TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024166056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023223916
出願日2023-12-25
発明の名称ハゼ締め装置、およびハゼ締め装置の自動動停止装置
出願人個人
代理人
主分類E04D 15/04 20060101AFI20241121BHJP(建築物)
要約【課題】 ハゼ折鋼板の表面損傷および作業効率の低下の原因となるハゼ締め装置の駆動カシメローラのスリップを防止する。
【解決手段】 複数個の駆動カシメローラR2…を並列に配置し、これらの駆動カシメローラR2…間に動力伝達ベルトB2を掛けて連動させるとともに、ハゼ締め作業に際しては、動力伝達ベルトB2を外すことなく、駆動カシメローラR2と従動カシメローラR3との間に2枚のハゼ折鋼板M,Mのカシメ連結部分と共に動力伝達ベルトB2を挟み込んでカシメ作業を実施する。動力伝達ベルトB2がハゼ折鋼板M,Mの保護部材、駆動カシメローラR2の摩擦増大部材として機能するとともに、ハゼ締め装置の安定な走行状態を実現する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
メインベース板と、該メインベース板に手動の伸縮リンク機構を介して往復スライド動作可能に搭載するサブベース板を備え、
前記メインベース板は、ハゼ締め作業の前提として隣接する2枚のハゼ折鋼板を山形に仮組みした場合において加工対象となる山頂部分の稜線位置におけるハゼ締めライン上を走行する複数個の走行ローラと、前記ハゼ締めラインの両側に形成される各谷線ライン上を走行する各1対の脚付き走行ローラと、前記ハゼ締めラインの一方側の側方に水平姿勢で配置される複数個の駆動カシメローラと、該駆動カシメローラを駆動する駆動機構を搭載するとともに、
前記サブベース板は、前記ハゼ締めラインを挟んで前記複数個の駆動カシメローラに対峙する位置に水平姿勢で配置される従動カシメローラを搭載し、
前記メインベース板における複数個の駆動カシメローラは、前記駆動機構によって動力伝達ベルトを介して同一回転方向に積極駆動されるとともに、前記サブベース板における従動カシメローラは、前記サブベース板の往復スライド動作によって前記駆動カシメローラに対して離接動作をし、前記複数個の駆動カシメローラと従動カシメローラとは、前記動力伝達ベルトと共にハゼ締めラインを両側方から挟み込むことを特徴とするハゼ折鋼板のハゼ締め装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記駆動カシメローラの駆動機構は、2次電池を電源とし、ハゼ折鋼板のハゼ締め作業と異なる用途に供することを目的として市販されている電動回転工具を組み付け可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のハゼ折鋼板のハゼ締め装置。
【請求項3】
下向きに取り付けられた電動回転工具のグリップに装着されたトリガを押し上げる作動子を備える水平アームと、該水平アームの一方の端部、または両方の端部にリンクアームを介して連結され、ハゼ折鋼板のハゼ締めライン上を走行する重錘ローラとを備え、
該重錘ローラは、ハゼ締めラインから脱落する動作によって前記リンクアームを介して前記水平アームを引き付けて水平アームに取り付けられた前記作動子を電動回転工具のトリガから外すことを特徴とするハゼ締め装置の自動停止装置。
【請求項4】
前記作動子を電動回転工具のトリガを押すことができない不作動位置に保持する手動のロック機構を備えることを特徴とする請求項3に記載のハゼ締め装置の自動停止装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭の車庫や、大小工場等の屋根葺き部材として多用されるハゼ折鋼板のハゼ締め装置、特に、所定の態様で仮に組み合わされるハゼ折鋼板の連結部分に沿って電動で自走しながら連結部分をカシメて締付ける動作、すなわちハゼ締めを実行するハゼ締め装置、およびハゼ締め装置の自動停止装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ハゼ折鋼板の提供初期におけるハゼ折鋼板のカシメ連結作業、つまりハゼ締め作業は、業界でガッチャと呼ばれている大型の刈り込み挟み様の手動工具を用い、多点をカシメて実施されていたが、今日では、ハゼ折鋼板の連結部分に沿って電動で自走しながら連続的にカシメ連結するハゼ締め装置が提供されている。
【0003】
連結作業のために横並びに配置した2枚のハゼ折鋼板のカシメ連結部分は山形の山頂部分である。山頂部分の断面形状は、ハゼ折鋼板の種類や規模等によってやや異なる態様のものもあるが、基本的には、雨切り構造を実現するという共通の目的を有するため、ほぼ共通した構造である。
