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公開番号2024166312
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024156656,2022166165
出願日2024-09-10,2016-06-10
発明の名称眼内レンズ材料及び部材
出願人アルコン インコーポレイティド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61L 27/16 20060101AFI20241121BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】眼内レンズ材料及び部材に関して、ポリマー材料中への流体の膨潤が最小化される、又は更には阻止されるようにポリマー及び/又は流体を適合させること、バルクポリマー材料の屈折率と可能な限り近い屈折率を有する流体を提供すること。
【解決手段】眼内レンズ用のポリマー材料、眼内レンズ用の流体、及び眼内レンズ用の接着剤を含む、眼内レンズの材料及び眼内レンズを製造する方法。眼内レンズは、流体連通している光学部及び周辺領域を含んでいてもよい。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
眼内レンズの支持部及び光学部の少なくとも一方を製造する方法であって、
複数のモノマーを、ヒドロキシル部分を含む追加のモノマーと化合させて、プレポリマーを作成することであって、前記複数のモノマーは、ブチルアクリラート、トリフルオロエチルメタクリラート、及びフェニルエチルアクリラートを含む、プレポリマーを作成することと、
前記ヒドロキシル部分を架橋可能なメタクリラートに転化させて、前記プレポリマーから架橋性ポリマーを作成することと、
前記眼内レンズの前記支持部及び前記光学部の少なくとも一方を形成するために、前記架橋性ポリマーを硬化させることと、
を含む、方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ヒドロキシル部分を含む前記追加のモノマーはヒドロキシエチルメタクリラート(HEMA)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ヒドロキシル部分を含む前記追加のモノマーはヒドロキシエチルアクリラート(HEA)である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ヒドロキシル部分を含む前記追加のモノマーはヒドロキシブチルアクリラート(HBA)である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ヒドロキシル部分を含む前記追加のモノマーは、水に起因するヘイズ又はグリスニングを低減するために添加される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
硬化は、光開始剤の存在下でのUV硬化を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
眼内レンズを製造する方法であって、
前記眼内レンズの第1の本体及び第2の本体を形成することと、
前記第1の本体と前記第2の本体の間に接着剤を塗布することであって、前記接着剤は、
55%から80%の間の量で前記接着剤中に存在する第1の主成分であって、前記第1の主成分は、
トリフルオロエチルメタクリラートと、
ブチルアクリラート及びn-ブチルメタクリラートの少なくとも1つと、
フェニルエチルアクリラート及びフェニルエチルメタクリラートの少なくとも1つと、を含む、第1の主成分、及び
反応性アクリル系モノマー希釈剤である第2の主成分、を含む、塗布することと、
前記接着剤を硬化させることによって前記第1の本体を前記第2の本体に接着することであって、前記接着剤は、硬化時に前記第1の本体及び前記第2の本体内に反応性アクリル系モノマー希釈剤の相互貫入網目構造を作成する、接着することと、
を含む、方法。
【請求項8】
接着剤を塗布することは、前記眼内レンズの後部要素の円形の隆起した周囲に沿って前記接着剤を塗布することをさらに含み、前記接着剤は、前記後部要素を前記眼内レンズの前部要素に接着するために使用される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の主成分は、まだ架橋されていない架橋性ポリマーであり、前記架橋性ポリマーは、嵩高いので前記第1の本体又は前記第2の本体のいずれにも移動できない、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記反応性アクリル系モノマー希釈剤は、1-アダマンチルメタクリラート(ADMA)である、請求項7に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本明細書に参照により組み込まれる2015年6月10日出願の米国仮出願第62/173,877号の利益を主張する。本出願はまた、本明細書に参照により組み込まれる2016年4月12日出願の米国仮出願第62/321,704号の利益も主張する。
