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公開番号2024168111
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084537
出願日2023-05-23
発明の名称曲げ金型の再生方法及び再生曲げ金型
出願人株式会社アマダ
代理人個人,個人,個人
主分類B21D 37/20 20060101AFI20241128BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】曲げ加工がコイニングであってもワークの表面に線が付かず外観品位が低下することはない曲げ金型の再生方法を提供する。
【解決手段】曲げ金型の再生方法は、基準形状と異なる形状の再生対象面(Aa)を有する再生曲げ金型(K)の母材(A)に対し、再生対象面(Aa)の全体を覆う肉盛り部(B)を形成する肉盛り工程と、肉盛り部(B)を研削する研削部(Ca)を有する砥石(C)を回転させて肉盛り部(B)を基準形状に成形して再生する成形工程と、を含み、砥石(C)の研削部(Ca)は、肉盛り部(B)の、母材(A)に接続する外観上の端部(Ba)を含むように抉る周凸部(Ca1)を有し、成形工程は、再生曲げ金型(K)に、周凸部(Ca1)によって、母材(A)と肉盛り部(B)との外観上の境界が含まれる凹部(E)を形成する。
【選択図】図3F
特許請求の範囲【請求項1】
基準形状と異なる形状の再生対象面を有する曲げ金型の母材に対し、前記再生対象面の全体を覆う肉盛り部を形成する肉盛り工程と、
前記肉盛り部を研削する研削部を有する砥石を回転させて前記肉盛り部を基準形状に成形して再生する成形工程と、
を含み、
前記砥石の前記研削部は、前記肉盛り部の、前記母材に接続する外観上の端部を含むように抉る周凸部を有し、
前記成形工程は、前記曲げ金型に、前記周凸部によって、前記母材と前記肉盛り部との外観上の境界が含まれる凹部を形成する曲げ金型の再生方法。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記曲げ金型はパンチ金型であって、前記パンチ金型の刃先部は、先端に向かうに従って接近する第1外面及び第2外面を有し、
前記凹部を、前記第1外面の第1凹部と、前記第2外面の第2凹部としてそれぞれ同時に形成する請求項1記載の曲げ金型の再生方法。
【請求項3】
前記曲げ金型はV溝部を有するダイ金型であって、前記V溝部は、奥に向かうに従って接近する第1内面及び第2内面を有し、
前記凹部を、前記第1内面の第1凹部と前記第2内面の第2凹部としてそれぞれ同時に形成する請求項1記載の曲げ金型の再生方法。
【請求項4】
前記肉盛り部を、金属粉末を積層して形成する請求項1~3のいずれか1項に記載の曲げ金型の再生方法。
【請求項5】
第1素材で形成された略板状であって一縁部に、横断面形状が第1面と第2面とによるV字状の刃先部又はV溝部を有する第1部位と、
前記刃先部又はV溝部の先端側に設けられ、前記第1素材とは異なる第2素材で形成された第2部位と、を備え、
前記第1面及び第2面は、それぞれ前記第1部位と前記第2部位との外観上の境界を含む範囲に形成された凹部を有している再生曲げ金型。
【請求項6】
前記第1部位に前記刃先部を有するパンチ金型である請求項5記載の再生曲げ金型。
【請求項7】
前記第1部位に前記V溝部を有するダイ金型である請求項5記載の再生曲げ金型。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、曲げ金型の再生方法及び再生曲げ金型に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に、摩耗した金型を再生する方法(以下、金型の再生方法)が記載されている。特許文献1に記載された金型再生方法は、プレス用抜き金型において、使用によって摩耗又は欠落したエッジ部に対し肉盛り溶接をした後、肉盛り溶接した部分を機械研削して新たなエッジ部を再生する方法である。
特許文献1に記載された金型の再生方法は、プレス用抜き金型に限らず、他の金型の再生方法として一般的に行われており、曲げ金型のパンチ金型及びダイ金型もこの方法での再生対象となっている。
【0003】
曲げ金型の従来の再生方法を、パンチ金型を具体例として図7A及び図7Bを参照して説明する。図7Aは、従来のパンチ金型101を示す右側面図である。図7Bは、従来の金型再生方法を説明するための図であり、図7B(a)~(c)はそれぞれ第1~第3工程に対応する側面図である。
【0004】
図7Aに示されるように、従来のパンチ金型101は、パンチホルダに装着される本体部111と、本体部111の先端に形成されてワークに接触する刃先部112とを有する。
図7Bは、図7Aの刃先部112の先端範囲112Aを拡大した図であり、多数回の曲げ加工に供された刃先部112は、図7B(a)に二点鎖線で示される無使用時の基準刃先線LNaの外形線から摩耗した外形の摩耗面112cを有する。
【0005】
摩耗が一定程度進行したら、図7B(b)に示されるように、金属を溶接して基準刃先線LNaを包含する大きさ及び断面形状の肉盛り部113を形成する。その後、基準刃先線LNaに対応した形状を有するパンチ成形砥石105によって肉盛り部113の外形を基準刃先線LNaに合致させるように研磨して、図7B(c)に示される再生パンチ頂部114とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-265972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
曲げ金型の仕上がり寸法には、仕様の性能を発揮する範囲内で製造時の加工のばらつきを考慮した公差が設定されている。具体的には、パンチ金型101は、その厚さ方向の寸法について、例えば「+0mm~ -0.05mm」の公差が設定される。一方、図7B(b)に示されるパンチ成形砥石105の研削面形状は、基準刃先線LNaに対応した±0mmの研削面が形成されるように作られている。
そのため、再生するパンチ金型の刃先部112の使用前寸法が、公差の上限付近で形成されていた場合、図7B(c)に示されるように、パンチ成形砥石105によって刃先部112と肉盛り部113が研削されて形成された再生パンチ頂部114とが、段差のない連続した面をもって形成される。
【0008】
これに対し、刃先部112の使用前の厚さ寸法が、公差の下限付近で形成されていた場合、図8Aに示されるように、パンチ成形砥石105と刃先部112との間に公差に対応した隙間Δdが生じる。そして、肉盛り部113を研削して形成した再生パンチ頂部114には基準刃先線LNaに対応した研削面が形成されるが、図8Bに示されるように、肉盛り部113の端部に肉盛り部113側が凸となる急峻な段差115が形成される。この段差115は、パンチ金型101の長手方向(図1に示される左右方向)に沿って形成される。図8Aでは、図の左面側に隙間Δdが生じる場合を示しているが、図の右面側に生じる場合、或いは両側に生じる場合があり、それぞれ段差115が右面側或いは両面に形成される虞がある。
【0009】
ダイ金型においても同様であり、V溝部の幅が公差の大きい方に偏っていた場合に、V溝部の一対の傾斜面の少なくとも一方に、肉盛り部が凸となる急峻な段差が形成される虞がある。
【0010】
曲げ金型であるパンチ金型101の刃先部112及びダイ金型のV溝部に、このような段差115が形成されると、パンチ金型101及びダイ金型の外観品位が低下すると共に、曲げ加工がいわゆるコイニングの場合に、ワークの表面に段差115に対応した線が形成されワークの外観品位が低下する虞があり、改善が望まれている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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