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公開番号
2024166327
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024158415,2022522542
出願日
2024-09-12,2021-03-24
発明の名称
食品包装用二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法
出願人
東洋紡株式会社
代理人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20241121BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 本発明の目的は、耐衝撃性及び耐屈曲ピンホール性と耐摩擦ピンホール性に優れるとともに、環境負荷を低減できる二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法を提供することにある。
【解決手段】樹脂としてポリアミド樹脂のみを含み、前記ポリアミド樹脂として、ポリアミド6を70~99質量%と、原料の少なくとも一部がバイオマス由来であるポリアミド11を1~30質量%のみを含み、前記ポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部としてケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~100質量部含み、メカニカルリサイクルにより得られたポリアミド6を0質量部を超え50質量部以下含む、食品包装用二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂としてポリアミド樹脂のみを含み、前記ポリアミド樹脂として、ポリアミド6を70~99質量%と、原料の少なくとも一部がバイオマス由来であるポリアミド11を1~30質量%のみを含み、
前記ポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部としてケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~100質量部含み、メカニカルリサイクルにより得られたポリアミド6を0質量部を超え50質量部以下含む、
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルム中の全炭素に対して、放射性炭素(C
14
)測定によるバイオマス由来の炭素の含有量が1~15%であることを特徴とする請求項
1に
記載の
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの両面に1層以上積層された
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法であって、前記積層された層はポリアミド6を70~100質量%含み、前記ポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部としてケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~100質量部含み、メカニカルリサイクルにより得られたポリアミド6を0質量部を超え50質量部以下含む
、食品包装用二
軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
【請求項4】
前記積層された層の厚みが、フィルム全体の厚みに対して7~50%である、請求項3に記載の
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムが、下記の(a)及び(b)を満足することを特徴とす
る食品包装用二
軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
(a)ゲルボフレックステスターを用いたひねり屈曲試験を温度1℃で1000回実施した時のピンホール欠点数が10個以下、
(b)耐摩擦ピンホール性試験におけるピンホール発生までの距離が2900cm以上
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムが、ヘイズが10%以下、動摩擦係数が1.0以下であることを特徴とす
る食品包装用二
軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムとポリエチレン系シーラントフィルムと貼り合わせた後のラミネート強度が4.0N/15mm以上であることを特徴とする
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた
食品包装用
二軸延伸ポリアミドフィルムの少なくとも片面にシーラントフィルムを積層した
食品包装用
積層フィルムの製造方法。
【請求項9】
請求項
8
に記載された
食品包装用
積層フィルムの製造方法によって得られた
食品包装用
積層フィルムを用いた
食品包装用
包装袋の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐衝撃性及び耐屈曲ピンホール性と耐摩擦ピンホール性が同時に優れるとともに、バイオマス(植物などの生物由来の有機物資源)由来の原料と廃棄ポリアミド製品からケミカルリサイクルしたポリアミド6を同時に用いた二軸延伸ポリアミドフィルムに関するものである。本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムは、食品包装用フィルムなどに好適に使用される。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、ポリアミド6に代表される脂肪族ポリアミドからなる二軸延伸フィルムは、耐衝撃性と耐屈曲ピンホール性に優れており、各種の包装材料フィルムとして広く使用されている。
【0003】
上記の耐屈曲ピンホール性を向上させる手段として脂肪族ポリアミドにポリアミド系エラストマーを混合したフィルムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このフィルムは、低温環境下での耐屈曲ピンホール性、耐衝撃性が良好であり、低温環境下でも屈曲疲労によるピンホールが発生にくい。しかし、フィルム製造時に添加したポリアミド系エラストマーが熱劣化するために、ダイスのリップ出口に目ヤニと呼ばれる劣化物を生成しやすく、フィルム厚みの精度を悪化させる原因になることがわかった。また、劣化物はそれ自体が落下することで不良製品を生み、フィルム連続生産時の生産効率を低下させる問題があった。
【0004】
ピンホールは、屈曲によって発生する他に摩擦(擦れ)によっても発生する。屈曲によるピンホールと摩擦によるピンホールの改善方法は相反する場合が多い。例えば、フィルムの柔軟性を高くすると、屈曲ピンホールは発生しにくくなるが、柔らかくなった分だけ摩擦によるピンホールが生じ易くなる傾向がある。これに対して二軸延伸ポリアミドフィルムの外面に表面コート剤を設けることによって、耐屈曲性や耐摩擦ピンホール性に優れた包装用の積層体が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この方法では摩擦ピンホールの発生防止効果が少ない。また、コーティング工程が必要となる。
【0005】
近年、循環型社会の構築のため、材料分野において化石燃料の原料に代わりバイオマスの利用が注目されている。バイオマスは、二酸化炭素と水から光合成された有機化合物であり、それを利用することにより、再度二酸化炭素と水になる、いわゆるカーボンニュートラルな(環境中での二酸化炭素の排出量と吸収量が同じであるので温室効果ガスである二酸化炭素の増加を抑制できる)原料である。昨今、これらバイオマスを原料としたバイオマスプラスチックの実用化が急速に進んでおり、汎用高分子材料であるポリエステルをこれらバイオマス原料から製造する試みも行われている。
【0006】
また、プラスチックごみの排出量削減のため、リサイクル素材の利用が求められている。ポリアミド6をリサイクルする方法としては、焼却して熱エネルギーとして回収するサーマルリサイクル法、溶融した後に再成型して再利用するマテリアルリサイクル法、および化学的に解重合してポリアミドの原料にまで戻し、ポリアミド製造等に再利用するケミカルリサイクル法がある。
【0007】
これらのうち、ケミカルリサイクル法はポリアミド6を原料のカプロラクタムにまで分解してから回収し、ポリアミド6の原料として再利用できることから、産業上有用なリサイクル方法といえる。
【0008】
例えば特許文献3では、ポリアミド製衣料製品の使用済み品を回収した後、解重合を行ってε-カプロラクタムを回収し、精製し、重合し、溶融紡糸や成形によりポリアミド繊維やポリアミド成形品へと、リサイクル方法が開示されている。かかる技術によれば、回収された衣料製品を素材原料まで戻して再利用するというリサイクルが可能となる。また、回収衣料製品を分解し精製することによって高純度で品質良好な素材原料(原料モノマ)を得ることができるので、リサイクル使用により品質良好なポリアミド6製品が得られるし、繰り返しリサイクルも可能となる。さらにまた、回収衣料製品の回収・選別作業が大幅に軽減されるといったものである。
【0009】
上述したケミカルリサイクル法によってリサイクルされたポリアミド樹脂は、これまで主に繊維や成形品の原料として用いられてきたが、食品包装用のフィルムとしては実用化されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平11-254615号公報
特開2001-205761号公報
特開平7-310204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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