【0004】
従来提供されている自走方式のハゼ締め装置は、横並びに配置されて山形を形成するように仮組みされた2枚のハゼ折鋼板の山形部分に跨る姿勢で走行しながら山頂部分のカシメ動作を実行するものである。ハゼ締め装置には金属製の駆動カシメローラと従動カシメローラとが組み込まれている。他方、2枚のハゼ折鋼板の山頂部分には、互いに嵌り込む形状に予め形成されている。ハゼ締め装置は、走行しながら駆動カシメローラと従動カシメローラとの間に山頂部分を側方から挟み込んで変形させてカシメ作業を実行するものである。
【0005】
なお、自走方式といっても作業員が不要という趣旨ではなく、ハゼ締め装置の運転開始および停止、その他動作状態の監視等のため作業員の随行は必要条件である。また、ハゼ締め装置における自走動作は、走行ローラを駆動して行うものではなく、2個のカシメローラがカシメ部分を挟み込んで駆動されることによって、反作用的に走行するものである。これによって、走行用の駆動機構が省略されている。ハゼ締め装置の電源には商用電源が用いられる他、バッテリ電源を有する市販のドリル装置等を駆動源として組み込んだユニークなのも知られている。
【0006】
上記のような従来のハゼ締め装置には、幾つかの改善すべき問題点が指摘されている。
【0007】
例えば、屋根葺き部材としてのハゼ折鋼板の普及には、鋼板材料の防錆技術の進歩発展が大きく寄与しているのであるが、ハゼ締め装置を用いた作業の場合においては、錆の発生件数が多いという指摘がある。この問題は、直接的にはハゼ折鋼板の山頂部分を強力に挟み込んだ状態の金属製の駆動カシメローラが不特定箇所で高頻度で空転することによりハゼ折鋼板表面の防錆被膜が失われることに起因する。
【0008】
この問題を検討すると、駆動カシメローラの空転は、ハゼ締め装置の蛇行に起因することが判明するのであるが、この問題は、それでは何故蛇行するのかという問題に帰着する。仮組みされた2枚のハゼ折鋼板の山頂部分は、互いに嵌り合う形状に形成されてはいるが、その部分の形状は非対象であって大きく異なっている。そして、駆動カシメローラは作業負荷の大きい側に配置され、従動カシメローラは、作業負荷の小さい側に配置されている。
【0009】
ハゼ締め装置の蛇行が駆動カシメローラと従動カシメローラとの作業負荷の大小関係によって生じるのであれば、両者を機械的に連動させれば問題を解決することができるように思われるが、事はそんな簡単な問題ではない。なぜなら、駆動カシメローラが負担する負荷は、ハゼ締め装置の進行方向についての負荷であるのに対して、従動カシメローラが負担する負荷は、駆動カシメローラに圧迫されて従動カシメローラ側に変位しようとする山頂部分を受け止める方向に付いての負荷である。すなわち、ハゼ締め装置の進行方向についての従動カシメローラの負担する負荷は、事実上ゼロであり、これがハゼ締め装置蛇行の原因なのである。
【0010】
従来のハゼ締め装置について指摘される他の問題点としては、特にバッテリ電源を有する市販のドリル装置等を駆動源として組み込んだハゼ締め装置について、ハゼ折鋼板の末端におけるハゼ締め装置の停止操作に関する問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
塗装ユニット
1か月前
個人
テント補強構造
1か月前
宗教法人常妙寺
墓石
1か月前
積水樹脂株式会社
フェンス
1か月前
積水樹脂株式会社
取付金具
13日前
積水樹脂株式会社
取付金具
13日前
積水樹脂株式会社
取付金具
13日前
セーレン株式会社
屋根下葺材
1か月前
三協立山株式会社
手すり
1か月前
ミサワホーム株式会社
住宅
1か月前
ミサワホーム株式会社
建物
1か月前
大和ハウス工業株式会社
建物
1か月前
三洋工業株式会社
膜天井構造
1か月前
株式会社大林組
構造体
7日前
日精株式会社
機械式駐車装置
1か月前
株式会社トヨコー
表面処理装置
14日前
株式会社タツミ
建築用接合金具
6日前
株式会社カナモト
組立式建造物
7日前
片山鐵工株式会社
転倒防止器具
26日前
株式会社大林組
固定用基礎
1か月前
株式会社大林組
継手
13日前
積水ハウス株式会社
床構造
5日前
個人
室内墓及び室内墓の製造方法
1か月前
有限会社新光工業
たるみ解消治具
1か月前
三井住友建設株式会社
建物
14日前
トヨタホーム株式会社
住宅
2か月前
光洋機械産業株式会社
炉内足場の構築方法
1か月前
株式会社大林組
建築物
13日前
積水ハウス株式会社
トイレ室
19日前
光洋機械産業株式会社
炉内足場の構築方法
1か月前
大和ハウス工業株式会社
土間床構造
1か月前
株式会社大林組
柱梁接合構造
1か月前
光洋機械産業株式会社
炉内足場の構築方法
1か月前
株式会社大林組
鉄骨梁
6日前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
続きを見る