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公開番号
2024165376
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081525
出願日
2023-05-17
発明の名称
保守装置、保守システム及び保守プログラム
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人信友国際特許事務所
主分類
B66B
5/00 20060101AFI20241121BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】 昇降路内の小さな異物、機器の微細の位置変化等の事象発生を高精度で且つ低コストで検出可能にする。
【解決手段】 本発明は、エレベーターの保守点検時に撮影装置により撮影された昇降路の第1の画像データと、第1の画像データと比較対象となる昇降路の第2の画像データとに基づいて、昇降路の点検保守を行う保守装置であり、第1の画像データ及び第2の画像データに基づいて、昇降路の画像解析を行う画像解析部を備え、画像解析部は、第1の画像データに含まれる画像と第2の画像データに含まれる画像との第1の差分画像を生成し、第1の差分画像に含まれる差分領域の面積を算出する差分面積算出部と、差分面積算出部で算出された差分領域の面積に基づいて、第1の画像データに含まれる各画像の撮影点と、第2の画像データに含まれる各画像の撮影点とのずれ量を算出するずれ量算出部とを有する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
エレベーターの保守点検時に撮影装置により撮影された昇降路の第1の画像データと、前記第1の画像データと比較対象となる前記昇降路の第2の画像データとに基づいて、前記昇降路の点検保守を行う保守装置において、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づいて、前記昇降路の画像解析を行う画像解析部を備え、
前記画像解析部は、
前記第1の画像データに含まれる画像と前記第2の画像データに含まれる画像との第1の差分画像を生成し、当該第1の差分画像に含まれる差分領域の面積を算出する差分面積算出部と、
前記差分面積算出部で算出された前記差分領域の面積に基づいて、前記第1の画像データに含まれる各画像の撮影点と、前記第2の画像データに含まれる各画像の撮影点とのずれ量を算出するずれ量算出部と、を有する
ことを特徴とする保守装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記画像解析部は、前記ずれ量算出部で算出された前記ずれ量に基づいて、撮影点が互いに同じ又は最も近くなる、前記第1の画像データに含まれる画像と前記第2の画像データに含まれる画像とを抽出して、該抽出された両画像の第2の差分画像を生成する差分処理部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1に記載の保守装置。
【請求項3】
前記差分面積算出部は、
前記第1の画像データから時間的に連続する所定数の画像を含む第1の画像群を抽出し、
前記第2の画像データから時間的に連続する前記所定数の画像を含む第2の画像群を抽出し、
前記第1の画像群に含まれる各画像と、前記第2の画像群に含まれる各画像との前記第1の差分画像を生成して、前記所定数の前記第1の差分画像を生成し、
前記所定数の前記第1の差分画像のそれぞれにおいて差分領域の面積を算出し、該算出された前記所定数の差分領域の面積を総和して総和差分面積を算出し、
前記第1の画像群の抽出処理、前記第1の差分画像の生成処理、及び、前記総和差分面積の算出処理をこの順で行う一連の処理を、前記第1の画像データ内における前記第1の画像群の抽出位置を所定間隔でずらしながら所定回数繰り返して実行し、所定回数分の総和差分面積を算出し、
前記ずれ量算出部は、
前記差分面積算出部で算出された前記所定回数分の総和差分面積のうち、最小となる前記総和差分面積が得られた前記第1の画像群の前記抽出位置に基づいて、前記ずれ量を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の保守装置。
【請求項4】
前記差分面積算出部は、前記一連の処理を、前記第1の画像データ内における前記第1の画像群の抽出位置を1フレーム間隔でずらしながら前記所定回数繰り返して実行する
ことを特徴とする請求項3に記載の保守装置。
【請求項5】
前記所定回数分の総和差分面積と、前記第1の画像群の前記抽出位置に関する情報との関係性を示す情報を表示する表示部をさらに備える
ことを特徴とする請求項3に記載の保守装置。
【請求項6】
前記画像解析部は、前記画像解析部で生成された前記第2の差分画像に含まれる差分領域の輪郭を抽出する輪郭抽出部をさらに有する
ことを特徴とする請求項2に記載の保守装置。
【請求項7】
前記第2の差分画像に関する情報を表示する表示部をさらに備え、
前記表示部は、前記第2の差分画像と前記輪郭を示す画像とを重ね合わせて表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の保守装置。
【請求項8】
オペレーターによる操作を受け付け、前記差分面積算出部による計算条件及び前記ずれ量算出部による計算条件をオペレーターの操作により設定可能にする入力部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の保守装置。
【請求項9】
エレベーターの保守点検時に昇降路の第1の画像データを撮影する撮影装置を備え、前記第1の画像データと、前記第1の画像データと比較対象となる前記昇降路の第2の画像データとに基づいて、前記昇降路の点検保守を行う保守システムにおいて、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づいて、前記昇降路の画像解析を行う画像解析装置と、
前記画像解析装置による画像解析の結果を表示する表示装置と、をさらに備え、
前記画像解析装置は、
前記第1の画像データに含まれる画像と前記第2の画像データに含まれる画像との第1の差分画像を生成し、当該第1の差分画像に含まれる差分領域の面積を算出する差分面積算出部と、