続きを表示(約 1,800 文字)【0002】
本出願は以下の出願及び特許:2004年12月2日発行の米国特許第8,900,298号;2013年5月23日公開の米国特許公開番号第2013/0131794号;2012年4月17日発行の米国特許第8,158,712号に関し、それらの各々を本明細書に参照により組み込む。
文献の援用
【0003】
本明細書に記載されるすべての刊行物及び特許出願は、あたかも各々の個々の刊行物又は特許出願が参照により組み込まれることが具体的且つ個々に示されるのと同等に、本明細書に参照により組み込まれる。
【背景技術】
【0004】
老眼は、眼が近くの物体に焦点を合わせる能力を失う状態である。これは加齢と共に自然と起こることの一部であり、多くの場合は40歳代半ばの人において目立つようになり、この状態は約65歳まで悪化し続けることがある。眼が近くの物体をはっきりと見るためには、近くの物体に対する焦点合わせを改善させるように、眼用レンズの屈折率を高くする必要がある、又はその形状をより凸状にする必要がある。
【0005】
白内障は、世界中の失明の主な原因であり、最もよく見られる眼疾患であるが、この視覚障害によって、1年で800万件を超える診察が行われている。白内障による障害が日常生活における個人の活動に影響を与えたりそれを変化させたりする場合、眼内レンズ(IOL)移植を伴う水晶体除去手術が、関連する視覚的な制限を治療する好ましい方法である。米国では、約250万件の白内障外科手術が毎年行われ、65歳を超えるアメリカ人にとって最も一般的な手術となっている。毎年、白内障手術患者の約97パーセントが眼内レンズ移植を受けるため、米国における白内障手術及び関連するケアの年間コストは40億ドルを超える。
【0006】
白内障は、局所的な濁りであれ又は拡散した全体的な透明度の低下であれ、患者の水晶体の濁りと定義される。しかし、臨床的意義を有するには、視力の大幅な低下又は機能性障害が、白内障によって引き起こされねばならない。白内障は、加齢の結果として、又は遺伝要因、外傷、炎症、代謝異常若しくは栄養異常、又は放射線に続発して生じる。加齢に関連した白内障疾患が最も一般的である。
【0007】
白内障の治療では、外科医は水晶体嚢から水晶体マトリックスを除去し、眼内レンズ(「IOL」)移植物でそれを置き換える。典型的なIOLは、患者がかなり良好な遠見視力を有することを可能にする選択された焦点距離を実現する。しかし、白内障手術後、患者は典型的には読書用メガネを必要とする。このことはいくつかの光学的界面によって促進される、ヒトの眼の結像特性によって説明される。
【0008】
加齢に関連した調節力の低下の他に、そのような低下は白内障の治療のためのIOLにも影響を与えてきた。調節型IOLを対象とする研究はある程度の成果をもたらしたが、今まで開発された方法及び装置の相対的な複雑さ及び限られた有効性がそのようなデバイスの幅広い商業化を妨げてきた。
【0009】
一部の眼内レンズは光学部を含み、その1つ又は複数の部材はポリマーである。ポリマーは、眼内レンズが眼内に移植できる送達形状に変形し、尚且つ眼内に移植した後に移植前の形状まで戻ることができるような特性を有することが望ましい場合がある。更に、ポリマー組成物が十分に高い屈折率を有することが望ましい場合もある。
【0010】
本明細書における一部の眼内レンズは、シリコーン流体等の流体をその内部に含む。例えば、一部の調節型IOLは、IOL内の流体移動、又はIOL内の流体圧力の変化を使用して、調節の際に屈折力変化を生じさせる。シリコーンオイル等の流体を眼内レンズ内で使用する場合、流体は時間と共に、眼内レンズのバルクポリマー材料中に膨潤する傾向がある。このことはIOL中の屈折力変化を推進するのに利用可能なシリコーンオイルの量を減少させることがある。したがってバルク材料中への膨潤の量を最小限にすることが望ましい。調節型IOLの応答時間を短くさせないシリコーンオイルを提供することも重要である。ポリマー材料中への流体の膨潤が最小化される、又は更には阻止されるようにポリマー及び/又は流体を適合させることが望ましいことになる。
(【0011】以降は省略されています)

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