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公開番号2024154707
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068681
出願日2023-04-19
発明の名称プロゲステロンを半定量するためのイムノクロマトキット
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類G01N 33/543 20060101AFI20241024BHJP(測定;試験)
要約【課題】 本発明は、酪農の現場において血液や乳汁などの生体試料中のプロゲステロン濃度を迅速、簡便、安価に半定量することが可能なイムノクロマト測定キットを提供する。
【解決手段】 本発明は、生体試料中のプロゲステロンを半定量するためのイムノクロマト測定キットであって、前記生体試料を希釈するための検体希釈液、競合試薬、およびイムノクロマトストリップを含み、前記イムノクロマトストリップは、少なくとも試料添加部材、含浸部材、膜担体、吸収部材を含み、前記膜担体は、抗IgG抗体が線状に固定化された複数のテストラインを有する測定キットである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生体試料中のプロゲステロンを半定量するためのイムノクロマト測定キットであって、
前記生体試料を希釈するための検体希釈液、競合試薬、およびイムノクロマトストリップを含み、
前記イムノクロマトストリップは、少なくとも試料添加部材、含浸部材、膜担体、吸収部材を含み、
前記膜担体は、抗IgG抗体が線状に固定化された複数のテストラインを有することを特徴とする測定キット。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記膜担体は、3以上5以下のテストラインを有することを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項3】
前記複数のテストラインは、上流側から下流側に向かって固定化された抗IgG抗体量を順に増加または減少させたものであることを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項4】
前記抗IgG抗体は、抗マウスIgG抗体、抗ウサギIgG抗体、抗モルモットIgG抗体、抗ヤギIgG抗体からなる群から選ばれる1以上であることを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項5】
前記競合試薬は、プロゲステロンと化合物の複合体を含むことを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項6】
前記化合物は、ビオチンであることを特徴とする請求項5に記載の測定キット。
【請求項7】
前記含浸部材には、競合試薬に対する抗体および/または高親和物質に標識物質を結合した標識体、および抗プロゲステロン抗体が含浸されていることを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項8】
前記競合試薬に対する抗体は、抗ビオチン抗体であることを特徴とする請求項7に記載の測定キット。
【請求項9】
前記競合試薬に対する高親和物質は、アビジンおよび/またはストレプトアビジンであることを特徴とする請求項7または8に記載の測定キット。
【請求項10】
前記生体試料は、全血、血漿、血清または乳汁であることを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体試料中のプロゲステロンを半定量するためのイムノクロマト測定キットに関する。より詳しくは、生体試料(検体)を希釈するための検体希釈液、競合試薬およびイムノクロマトストリップからなる、生体試料中のプロゲステロンを半定量するための測定キットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
酪農経営にとって乳牛が妊娠することは、牛乳を搾る上での必要条件である。乳牛が妊娠し、分娩して初めて牛乳の生産が開始される。より多くの妊娠牛を確保することは、酪農の経営安定化には最も重要である。受精後、不受胎になった場合には、経済的損失を抑えるためになるべく早期に再交配を行うなどの対処が必要となる。従って、授精後に妊娠診断を行い、妊娠の成否をなるべく早期に知ることは極めて重要である。乳牛の妊娠検査は、直腸検査法、携帯型超音波画像診断装置を用いた診断、70日ノンリターン法(授精後70日を経て発情がなければ妊娠したと判定する方法)などの方法により、従来から実施されてきている。一方、新たな妊娠検査法として、血中や乳汁中のプロゲステロンを測定する方法も提唱されている。(非特許文献1、非特許文献2)。
【0003】
しかしながら、これまでのRIAやEIAによるホルモン測定は、操作が煩雑で結果が出るまでに長時間を要し、酪農の現場では応用価値が低いものであると思われる。即ち、酪農の現場においては、生体材料中のプロゲステロン濃度を簡便に測定する技術が求められている。
【0004】
非特許文献1、2には、イムノクロマトストリップを用いて牛の血中や乳汁中のプロゲステロンを測定する技術が開示されている。また、特許文献1には、イムノクロマト法を用いてプロゲステロンを測定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Talanta,132,685-689,2015
J.of Dairy Sci.,103(7),6600-6611,2020
【特許文献】
【0006】
特開2002-328127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、血液や乳汁などの生体試料中に存在するプロゲステロン濃度を迅速、簡便に測定(半定量)することができる測定キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下に示す手段により上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の構成からなる。
(1) 生体試料中のプロゲステロンを半定量するためのイムノクロマト測定キットであって、
前記生体試料を希釈するための検体希釈液、競合試薬、およびイムノクロマトストリップを含み、
前記イムノクロマトストリップは、少なくとも試料添加部材、含浸部材、膜担体、吸収部材を含み、
前記膜担体は、抗IgG抗体が線状に固定化された複数のテストラインを有することを特徴とする測定キット。
(2) 前記膜担体は、3以上5以下のテストラインを有することを特徴とする(1)に記載の測定キット。
(3) 前記複数のテストラインは、上流側から下流側に向かって固定化された抗IgG抗体量を順に増加または減少させたものであることを特徴とする(1)または(2)に記載の測定キット。
(4) 前記抗IgG抗体は、抗マウスIgG抗体、抗ウサギIgG抗体、抗モルモットIgG抗体、抗ヤギIgG抗体からなる群から選ばれる1以上であることを特徴とする(1)に記載の測定キット。
(5) 前記競合試薬は、プロゲステロンと化合物との複合体を含むことを特徴とする(1)~(4)のいずれかに記載の測定キット。
(6) 前記化合物は、ビオチンであることを特徴とする(5)に記載の測定キット。
(7) 前記含浸部材には、競合試薬に対する抗体および/または高親和物質に標識物質を結合した標識体、および抗プロゲステロン抗体が含浸されていることを特徴とする(1)~(6)のいずれかに記載の測定キット。
(8) 前記競合試薬に対する抗体は、抗ビオチン抗体であることを特徴とする(7)に記載の測定キット。
(9) 前記競合試薬に対する高親和物質は、アビジンおよび/またはストレプトアビジンであることを特徴とする(7)または(8)に記載の測定キット。
(10) 前記生体試料は、全血、血漿、血清または乳汁であることを特徴とする(1)~(9)のいずれかに記載の測定キット。
(11) 牛の妊娠状態を判定するために用いられることを特徴とする(1)~(10)のいずれかに記載の測定キット。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、酪農の現場において生体試料中のプロゲステロン濃度を迅速、簡便、安価に測定(半定量)することが可能なプロゲステロン半定量用のイムノクロマト測定キットが提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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