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公開番号
2024166068
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024015931
出願日
2024-02-05
発明の名称
コンタクトレンズとシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ
出願人
ビジョンフォーカス インク
代理人
弁理士法人白坂
主分類
G02C
7/04 20060101AFI20241121BHJP(光学)
要約
【課題】コンタクトレンズとシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを提供する。
【解決手段】少なくとも1種のシリコーン含有モノマーを含み、且つ、コンタクトレンズの表面は分子量が100kDaを超えるポリアクリル酸および/またはポリアクリル酸ナトリウムを含むコンタクトレンズであって、本発明は、別にシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを提供する。本発明が提供するコンタクトレンズとシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、優れた親水性と、消費者が長時間装着するのに適しているという利点を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1種のシリコーン含有モノマーを含み、且つ、コンタクトレンズの表面は、分子量が100kDaを超えるポリアクリル酸および/またはポリアクリル酸ナトリウムを含む、コンタクトレンズ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ポリアクリル酸および/または前記ポリアクリル酸ナトリウムの分子量が200kDaを超える、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項3】
前記ポリアクリル酸および/または前記ポリアクリル酸ナトリウムの分子量が450kDaを超える、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項4】
前記少なくとも1種のシリコーン含有モノマーが、3-[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルメタクリレート、(3-メタクリルオキシ-2-ヒドロキシプロポキシ)プロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、O-(メタクリルオキシエチル)-3-[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル]プロピルカルバメート、3-[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルバメートの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項5】
前記少なくとも1種のシリコーン含有モノマーが、モノメタクリロイルオキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン、モノメタクリロキシプロピル末端カルバメートポリジメチルシロキサン、モノ-(3-メタクリロキシ-2-ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端モノ-ブチル末端ポリジメチルシロキサンの少なくとも1つを更に含む、請求項4に記載のコンタクトレンズ。
【請求項6】
N-ビニルピロリドンまたはN-メチル-N-ビニルアセトアミドが含まれる、請求項1に記載のコンタクトレンズ。
【請求項7】
前記コンタクトレンズが充填剤を更に含み、前記N-ビニルピロリドンまたは前記N-メチル-N-ビニルアセトアミドの含有量が、前記充填剤を除去した重量の30~65%を占める、請求項6に記載のコンタクトレンズ。
【請求項8】
前記コンタクトレンズが充填剤を更に含み、前記N-ビニルピロリドンまたは前記N-メチル-N-ビニルアセトアミドの含有量が、前記充填剤を除去した重量の35~55%を占める、請求項6に記載のコンタクトレンズ。
【請求項9】
2-ヒドロキシエチルメタクリレートを含む、請求項6に記載のコンタクトレンズ。
【請求項10】
少なくとも1種のケイ素含有架橋剤を更に含む、請求項5に記載のコンタクトレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はコンタクトレンズとシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに関するものであり、特に表面処理されたコンタクトレンズとシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ソフトコンタクトレンズ(Soft contact lens)の素材は1960年代から導入され始め、ソフトな素材により、従来のハードコンタクトレンズ(RGP lens)の装着時にしばしば存在した不快感が解消されたため、元々ハードコンタクトレンズに適応していなかった使用者は、ソフトコンタクトレンズの使用に切り替えることが可能となった。したがって、ソフトコンタクトレンズは、現在のコンタクトレンズ使用者の主な選択肢となっている。
【0003】
しかし、ソフトコンタクトレンズに使用されている従来の素材(主成分はHEMA、一般にはハイドロゲル素材として知られている)は、酸素透過量が低く、一般的に、Dk(酸素透過量)は僅か8~20である。その結果、消費者(または使用者、コンタクトレンズの使用者)は、一日のコンタクトレンズの着用の終わり(10時間以上着用後)に酸素が不足するために、目の充血とそれに付随して不快感をよく覚える。したがって、コンタクトレンズの素材の開発主軸は、高酸素透過性材料を求める方向へと進化していった。2000年頃、シリコーンの成分を含むソフトコンタクトレンズ製品が市場に登場し始めた。これはシリコーンハイドロゲル素材から作られたコンタクトレンズ製品で、一般的にシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズと呼ばれている。従来のハイドロゲル素材に比べ、シリコーンハイドロゲル素材は高い酸素透過量を有しており、角膜の酸素不足などの問題を解決できる特徴がある。
【0004】
シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズにおける主な技術的ハードルは、レンズ表面に十分な親水性を持たせ、シリコーン成分の疎水性による装着上の不快感を避ける方法である。業界は、一般的に接触角でレンズ表面の親水性を判断する。業界初のプラズマ(Plasma)技術でレンズを表面処理する方法が開発され、特許文献US20030039748やUS5760100に関連する。しかし、この技術は繁雑なプロセス処理を必要とし、レンズの生産コストが高くなる。また、配合中に内部湿潤剤としてポリビニルピロリドン(polyvinylpyrrolidone,PVP)を添加する方法もあり、特許文献US6367929、US6943203、US7052131、US7249848、US7473738、US7473738、US7691916に関連する。この方法は、プラズマ表面処理の複雑なプロセス処理を回避するが、レンズの配合に多くの制限がある。前記2つの技術に加えて、研究者は、プラズマ表面処理を必要とせず、内部湿潤剤(internal wetting agent)として別途PVPを添加する必要がない配合技術を開発し、特許文献US7750079、US8129442、US8231218、US8476337、EP195584に関連する。しかしこの配合技術は、特定のシリコーン含有モノマー、特定の親水性モノマー、特定の充填剤(diluents)の組み合わせを用いて所望のレンズ特性を達成する必要があり、また、通常、特定の金具材料と組み合わせてコンタクトレンズを製造する必要がある。これらの制約により、製品の生産コスト最適化が限定される。
【0005】
したがって、消費者のニーズを満たし長時間の装着に適した、コンタクトレンズの大量生産が容易で、高品質であり、且つコスト競争力のあるコンタクトレンズを製造できるシステムの設計が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、消費者が長時間装着するのに適したコンタクトレンズを提供し、コンタクトレンズの大量生産を容易にする。
【0007】
本発明は、消費者が長時間装着するのに適したシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを提供し、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの大量生産を容易にする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の利点を達成するために、本発明の一実施例は、少なくとも1種のシリコーン含有モノマーを含むコンタクトレンズを提供し、コンタクトレンズの表面には、ポリアクリル酸および/またはポリアクリル酸ナトリウムが含まれる。具体的には、ポリアクリル酸および/またはポリアクリル酸ナトリウムの分子量が、100kDaを超えることが好ましく、200kDaを超えることがより好ましく、450kDaを超えることが最も好ましい。
【0009】
前記の利点を達成するために、本発明の他の一実施例は、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを提供し、第1のシリコーン含有モノマーと、第2のシリコーン含有モノマーと、第1の親水性モノマーと、第2の親水性モノマーと、ケイ素含有架橋剤と、を含み、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面には、ポリアクリル酸および/またはポリアクリル酸ナトリウムが含まれる。具体的には、ポリアクリル酸および/またはポリアクリル酸ナトリウムの分子量が、100kDaを超えることが好ましく、200kDaを超えることがより好ましく、450kDaを超えることが最も好ましい。
【0010】
前記第1のシリコーン含有モノマーは以下の構造を有する:
(【0011】以降は省略されています)
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