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公開番号2024170101
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087074
出願日2023-05-26
発明の名称重荷重用タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 11/03 20060101AFI20241129BHJP(車両一般)
要約【課題】転がり抵抗の低減を図りながらも、摩耗によるウェット性能の低下を抑制できる、重荷重用タイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2はトレッド4を備える。トレッド4はクラウン周方向主溝14とショルダー周方向主溝12とを含む。トレッド4はクラウン陸部20とショルダー陸部22とを含む。クラウン陸部20はクラウン細溝24を有する。クラウン陸部20はクラウン細陸部34を有する。クラウン細陸部34はクラウンサイプ40を有する。クラウンサイプ40はクラウン周方向主溝14及びクラウン細溝24よりも浅い。クラウン細溝24は胴部本体32と拡大幅部28とを備える。ショルダー周方向主溝12における溝底12Tの軌跡LBは、内側頂点LBuと外側頂点LBsとを含み、内側頂点LBuと外側頂点LBsとを周方向に交互に経由しながら、ジグザグにのびる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
路面と接地するトレッド面を有するトレッドを備え、
前記トレッドが、軸方向に並び、周方向に連続してのびる複数の周方向主溝を有し、
複数の前記周方向主溝が、赤道面上に位置するクラウン周方向主溝と、軸方向において最も外側に位置する一対のショルダー周方向主溝とを含み、
複数の前記周方向主溝が前記トレッドを複数の陸部に区分し、
複数の前記陸部が、前記赤道面に最も近い一対のクラウン陸部と、各前記ショルダー周方向主溝の軸方向外側に位置し、前記トレッド面の端を含む一対のショルダー陸部とを含み、
各前記クラウン陸部が、周方向に連続してのびるクラウン細溝を有し、
前記クラウン細溝が、前記クラウン陸部を2つのクラウン細陸部に区分し、
各前記クラウン細陸部が、前記クラウン細陸部を横断する複数のクラウンサイプを有し、各前記クラウンサイプが前記クラウン周方向主溝よりも浅く、
前記クラウン細溝が前記クラウンサイプよりも深く、
前記クラウン細溝が、胴部本体と、前記胴部本体の径方向内側に位置する拡大幅部とを備え、前記拡大幅部の溝幅が前記胴部本体の溝幅よりも広く、
各前記ショルダー周方向主溝が、前記赤道面に近い内側壁面と、前記トレッド面の端に近い外側壁面と、前記内側壁面と前記外側壁面との間を架け渡し、溝底を含む底面とを有し、
前記ショルダー周方向主溝における前記溝底の軌跡が、前記赤道面に近い内側頂点と、前記トレッド面の端に近い外側頂点とを含み、前記内側頂点と前記外側頂点とを周方向に交互に経由しながら、ジグザグにのびる、
重荷重用タイヤ。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記クラウン周方向主溝が、前記トレッド面の第一端に近い第一頂点と、前記トレッド面の第二端に近い第二頂点とを含み、前記第一頂点と前記第二頂点とを周方向に交互に経由しながら、ジグザグにのびる、
請求項1に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項3】
前記クラウン細溝が、前記赤道面に近い内側縦溝と、前記トレッド面の端に近い外側縦溝と、前記内側縦溝と前記外側縦溝とを繋ぐ連結溝とを備え、
前記内側縦溝と前記外側縦溝とが周方向に交互に配置される、
請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項4】
前記クラウン細溝の溝深さが、前記クラウン周方向主溝の溝深さと同じである、又は、前記クラウン細溝がクラウン周方向主溝よりも浅い、
請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項5】
前記クラウンサイプが軸方向にのびる、又は、前記クラウンサイプが軸方向に対して傾斜する、
請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項6】
2つの前記クラウン細陸部のうち、前記赤道面に近いクラウン細陸部が内側クラウン細陸部であり、前記トレッド面の端に近いクラウン細陸部が外側クラウン細陸部であり、
前記内側クラウン細陸部における前記クラウンサイプの傾斜の向きが、前記外側クラウン細陸部における前記クラウンサイプの傾斜の向きと逆である、
請求項5に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項7】
前記クラウンサイプが軸方向に対して傾斜し、
2つの前記クラウン細陸部のうち、前記赤道面に近いクラウン細陸部が内側クラウン細陸部であり、前記トレッド面の端に近いクラウン細陸部が外側クラウン細陸部であり、
前記内側クラウン細陸部における前記クラウンサイプの傾斜の向きが、前記外側クラウン細陸部における前記クラウンサイプの傾斜の向きと逆であり、
前記クラウン細溝が、前記赤道面に近接する内側縦溝と、前記トレッド面の端に近接する外側縦溝と、前記内側縦溝と前記外側縦溝とを繋ぐ連結溝とを備え、
前記内側縦溝と前記外側縦溝とが周方向に交互に配置され、
前記内側クラウン細陸部における前記クラウンサイプが、前記クラウン周方向主溝の第二頂点と、前記クラウン細溝の外側縦溝とを繋ぎ、
前記外側クラウン細陸部における前記クラウンサイプが、前記クラウン細溝の内側縦溝と前記ショルダー周方向主溝とを繋ぐ、
請求項2に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項8】
前記ショルダー周方向主溝の前記内側壁面及び前記外側壁面が、前記ショルダー周方向主溝の溝口における前記トレッド面の法線に対して傾斜し、
前記ショルダー周方向主溝の前記溝底の軌跡に含まれる前記内側頂点において、前記内側壁面の傾斜角が、前記外側壁面の傾斜角と同じであるか、前記外側壁面の傾斜角よりも大きく、
