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公開番号
2024170156
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023087160
出願日
2023-05-26
発明の名称
逆入力遮断クラッチ
出願人
日本精工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16D
43/02 20060101AFI20241129BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】大型化及び部品の形状の複雑化を抑制しつつ、効果的に逆入力を遮断できる逆入力遮断クラッチを提供する。
【解決手段】逆入力遮断クラッチは、ハウジングと、入力部材と、出力部材と、一対の係合子と、弾性部材と、を備える。弾性部材は、一対の係合子間に設けられる。弾性部材は、一対の係合子がハウジングの被押圧面にそれぞれ近づくように一対の係合子を第一方向の外側に向かって付勢する。弾性部材は、入力部材の軸方向と平行な中心軸を有し、先端部が一対の係合子にそれぞれ接続される捩りコイルバネである。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
内周面に被押圧面を有するハウジングと、
前記被押圧面よりも径方向の内側に設けられた入力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置される入力部材と、
前記被押圧面よりも前記径方向の内側かつ前記入力側係合部よりも前記径方向の内側に配置された出力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置される出力部材と、
前記被押圧面に対向する押圧面、前記入力側係合部と係合可能な入力側被係合部、及び前記出力側係合部と係合可能な出力側被係合部を有し、前記径方向に沿う第一方向に互いに相対移動可能な一対の係合子と、
前記一対の係合子間に設けられ、前記一対の係合子が前記被押圧面にそれぞれ近づくように前記一対の係合子を前記第一方向の外側に向かって付勢する弾性部材と、
を備え、
前記第一方向は前記一対の係合子の近接離間方向と一致する方向であり、
前記入力部材に回転力が入力されると、前記一対の係合子は、前記入力側係合部と前記入力側被係合部との係合に基づいて、前記第一方向の内側に向かって互いに近づくように移動し、かつ前記出力側係合部と前記出力側被係合部との係合に基づいて、前記回転力を前記出力部材に伝達し、
前記出力部材に回転力が逆入力されると、前記一対の係合子は、前記出力側係合部と前記出力側被係合部との係合に基づいて、前記第一方向の外側に向かって互いに離間するように移動し、前記被押圧面と前記押圧面とを摩擦係合させ、
前記弾性部材は、前記入力部材の軸方向と平行な中心軸を有するコイルバネである、
逆入力遮断クラッチ。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記弾性部材は、先端部が前記一対の係合子にそれぞれ接続される捩りコイルバネである、
請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項3】
前記係合子は、前記弾性部材の先端部を係止する係止部を有する、
請求項1又は請求項2に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項4】
前記係止部は、前記係合子を厚み方向に貫通する孔である、
請求項3に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項5】
前記係止部は、前記係合子の端部に形成された切欠きである、
請求項3に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項6】
前記係止部は、前記係合子の前記入力側被係合部と一体的に形成されている、
請求項3に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項7】
前記入力部材及び前記出力部材の一方は、前記軸方向に突出し、前記弾性部材のコイル部に挿入される支柱部を有する、
請求項1又は請求項2に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項8】
前記軸方向及び前記第一方向に直交する方向を第二方向とすると、
前記弾性部材は、前記一対の係合子の前記第二方向の両側に一対設けられており、
前記一対の弾性部材は、前記入力部材の中心軸方向から見て、前記入力部材の中心軸に関して互いに点対称に設けられている、
