高岳
開閉装置
2日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
9日前
竹内工業株式会社
配線ダクト
3日前
トヨタ自動車株式会社
積層コア
9日前
株式会社豊田自動織機
回転電機のロータ
16日前
日産自動車株式会社
ロータ
3日前
株式会社高砂製作所
力率改善回路
13日前
株式会社豊田自動織機
回転電機のロータ
9日前
日産自動車株式会社
ロータ
9日前
アズビル株式会社
配線確認システム
9日前
住友電装株式会社
電気接続箱
13日前
富士電機株式会社
電力変換装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
9日前
本田技研工業株式会社
回転電機
13日前
株式会社ダイヘン
電力システム
13日前
株式会社ダイヘン
電力システム
13日前
株式会社豊田自動織機
回転電機
13日前
富士電機株式会社
電力変換装置
3日前
ダイハツ工業株式会社
クレードル装置
16日前
本田技研工業株式会社
回転電機
16日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
16日前
個人
電力管理装置及び電力管理システム
10日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
9日前
株式会社デンソー
駆動回路
13日前
株式会社ミツバ
電動モータ
3日前
株式会社日立製作所
回転電機
9日前
株式会社マツイ
一軸アクチュエータ
16日前
矢崎総業株式会社
プロテクタ
16日前
ゴイク電池株式会社
容量計測機能付き充電器
16日前
ニデック株式会社
モータ
13日前
ニチコン株式会社
スイッチングレギュレータ
2日前
株式会社日立製作所
回転電機
9日前
続きを見る
他の特許を見る