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公開番号2024169564
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024160999,2020092282
出願日2024-09-18,2020-05-27
発明の名称シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B65H 1/12 20060101AFI20241128BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】サイズの異なるシートのセット作業を容易にする。
【解決手段】シート搬送装置は、シートが積載される積載部と、積載部の上方に配置され、積載部に積載されたシートを給送する給送手段と、積載部を、給送手段によるシートの給送を行うための第1位置と、第1位置より下方であって給送手段によるシートの給送を行わない第2位置との間で昇降させる昇降手段と、昇降手段による積載部の昇降を制御する制御手段と、を備える。制御手段は、積載部に積載されたサイズの異なる複数のシートを給送手段によって給送することが可能なモードを選択可能であり、積載部が第1位置にある状態でモードが選択された場合に、昇降手段により積載部を第2位置へ移動させて(S104)給送開始の指示を待機する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
シートが積載される積載部と、
前記積載部に積載されたシートを検知する検知手段と、
前記積載部の上方に配置され、前記積載部に積載されたシートを給送する給送手段と、
前記積載部を、前記積載部に積載されたシートが前記給送手段に接触する第1位置と、前記第1位置より下方の位置である第2位置との間で昇降させる昇降手段と、
前記昇降手段による前記積載部の昇降を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
不定型サイズを含む複数のサイズが異なるシートを混載して前記給送手段によって給送する第1の混載モードと、複数のサイズが異なる定型サイズのシートを混載して前記給送手段によって給送する第2の混載モードと、を実行可能であり、
前記積載部が前記第2位置にあり、且つ前記第1の混載モードが選択された状態で、前記検知手段がシートを検知した場合は、給送開始指示を受け取るまでは前記昇降手段により前記積載部を前記第1位置へ移動させる動作を実行せずに待機し、前記給送開始指示を受け取ったことに基づいて前記昇降手段により前記積載部を前記第2位置から前記第1位置へ移動させ、
前記積載部が前記第2位置にあり、且つ前記第2の混載モードが選択された状態で、前記検知手段がシートを検知した場合は、前記検知手段がシートを検知したことに基づいて前記昇降手段により前記積載部を前記第2位置から前記第1位置へ移動させる、
ことを特徴とするシート搬送装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記制御手段は、
前記積載部が前記第1位置にある状態で前記第1の混載モードが選択された場合、前記昇降手段により前記積載部を前記第1位置から前記第2位置に移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
シートが積載される積載部と、
前記積載部に積載されたシートを検知する検知手段と、
前記積載部の上方に配置され、前記積載部に積載されたシートを給送する給送手段と、
前記積載部を、前記積載部に積載されたシートが前記給送手段に接触する第1位置と、前記第1位置より下方の位置である第2位置との間で昇降させる昇降手段と、
前記昇降手段による前記積載部の昇降を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
不定型サイズを含む複数のサイズが異なるシートを混載して前記給送手段によって給送する第1の混載モードと、複数のサイズが異なる定型サイズのシートを混載して前記給送手段によって給送する第2の混載モードと、を実行可能であり、
前記積載部が前記第2位置にあり、且つ前記第1の混載モードが選択された状態で、前記検知手段がシートを検知した場合は、前記昇降手段により前記積載部を前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置へ移動させて待機し、給送開始指示を受け取ったことに基づいて前記昇降手段により前記積載部を前記第3位置から前記第1位置へ移動させ、
前記積載部が前記第2位置にあり、且つ前記第2の混載モードが選択された状態で、前記検知手段がシートを検知した場合は、前記検知手段がシートを検知したことに基づいて前記昇降手段により前記積載部を前記第2位置から前記第1位置へ移動させる、
ことを特徴とするシート搬送装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記積載部が前記第1位置にある状態で前記第1の混載モードが選択された場合、前記昇降手段により前記積載部を前記第1位置から前記第3位置へ移動させる、
ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記第1の混載モードと前記第2の混載モードとを選択可能な選択画面を表示する操作部を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記操作部は、前記選択画面において前記第1の混載モードが選択された場合に、給送開始の指示を入力する操作を行うことが可能な実行画面へと遷移するように構成され、
前記制御手段は、前記積載部が前記第1位置にある状態で前記第1の混載モードが選択される場合、前記選択画面から前記第1の混載モードの前記実行画面へと遷移に合わせて前記積載部を前記第1位置から下降させる、
ことを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
【請求項7】
前記積載部には、前記給送手段の給送方向に垂直な幅方向に移動可能であって前記積載部に積載されたシートの前記幅方向の位置を規制する一対の規制部材が設けられ、
前記操作部は、前記選択画面において前記第1の混載モードが選択された場合に、前記積載部に載置されるシートを前記幅方向の中央位置に合わせることを指示する通知を表示する、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のシート搬送装置。
【請求項8】
シートが積載される積載部と、
前記積載部に積載されたシートを検知する検知手段と、
前記積載部の上方に配置され、前記積載部に積載されたシートを給送する給送手段と、
前記積載部を、前記積載部に積載されたシートが前記給送手段に接触する第1位置と、前記第1位置より下方の位置である第2位置との間で昇降させる昇降手段と、
前記昇降手段による前記積載部の昇降を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記検知手段がシートを検知したことに基づいて、前記昇降手段により前記積載部を前記第2位置から前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置へ移動させ、給送開始指示を受け取ったことに基づいて、前記昇降手段により前記積載部を前記第3位置から前記第1位置へ移動させる、
