TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024167639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-04
出願番号2023083851
出願日2023-05-22
発明の名称電圧監視装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01R 31/396 20190101AFI20241127BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数の電池監視用LSIを使用する場合であっても、複数の電池セルの電圧を精度よく検出して、電圧監視に対する信頼性を担保可能とする。
【解決手段】このバッテリ11の電圧監視装置15は、直列に接続されバッテリ11を構成する複数の電池セル14の電圧を監視するための装置であって、複数の電池セル14のうち所定数の電池セル14a1~14a7からなる第一電池セル群14aに属する電池セル14a1~14a7の電圧を検出する第一電圧検出部17と、複数の電池セル14のうち第一電池セル群14aに属さない所定数の電池セル14b1~14b7からなる第二電池セル群14bに属する電池セル14b1~141b7の電圧を検出する第二電圧検出部18とを備え、第一電池セル群14aに属する所定の電池セルである校正用電池セル14a1の電圧が、第一電圧検出部17と第二電圧検出部18とでそれぞれ検出可能に構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
直列に接続されバッテリを構成する複数の電池セルの電圧を監視するための装置であって、
前記複数の電池セルのうち所定数の電池セルからなる第一電池セル群に属する電池セルの電圧を検出する第一電圧検出部と、
前記複数の電池セルのうち前記第一電池セル群に属さない所定数の電池セルからなる第二電池セル群に属する電池セルの電圧を検出する第二電圧検出部とを備え、
前記第一電池セル群に属する所定の前記電池セルである校正用電池セルの電圧が、前記第一電圧検出部と前記第二電圧検出部とでそれぞれ検出可能に構成されている、バッテリの電圧監視装置。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記電池セルの電圧検出値を校正可能な電圧校正部をさらに備え、
前記電圧校正部は、前記第一電圧検出部で得た前記校正用電池セルの電圧検出値と、前記第二電圧検出部で得た前記校正用電池セルの電圧検出値との差に基づいて、前記何れか一方の電圧検出部で得た電圧検出値を校正する請求項1に記載の電圧監視装置。
【請求項3】
前記電圧校正部は、前記第一及び第二電圧検出部で得た前記校正用電池セルの電圧検出値のうち大きい方の検出値に合わせて、小さい方の検出値を校正する請求項2に記載の電圧監視装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧監視装置に関し、特にバッテリを構成する二次電池セルの電圧を監視するための技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、二次電池とも呼ばれるバッテリの長寿命化、安全性の確保等を目的として、バッテリの状態を管理するBMS(バッテリ管理システム)と呼ばれる機器が用いられている。BMSは、主にバッテリ全体の電圧、電流、温度などを監視すると共に、バッテリを構成する電池セルそれぞれの電圧を監視している。
【0003】
ここで、各電池セルの電圧は、主に電池監視用のLSIによって検出される。例えば特許文献1には、電池監視用の半導体装置である電池監視LSIの複数の端子と、各電池セルの低電位側及び高電位側とをそれぞれ接続することで、各電池セルの電圧を検出可能とする電池監視システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-157649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この種の電圧監視装置においては、バッテリの充電状態を適切に管理する観点から、バッテリを構成する各電池セルの電圧を、mVオーダー、場合によってはμVオーダーの精度で測定する必要がある。その一方で、電池監視用LSIにより電圧の監視(検出)が可能な電池セルの数は、数個から十数個程度であるため、高出力化などの要望により、バッテリを構成する電池セルの数が多い場合、使用する電池監視用LSIの数を増やす必要が生じる。しかしながら、電池監視用LSIの電圧測定精度には個体差が不可避的に存在するため、例えば複数の電池監視用LSIのうちある一つの電池監視用LSIに内在する電圧値の測定誤差(真実の値と、測定値として表示される値との差)と、他の電池監視用LSIに内在する電圧値の測定誤差とが、無視できない程度に大きく異なる場合が起こり得る。これでは、電圧監視に対する信頼性が損なわれる結果を招きかねない。
