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公開番号2024168057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084450
出願日2023-05-23
発明の名称車両異常検知装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60K 28/10 20060101AFI20241128BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の安全性を向上させることができる車両異常検知装置を提供する。
【解決手段】車両異常検知装置10は、冷却装置11と、バッテリ13と、補機21と、動力源である電力ユニット29と、処理装置33と、センサ35とを備える。冷却装置11は、車両1の動力源等を冷却するラジエーター(放熱器)と、ラジエーターに送風する第1送風機11a及び第2送風機11bとを備える。センサ35は、電力ユニット29の出力電流及び出力電圧の各々を検出する電流センサ及び電圧センサを備える。処理装置33は、補機21の消費電力の変動が所定変動未満と想定される場合、第1送風機11a及び第2送風機11bの状態変更を指示した際にセンサ35によって検出される消費電力の変動に基づいて、第1送風機11a及び第2送風機11bの動作異常の有無を検知する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
動力源である蓄電装置と、
放熱器に送風する少なくとも1つの送風機を備える補機と、
前記補機の消費電力を検出する検出部と、
前記補機のうち前記少なくとも1つの送風機以外の消費電力の変動が所定変動未満と想定される場合、前記少なくとも1つの送風機の状態変更を指示した際に前記検出部によって検出される前記消費電力の変動に基づいて、前記少なくとも1つの送風機の動作異常の有無を検知する制御部と
を備える
車両異常検知装置。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記蓄電装置の充電時に前記動作異常の有無を検知する
請求項1に記載の車両異常検知装置。
【請求項3】
前記制御部は、
操作者による車両システムの停止指示後に前記動作異常の有無を検知する
請求項1に記載の車両異常検知装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記蓄電装置の充電時に動作中の前記補機の個数が所定数以上である場合に前記動作異常の有無の検知を禁止する
請求項2に記載の車両異常検知装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの送風機である複数の送風機と、
前記複数の送風機を電気的に直列接続又は並列接続に切り換える切換部と
を備え、
前記制御部は、前記切換部による前記直列接続又は前記並列接続の切り換えと、前記複数の送風機の各々の作動有無の切り換えとの組み合わせによって、前記複数の送風機の前記状態変更を指示する
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両異常検知装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両異常検知装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関の冷却系の異常を診断する際に、内燃機関の運転停止後にウォータポンプ、ラジエータファン及びサーモスタットの各々を停止及び起動させた時の機関冷却水の温度変化を参照することによって、内燃機関の発熱及び走行風による冷却等の影響を排除する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-215183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両においては、異常検知の精度及び信頼性を向上させることで安全性を確保することが課題である。
例えば上記した従来技術の装置は、機関冷却水の温度変化によって異常を診断するので、異常検知の応答性を向上させることが困難であり、精度及び信頼性の良い診断を迅速に行うことができないおそれがある。
【0005】
本願は上記課題の解決のため、車両の安全性の向上を目的としたものである。そして、延いては交通の安全性をより一層改善して持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1):本発明の一態様に係る車両異常検知装置(例えば、実施形態での車両異常検知装置10)は、動力源である蓄電装置(例えば、実施形態での電力ユニット29)と、放熱器に送風する少なくとも1つの送風機(例えば、実施形態での第1送風機11a及び第2送風機11b)を備える補機(例えば、実施形態での第1送風機11a、第2送風機11b、補機21)と、前記補機の消費電力を検出する検出部(例えば、実施形態でのセンサ35)と、前記補機のうち前記少なくとも1つの送風機以外の消費電力の変動が所定変動未満と想定される場合、前記少なくとも1つの送風機の状態変更を指示した際に前記検出部によって検出される前記消費電力の変動に基づいて、前記少なくとも1つの送風機の動作異常の有無を検知する制御部(例えば、実施形態での処理装置33)とを備える。
【0007】
(2):上記(1)に記載の車両異常検知装置では、前記制御部は、前記蓄電装置の充電時に前記動作異常の有無を検知してもよい。
【0008】
(3):上記(1)に記載の車両異常検知装置では、前記制御部は、操作者による車両システムの停止指示後に前記動作異常の有無を検知してもよい。
【0009】
(4):上記(2)に記載の車両異常検知装置では、前記制御部は、前記蓄電装置の充電時に動作中の前記補機の個数が所定数以上である場合に前記動作異常の有無の検知を禁止してもよい。
【0010】
(5):上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の車両異常検知装置は、前記少なくとも1つの送風機である複数の送風機(例えば、実施形態での第1送風機11a及び第2送風機11b)と、前記複数の送風機を電気的に直列接続又は並列接続に切り換える切換部(例えば、実施形態での第1リレー15、第2リレー17及び第3(Hi/Lo)リレー19)とを備え、前記制御部は、前記切換部による前記直列接続又は前記並列接続の切り換えと、前記複数の送風機の各々の作動有無の切り換えとの組み合わせによって、前記複数の送風機の前記状態変更を指示してもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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