前記差分面積算出部で算出された前記差分領域の面積に基づいて、前記第1の画像データに含まれる各画像の撮影点と、前記第2の画像データに含まれる各画像の撮影点とのずれ量を算出するずれ量算出部と、を有する
ことを特徴とする保守システム。
【請求項10】
エレベーターの保守点検時に撮影装置により撮影された昇降路の第1の画像データと、前記第1の画像データと比較対象となる前記昇降路の第2の画像データとに基づいて、前記昇降路の点検保守を行う保守装置に実装して実行させる保守プログラムにおいて、
前記保守装置が備える画像解析部が、前記第1の画像データに含まれる画像と前記第2の画像データに含まれる画像との第1の差分画像を生成し、当該第1の差分画像に含まれる差分領域の面積を算出する処理と、
前記画像解析部が、前記差分領域の面積を算出する処理で算出された前記差分領域の面積に基づいて、前記第1の画像データに含まれる各画像の撮影点と、前記第2の画像データに含まれる各画像の撮影点とのずれ量を算出する処理と、を前記保守装置に実装して実行させる
ことを特徴とする保守プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、保守装置、保守システム及び保守プログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、エレベーターの昇降路を点検するための各種システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、エレベーターの昇降路内、かごの上部及び下部等に複数のカメラを設置し、カメラで撮影された現在の昇降路の画像と、過去に撮影された昇降路の画像とを比較して、メンテナンスの要否を判断するシステムが提案されている。このようなシステムを採用した場合、高層ビル等の目視点検が困難なビルであっても、自動で異常箇所の有無の点検が可能となる。また、オペレーターが現地を訪問しなくても、昇降路内の状態を確認できることから、保守作業の負荷も大きく減らすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
欧州特許出願公開第3409629号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、従来、カメラを用いて撮影された現在の昇降路の画像と、過去に撮影された昇降路の画像とを比較して、昇降路内の変化を検知するシステムが提案されている。このようなシステムにおいて、例えば、昇降路内の小さな異物、機器の微細の位置変化等を精度良く検出するためには、昇降路の現在の画像の撮影点(撮影位置)と、それと比較される過去の画像の撮影点とが同じであることが好ましい。上記特許文献1に開示のシステムでは、現在の昇降路の画像の撮影点と、過去の昇降路の画像の撮影点との位置合わせを精度良く行うため、塗装等により形成された物理的な位置合わせマークを用いる方法が採用されている。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示のシステムでは、例えば、経年劣化や汚れの蓄積などにより位置合わせマーク自体が劣化した場合には、位置合わせ自体が困難になる。また、上記特許文献1に開示のシステムでは、複数のカメラの設置位置にそれぞれ対応した複数の位置合わせマークを設置する必要があり、特に高層ビルを適用対象とした場合には、その設置にかかるコストも大きくなる。そこで、従来、エレベーターの昇降路内の様子をカメラで撮影して保守点検を行うシステムにおいて、例えば、昇降路内の小さな異物、機器の微細の位置変化等の事象発生を、高精度で且つ低コストで検出可能となる技術の開発が求められている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものある。本発明の目的は、エレベーターの昇降路内の様子をカメラで撮影して保守点検を行う保守装置及び保守システムにおいて、例えば、昇降路内の小さな異物、機器の微細の位置変化等の事象発生を高精度で且つ低コストで検出可能となる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の保守装置は、エレベーターの保守点検時に撮影装置により撮影された昇降路の第1の画像データと、第1の画像データと比較対象となる昇降路の第2の画像データとに基づいて、昇降路の点検保守を行う保守装置である。保守装置は、第1の画像データ及び第2の画像データに基づいて、昇降路の画像解析を行う画像解析部を備え、画像解析部は、差分面積算出部と、ずれ量算出部とを有する。差分面積算出部は、第1の画像データに含まれる画像と、第2の画像データに含まれる画像との第1の差分画像を生成し、第1の差分画像に含まれる差分領域の面積を算出する。また、ずれ量算出部は、差分面積算出部で算出された差分領域の面積に基づいて、第1の画像データに含まれる各画像の撮影点と、第2の画像データに含まれる各画像の撮影点とのずれ量を算出する。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明の保守システムは、エレベーターの保守点検時に昇降路の第1の画像データを撮影する撮影装置を備える保守システムである。保守システムは、第1の画像データと、第1の画像データと比較対象となる昇降路の第2の画像データとに基づいて、昇降路の点検保守を行う。また、保守システムは、前記本発明の保守装置と同様の構成を有する画像解析装置と、画像解析装置による画像解析の結果を表示する表示装置とをさらに備える。
【0009】
さらに、上記課題を解決するために、本発明の保守プログラムは、前記本発明の保守装置が備える画像解析部が行う処理を、保守装置に実装して実行させる保守プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
上記構成の本発明によれば、保守点検時に、例えば、昇降路内の小さな異物、機器の微細の位置変化等の事象発生を、高精度で且つ低コストで検出することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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