【0006】
以上の事情に鑑み、本明細書では、複数の電池監視用LSIを使用する場合であっても、複数の電池セルの電圧を精度よく検出して、電圧監視に対する信頼性を担保可能とすることを、解決すべき技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題の解決は、本発明に係る電圧監視装置によって達成される。すなわち、この電圧監視装置は、直列に接続されバッテリを構成する複数の電池セルの電圧を監視するための装置であって、複数の電池セルのうち所定数の電池セルからなる第一電池セル群に属する電池セルの電圧を検出する第一電圧検出部と、複数の電池セルのうち第一電池セル群に属さない所定数の電池セルからなる第二電池セル群に属する電池セルの電圧を検出する第二電圧検出部とを備え、第一電池セル群に属する所定の電池セルである校正用電池セルの電圧が、第一電圧検出部と第二電圧検出部とでそれぞれ検出可能に構成されている点をもって特徴付けられる。
【0008】
なお、ここでいう「第一電池セル群」に属する電池セルの数である「所定数」と、「第二電池セル群」に属する電池セルの数である「所定数」とは同じであっても異なっていてもよい。要は、表現上同じであるが、数の同異を問わない。
【0009】
このように、本発明に係る電圧監視装置では、バッテリを構成する複数の電池セルを二つ又はそれ以上のグループ(電池セル群)に分けた場合に、第一電池セル群に属する電池セルを校正用電池セルとし、この校正用電池セルの電圧を、第一電池セル群に属する電池セルの電圧を検出する第一電圧検出部と第二電池セル群に属する電池セルの電圧を検出する第二電圧検出部とでそれぞれ検出可能とした。このように、二つの電圧検出部で共通の電池セル(校正用電池セル)の電圧をそれぞれ検出可能とすることよって、検出結果に基づき、各電圧検出部の測定性能を相対的に評価することができる。相対的に評価できれば、相対評価に基づいて各電圧検出部で得た一方又は双方の電圧検出値を適正に校正することが可能となる。よって、各電圧検出部の個体差を反映した電圧監視を図ることができ、これにより全ての電池セルの電圧を精度よく監視して、電圧監視に対する信頼性を担保することが可能となる。
【0010】
また、本発明に係る電圧監視装置は、電池セルの電圧検出値を校正可能な電圧校正部をさらに備えてもよい。また、この場合、電圧校正部は、第一電圧検出部で得た校正用電池セルの電圧検出値と、第二電圧検出部で得た校正用電池セルの電圧検出値との差に基づいて、何れか一方の電圧検出部で得た電圧検出値を校正してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
積算巻尺
1日前
個人
地震予測システム
9日前
個人
電波反射強度向上方法
今日
日本精機株式会社
検出装置
14日前
スガ試験機株式会社
環境試験機
1か月前
株式会社高橋型精
採尿具
1か月前
株式会社小野測器
測定器
15日前
株式会社トプコン
測量装置
1か月前
大和製衡株式会社
組合せ秤
今日
中国電力株式会社
短絡防止具
27日前
日本精機株式会社
補助計器システム
29日前
アルファクス株式会社
積層プローブ
27日前
三菱電機株式会社
レーダ装置
6日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
7日前
大成建設株式会社
風力測定装置
14日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
7日前
株式会社関電工
内径測定装置。
1か月前
トヨタ自動車株式会社
評価装置
6日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
27日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
1か月前
積水樹脂株式会社
建築物用浸水測定装置
1か月前
株式会社精工技研
光電圧プローブ
14日前
リンナイ株式会社
電気機器
14日前
富士電機株式会社
エンコーダ
今日
Igr技研株式会社
Igr測定装置
14日前
倉敷紡績株式会社
フィルム測定装置
1か月前
ニチコン株式会社
コンデンサ
今日
株式会社不二越
X線測定装置
今日
株式会社共和電業
物理量検出用変換器
14日前
株式会社XMAT
測定装置および方法
1か月前
ミツミ電機株式会社
流体センサ
1か月前
個人
純金を作用電極に用いたORP測定装置
7日前
株式会社山城建設
鉄筋用ロッド支持具
今日
個人
作業機械の回転角度検出装置
8日前
株式会社不二越
X線回折測定装置
今日
株式会社明電舎
応答時間評価方法
8日前
続きを見る