前記ショルダー周方向主溝の前記溝底の軌跡に含まれる前記外側頂点において、前記内側壁面の傾斜角が、前記外側壁面の傾斜角よりも大きい、
請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項9】
前記ショルダー周方向主溝の前記溝底の軌跡が、前記ショルダー周方向主溝の溝口における溝幅の中心線と、前記溝口を構成する一対のエッジである前記トレッド面の端側のエッジと、の間に位置する、
請求項8に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項10】
前記ショルダー陸部が、前記ショルダー陸部を横断するショルダー横溝を有し、
前記ショルダー横溝が、前記赤道面側に位置する内側ショルダー横溝と、前記トレッド面の端側に位置する外側ショルダー横溝とを備え、
前記内側ショルダー横溝及び前記外側ショルダー横溝のそれぞれが、軸方向にのびる、又は、軸方向に対して傾斜する、
請求項1に記載の重荷重用タイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、重荷重用タイヤに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤはトレッドにおいて路面と接地する。トレッドに溝を刻むことで構成されるトレッドパターンは、タイヤの性能に影響する。
タイヤのトレッドには軸方向に並ぶ複数の周方向主溝が刻まれる。複数の周方向主溝はトレッドを複数の陸部に区分する。陸部を横断する横溝を陸部に刻むことで、陸部の剛性がコントロールされる。ミドル陸部に刻まれるミドル横溝の形状を調整することで、濡れた路面での走行性能(以下、ウェット性能)が向上するように設計された、重荷重用タイヤが知られている(例えば、下記の特許文献1)。
環境への影響が考慮され、タイヤの転がり抵抗を低減することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-210226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、転がり抵抗の低減を図りながらも、摩耗によるウェット性能の低下を抑制できる、重荷重用タイヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る重荷重用タイヤは、路面と接地するトレッド面を有するトレッドを備える。前記トレッドは、軸方向に並び、周方向に連続してのびる複数の周方向主溝を有する。複数の前記周方向主溝は、赤道面上に位置するクラウン周方向主溝と、軸方向において最も外側に位置する一対のショルダー周方向主溝とを含む。複数の前記周方向主溝は前記トレッドを複数の陸部に区分する。複数の前記陸部は、前記赤道面に最も近い一対のクラウン陸部と、各前記ショルダー周方向主溝の軸方向外側に位置し、前記トレッド面の端を含む一対のショルダー陸部とを含む。各前記クラウン陸部は、周方向に連続してのびるクラウン細溝を有する。前記クラウン細溝は、前記クラウン陸部を2つのクラウン細陸部に区分する。各前記クラウン細陸部は、前記クラウン細陸部を横断する複数のクラウンサイプを有する。各前記クラウンサイプは前記クラウン周方向主溝よりも浅い。前記クラウン細溝は前記クラウンサイプよりも深い。前記クラウン細溝は、胴部本体と、前記胴部本体の径方向内側に位置する拡大幅部とを備える。前記拡大幅部の溝幅は前記胴部本体の溝幅よりも広い。各前記ショルダー周方向主溝は、前記赤道面に近い内側壁面と、前記トレッド面の端に近い外側壁面と、前記内側壁面と前記外側壁面との間を架け渡し、溝底を含む底面とを有する。前記ショルダー周方向主溝における前記溝底の軌跡は、前記赤道面に近い内側頂点と、前記トレッド面の端に近い外側頂点とを含み、前記内側頂点と前記外側頂点とを周方向に交互に経由しながら、ジグザグにのびる。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、転がり抵抗の低減を図りながらも、摩耗によるウェット性能の低下を抑制できる、重荷重用タイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る重荷重用タイヤのトレッドの一部を示す展開図である。
図1のII-II線に沿った断面図である。
図1の一部を示す拡大展開図である。
図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図3のV-V線に沿った断面図である。
図3のVI-VI線に沿った断面図である。
図3のVII-VII線に沿った断面図である。
図1の一部を示す拡大展開図である。
図8のIX-IX線に沿った断面図である。
図8のX-X線に沿った断面図である。
摩耗による、溝底の内側頂点でのショルダー周方向主溝の溝幅の変化を説明する図である。
摩耗による、溝底の外側頂点でのショルダー周方向主溝の溝幅の変化を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内側には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
【0009】
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と称される。
【0010】
本発明においては、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できない、タイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの切断面において、測定される。この測定では、左右のビード間の距離が、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致するように、タイヤはセットされる。なお、正規リムにタイヤを組んだ状態で確認できないタイヤの構成は、前述の切断面において確認される。
(【0011】以降は省略されています)

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