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公開番号
2024166883
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023083281
出願日
2023-05-19
発明の名称
化学強化ガラスおよびその製造方法並びにガラス
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C03C
21/00 20060101AFI20241122BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】本発明は、CS
90
を最大化し、優れたset落下強度を実現する化学強化ガラス及びその製造方法並びにガラスの提供を目的とする。
【解決手段】板厚t(mm)であり、圧縮応力層深さDOCが180×t(μm)以上、表面からの深さ30~50μmの圧縮応力の積分値CS
30-50
が12000Pa・m以下、且つ表面からの深さ90μmにおける圧縮応力値CS
90
が175×t-88(MPa)以上である化学強化ガラス、表面抵抗率logρが10logΩ/sq以下であり、ヤング率が80GPa以上である化学強化ガラス、表面からの深さ30μmにおけるNa
2
O濃度を表面からの深さ90μmにおけるNa
2
O濃度で除した値が1.30以下である化学強化ガラスに関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
板厚がt(mm)であり、圧縮応力層深さDOCが180×t(μm)以上、
表面からの深さ30~50μmの圧縮応力の積分値CS
30-50
が12000Pa・m以下、且つ
表面からの深さ90μmにおける圧縮応力値CS
90
が175×t-88(MPa)以上である、化学強化ガラス。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
ヤング率が80GPa以上である、請求項1に記載の化学強化ガラス。
【請求項3】
散乱光光弾性応力計で測定される、ガラス表面からの深さx[μm]における応力値CS
x
[MPa]のプロファイルにおいて、前記応力値CS
x
の2階微分の値CS
x
’’が、CS
x
≧0の範囲において、下記式を満たす、請求項1に記載の化学強化ガラス。
-0.03≦CS
x
’’≦0.013
【請求項4】
表面圧縮応力値FSM-CS
0
が800MPa以上である、請求項1に記載の化学強化ガラス。
【請求項5】
表面抵抗率が10logΩ/sq以下であり、
ヤング率が80GPa以上である、化学強化ガラス。
【請求項6】
表面からの深さ30μmにおけるNa
2
O濃度を表面からの深さ90μmにおけるNa
2
O濃度で除した値が1.30以下である化学強化ガラス。
【請求項7】
表面からの深さ50μmにおけるNa
2
O濃度を板厚中心部におけるNa
2
O濃度で除した値が2以上4以下である、請求項6に記載の化学強化ガラス。
【請求項8】
表面からの深さ90μmにおけるNa
2
O濃度を板厚中心部におけるNa
2
O濃度で除した値が2.4以上である、請求項6に記載の化学強化ガラス。
【請求項9】
母組成が、酸化物基準のモル%表示で、
SiO
2
を55~75%、
Li
2
Oを3~15%、
Al
2
O
3
を8~25%含有する、請求項1、5または6に記載の化学強化ガラス。
【請求項10】
化学強化用ガラスを第1溶融塩組成物に接触させる第1イオン交換処理と、
前記第1イオン交換処理後に、前記化学強化用ガラスを第2溶融塩組成物に接触させる第2イオン交換処理と、を少なくとも含む、化学強化ガラスの製造方法であって、
前記第1イオン交換処理において、前記化学強化用ガラスを前記第1溶融塩組成物に350~450℃にて150分間以上接触させ、
前記化学強化用ガラスは、酸化物基準のモル%表示で、
SiO
2
を55~75%、
Li
2
Oを3~15%、
Al
2
O
3
を8~25%含有する、化学強化ガラスの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学強化されたガラスおよびその製造方法並びにガラスに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
コンピュータ、スマートフォンやタブレットなどの電子デバイス端末のカバーガラス等には、化学強化ガラスが用いられている。化学強化ガラスは、ガラスを硝酸ナトリウムや硝酸カリウムなどの溶融塩組成物に接触させるイオン交換処理により、ガラスの表面部分に圧縮応力層を形成したものである。該イオン交換処理では、ガラス中に含まれるアルカリ金属イオンと、溶融塩組成物に含まれるよりイオン半径の大きいアルカリ金属イオンとの間でイオン交換が生じ、ガラスの表面部分に圧縮応力層が形成される。
【0003】
化学強化ガラスの強度は、ガラス表面からの深さを変数とする圧縮応力(以下、CSとも略す。)で表される応力プロファイルに依存する。イオン交換処理を2段階以上行う場合、前記圧縮応力層としては、主にカリウムイオン等のガラスへの導入による「表層圧縮応力層」と、主にナトリウムイオン等のガラスへの導入による「深層圧縮応力層」とが形成される。
【0004】
一方で、ガラスの表面部分に圧縮応力層を形成すると、ガラス中心部には、圧縮応力の総量に応じた引張応力(以下、CTとも略す。)が必然的に発生する。当該CT値が大きくなりすぎると、ガラス物品が破壊する際に激しく割れて破片が飛散する。CT値がその閾値(以下、CTリミットとも略す。)を超えると、ガラスが自壊して加傷時の破砕数が爆発的に増加し得る。CTリミットはガラス組成に対し固有の値である。
【0005】
したがって化学強化ガラスは、表面圧縮応力を大きくし、より深い部分にまで圧縮応力層を形成する一方で、CTリミットを超えないように、表層の圧縮応力の総量が設計される。例えば、特許文献1には、CTを特定範囲に制御した化学強化ガラスが開示されている。また、特許文献2には、特定範囲のCS及びDOCを有する化学強化ガラスが開示されている。特許文献3には、圧縮応力の総量が一定の値以下である化学強化ガラスが開示されている。
【0006】
スマートフォンに用いるガラス系材料の強度を評価する指標の一つとして、サンドペーパーセット落下強度試験がある。サンドペーパーセット落下強度試験は、スマートフォン筐体又はスマートフォンを模したモック板とガラス系材料とを貼り合わせたサンプル等を#60~#200のサンドペーパー上に落下させて、割れが発生した落下高さ(以下、「割れ高さ」、「set落下強度」とも略す)を強度の指標とする試験である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
米国特許第9359251号明細書
米国特許第10150698号明細書
国際公開第2018/186402号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
深さ90μmにおける圧縮応力値であるCS
90
を大きくすると、例えば深さ90μm付近に大きな圧縮応力が形成されている応力プロファイルとなり、比較的大きい突起物に当たって破砕する破壊を防止できる。CS
90
は、図1に示すようにset落下強度と高い相関を示す。したがって、より高いset落下強度を有するガラスを開発するためには、CS
90
の値を高めることが求められる。
【0009】
例えば、米国特許第10730791号明細書ではNaイオンをなるべく板厚中心付近まで深く拡散させて、CTを高めることで深層応力を向上できることが開示されている。しかしながら、CTを高めると上述したように、ガラスが自壊して加傷時の破砕数が爆発的に増加するため、CTリミットの制約がある。そのため、従来技術ではset落下強度が不十分であり、set落下強度のさらなる向上のために、より高いCS
90
を有する化学強化ガラスが求められている。
【0010】
したがって、本発明は、CS
90
が最大限に高められ、優れたset落下強度を実現する化学強化ガラス及びその製造方法並びにガラスの提供を一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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