ことを特徴とするシート搬送装置。
【請求項9】
前記積載部が前記第1位置に位置することを検知する上昇位置検知センサを備え、
前記第3位置は、前記上昇位置検知センサが、前記積載部が前記第1位置に位置することを検知している状態から前記積載部が前記第1位置に位置することを検知しない状態となってから、所定距離だけ前記積載部が下降した位置である、
ことを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記給送手段によるシートの給送が開始された後、前記検知手段がシートを検知しない状態になったことに基づいて、前記積載部を前記第1位置から前記第2位置へ移動させる、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置、シートから画像情報を読み取る画像読取装置、及び、記録材に画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
原稿となるシートから画像情報を読み取る画像読取装置として、トレイにセットされたシートを1枚ずつ自動的に給送する自動原稿給送装置(Auto Document Feeder、以下ADFとする)を備えたものが広く用いられている。
【0003】
特許文献1には、リフト板に原稿が載置されたことをセンサによって検知すると、リフト板を上昇させて原稿を給紙ローラに当接させ、原稿送りの開始指示に備えるADFが記載されている。特許文献2には、原稿トレイから搬送される原稿の幅及び長さをセンサによって検知することで、サイズの異なる複数種類の原稿を同時に原稿トレイに載置した場合でも原稿サイズを1枚ずつ自動的に判断する機能を備えたADFが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-263452号公報
特開2001-350225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2のように原稿の混載を許容するADFにおいて、従来想定されていたのは「A4とB5」等、定型サイズ(ISO216やJIS P 0138等の規格で定められているシートサイズ)同士で比較的近いサイズの混載であった。しかし、近年、定型サイズの原稿に加えて、不定型サイズの原稿も定型サイズと混載して自動的に画像情報の読取りを行いたいという要望がある。不定型サイズとは、定型サイズに当てはまらないシートサイズを指し、不定型サイズの原稿の例は領収書や小切手である。
【0006】
しかしながら、サイズの大きく異なる原稿を混載することを想定した場合、小さな原稿が給送ローラに対して適切な位置に載置されていないと給送不良が生じる可能性がある。例えば、図1(a)のように比較的幅の差が小さい原稿同士を混載する場合は、片側のサイド規制板31aに原稿を片寄せしてセットしても給送ローラ1によって原稿を正常に搬送できることが多い。しかし、図1(b)のように幅の差が大きい原稿同士を片寄せして混載すると、幅の小さな原稿(グレー部分)が給送ローラ1と適切に接触せずに給送不良となる可能性があるため、図1(c)に示すように適切な位置へ原稿を置くことが求められる。この場合、小さな原稿はサイド規制板31aに接触しない状態でセットされることになり、図1(d)に示すように傾きが生じて原稿の置き直しが必要となる場合がある。また、あるサイズの原稿を先に載置した後、別のサイズの原稿を上に重ねる手順で原稿を混載することも考えられる。
【0007】
このような事情から、サイズの大きく異なる原稿を混載するモードでは、特許文献1のように原稿が載置された時点で原稿トレイ(リフト板)を上昇させると、原稿が給送ローラ1に押え付けられてしまい(図2)、原稿のセット作業が行いづらい場合があった。
【0008】
そこで、本発明は、サイズの異なるシートのセット作業を容易にするシート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様はシートが積載される積載部と、前記積載部に積載されたシートを検知する検知手段と、前記積載部の上方に配置され、前記積載部に積載されたシートを給送する給送手段と、前記積載部を、前記積載部に積載されたシートが前記給送手段に接触する第1位置と、前記第1位置より下方の位置である第2位置との間で昇降させる昇降手段と、前記昇降手段による前記積載部の昇降を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、不定型サイズを含む複数のサイズが異なるシートを混載して前記給送手段によって給送する第1の混載モードと、複数のサイズが異なる定型サイズのシートを混載して前記給送手段によって給送する第2の混載モードと、を実行可能であり、前記積載部が前記第2位置にあり、且つ前記第1の混載モードが選択された状態で、前記検知手段がシートを検知した場合は、給送開始指示を受け取るまでは前記昇降手段により前記積載部を前記第1位置へ移動させる動作を実行せずに待機し、前記給送開始指示を受け取ったことに基づいて前記昇降手段により前記積載部を前記第2位置から前記第1位置へ移動させ、前記積載部が前記第2位置にあり、且つ前記第2の混載モードが選択された状態で、前記検知手段がシートを検知した場合は、前記検知手段がシートを検知したことに基づいて前記昇降手段により前記積載部を前記第2位置から前記第1位置へ移動させる、ことを特徴とするシート搬送装置である。
【0010】
本発明の他の一態様は、シートが積載される積載部と、前記積載部に積載されたシートを検知する検知手段と、前記積載部の上方に配置され、前記積載部に積載されたシートを給送する給送手段と、前記積載部を、前記積載部に積載されたシートが前記給送手段に接触する第1位置と、前記第1位置より下方の位置である第2位置との間で昇降させる昇降手段と、前記昇降手段による前記積載部の昇降を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、不定型サイズを含む複数のサイズが異なるシートを混載して前記給送手段によって給送する第1の混載モードと、複数のサイズが異なる定型サイズのシートを混載して前記給送手段によって給送する第2の混載モードと、を実行可能であり、前記積載部が前記第2位置にあり、且つ前記第1の混載モードが選択された状態で、前記検知手段がシートを検知した場合は、前記昇降手段により前記積載部を前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置へ移動させて待機し、給送開始指示を受け取ったことに基づいて前記昇降手段により前記積載部を前記第3位置から前記第1位置へ移動させ、前記積載部が前記第2位置にあり、且つ前記第2の混載モードが選択された状態で、前記検知手段がシートを検知した場合は、前記検知手段がシートを検知したことに基づいて前記昇降手段により前記積載部を前記第2位置から前記第1位置へ移動させる、ことを特徴とするシート搬送装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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