請求項1又は請求項2に記載の逆入力遮断クラッチ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、逆入力遮断クラッチに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、駆動源などの入力機構に接続される入力部材と、減速機などの出力機構に接続される出力部材と、を備え、入力部材から出力部材への回転力の伝達を許可するとともに出力部材から入力部材への回転力の逆入力を遮断する逆入力遮断クラッチの構成が知られている。これらの逆入力遮断クラッチでは、逆入力遮断クラッチの性能を向上するための技術が種々提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、被押圧面を有する被押圧部材と、被押圧面の径方向内側において互いに同軸に設けられた入力部材及び出力部材と、正面視で入力部材及び出力部材の間に介在し、径方向に移動可能な一対の係合子と、を有する逆入力遮断クラッチの構成が開示されている。特許文献1に記載の技術によれば、出力部材に回転力が逆入力されると、係合子と出力部材との係合に基づき係合子が被押圧面に近づく方向に移動して被押圧面と摩擦係合することにより、出力部材に逆入力された回転力を遮断できるとされている。また、係合子及び出力部材間に弾性部材として板バネを設けることにより、係合子を常に被押圧面側に付勢している。これにより、出力部材に回転力が逆入力された場合に、係合子を確実に被押圧面に押圧させることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/168466号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術にあっては、比較的バネ定数の大きい板バネを弾性部材として用いている。このため、弾性部材の荷重調整が難しくなるおそれがあった。
【0006】
一方、板バネの代わりに、板バネよりもバネ定数の小さいコイルバネを用いる場合がある。図10は、従来技術に係る逆入力遮断クラッチ901を正面から見た断面図である。図10に示すように、一対の係合子905,905の間に弾性部材としてコイルバネ906を設けることにより、板バネを用いる場合と比較して荷重調整を容易に行うことができる。しかしながら、この従来技術にあっては、一対の係合子905,905間にコイルバネ906を設置するために比較的大きなスペースが必要となる。特に、コイルバネ906の線径やコイル径、コイル長等を大きくした場合には、コイルバネ906のサイズが大きくなることに伴って、逆入力遮断クラッチ901全体の径方向寸法が大型化するおそれがあった。さらに、コイルバネ906を位置決めするための突起908等を係合子905に形成する必要があるので、係合子905の形状が複雑になり易い。これにより係合子の製造に係るコストが増加するおそれがあった。
【0007】
したがって、従来技術においては、逆入力遮断クラッチ全体の大型化及び部品の形状の複雑化を抑制しつつ、効果的に逆入力を遮断する点において改善の余地があった。
【0008】
そこで、本発明は、大型化及び部品の形状の複雑化を抑制しつつ、効果的に逆入力を遮断できる逆入力遮断クラッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様に係る逆入力遮断クラッチは、内周面に被押圧面を有するハウジングと、前記被押圧面よりも径方向の内側に設けられた入力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置される入力部材と、前記被押圧面よりも前記径方向の内側かつ前記入力側係合部よりも前記径方向の内側に配置された出力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置される出力部材と、前記被押圧面に対向する押圧面、前記入力側係合部と係合可能な入力側被係合部、及び前記出力側係合部と係合可能な出力側被係合部を有し、前記径方向に沿う第一方向に互いに相対移動可能な一対の係合子と、前記一対の係合子間に設けられ、前記一対の係合子が前記被押圧面にそれぞれ近づくように前記一対の係合子を前記第一方向の外側に向かって付勢する弾性部材と、を備え、前記第一方向は前記一対の係合子の近接離間方向と一致する方向であり、前記入力部材に回転力が入力されると、前記一対の係合子は、前記入力側係合部と前記入力側被係合部との係合に基づいて、前記第一方向の内側に向かって互いに近づくように移動し、かつ前記出力側係合部と前記出力側被係合部との係合に基づいて、前記回転力を前記出力部材に伝達し、前記出力部材に回転力が逆入力されると、前記一対の係合子は、前記出力側係合部と前記出力側被係合部との係合に基づいて、前記第一方向の外側に向かって互いに離間するように移動し、前記被押圧面と前記押圧面とを摩擦係合させ、前記弾性部材は、前記入力部材の軸方向と平行な中心軸を有するコイルバネである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の逆入力遮断クラッチによれば、大型化及び部品の形状の複雑化を抑制しつつ、効果的に逆入力を遮断できる逆入力遮断クラッチを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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