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公開番号
2024165072
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023080913
出願日
2023-05-16
発明の名称
半導体回路の製造方法
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
H01L
21/336 20060101AFI20241121BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】内蔵ダイオードへのストレスが掛った場合の電気特性変動を抑制できるSiC半導体装置を用いた半導体回路の製造方法を提供する。
【解決手段】SiC基板11を用いて形成されたスイッチング素子を有する複数のSiC半導体装置10が組み込まれる半導体回路の製造方法において、内蔵ダイオードBDへの通電に基づいて生じる電気特性変動の変動加速性を表すパラメータに基づいて、半導体回路に組み込むSiC半導体装置10を選択する。そして、選択されたSiC半導体装置10を組み込んで半導体回路の製造を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
炭化珪素基板(11)を用いて形成された内蔵ダイオード(BD)が含まれるスイッチング素子を有する複数の炭化珪素半導体装置(10)が組み込まれる半導体回路の製造方法であって、
前記内蔵ダイオードへの通電に基づいて生じる電気特性変動の変動加速性を表すパラメータに基づいて、前記半導体回路に組み込む前記炭化珪素半導体装置を選択することと、
選択された前記炭化珪素半導体装置を組み込んで前記半導体回路の製造を行うことと、を含む、半導体回路の製造方法。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記変動加速性を表すパラメータは、基底面転位密度と前記内蔵ダイオードへの通電時のホール密度の少なくとも一方が含まれている、請求項1に記載の半導体回路の製造方法。
【請求項3】
前記炭化珪素半導体装置を選択することでは、
前記変動加速性を表すパラメータに基づいて、前記変動加速性を数値化することと、
前記変動加速性の数値の大小に基づいて前記炭化珪素半導体装置をグループ分けすることと、
前記半導体回路が前記複数の炭化珪素半導体装置を並列接続する接続形態とされる場合に、前記グループ分けされた前記炭化珪素半導体装置のグループの中から、少なくとも1つは前記変動加速性の数値が他のグループよりも小さいグループに含まれる前記炭化珪素半導体装置を選択する、請求項1または2に記載の半導体回路の製造方法。
【請求項4】
前記炭化珪素半導体装置を選択することでは、
前記変動加速性を表すパラメータに基づいて、前記変動加速性を数値化することと、
前記変動加速性の数値の大小に基づいて前記炭化珪素半導体装置をグループ分けすることと、
前記半導体回路が前記複数の炭化珪素半導体装置を直列接続する接続形態とされる場合に、前記グループ分けされた前記炭化珪素半導体装置の同じグループもしくは前記変動加速性の数値の大小が1つ異なるグループの範囲内で、前記炭化珪素半導体装置を選択する、請求項1または2に記載の半導体回路の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、炭化珪素(以下「SiC」ともいう)半導体装置を用いた半導体回路の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、半導体回路に備えられるスイッチング素子としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistorの略称)が形成されたSiC半導体装置がある。このSiC半導体装置は、例えば、n
+
型のSiC基板を用いて形成されている。SiC基板上には、SiC基板よりも低不純物濃度とされたn
-
型のバッファ層が形成され、バッファ層上に、バッファ層よりも低不純物濃度とされたn
-
型のドリフト層が形成されている。また、ドリフト層上には、p型のベース層が配置され、ベース層の表層部には、n
+
型のソース領域が形成されている。そして、ソース領域およびベース層を貫通してドリフト層に達するように複数のトレンチが形成されており、各トレンチには、ゲート絶縁膜およびゲート電極が順に形成されている。
【0003】
このようにしてトレンチゲート構造のMOSFETが構成されている。そして、このような構造のMOSFETが形成されたSiC半導体装置では、ベース層等とドリフト層とのpn接合によって内蔵ダイオードが構成される。
【0004】
この種のSiC半導体装置では、SiC基板に基底面転位(以下「BPD」という)が存在し、このBPDが電気特性変動の要因になっている。具体的には、内蔵ダイオードの駆動によりBPDを起点としてエピタキシャル層に欠陥が拡張し、通電時の電流量が低下する。これにより、SiC半導体装置の電気特性変動が生じる。
【0005】
この電気特性変動を抑制するために、特許文献1では、SiC半導体装置が備えられる回路構成を工夫し、MOSFETに並列接続された還流ダイオードのオン電圧を調整することで大電流がMOSFETの内蔵ダイオードに流れないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-069221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術では回路構成を工夫して内蔵ダイオードへのストレス、つまり通電量や温度の印加を減らすというものであり、ストレスが掛った場合に電気特性変動を抑制することは困難である。
【0008】
本開示は、内蔵ダイオードへのストレスが掛った場合の電気特性変動を抑制できるSiC半導体装置を用いた半導体回路の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の1つの観点は、
SiC基板(11)を用いて形成された内蔵ダイオード(BD)が含まれるスイッチング素子を有する複数のSiC半導体装置(10)が組み込まれる半導体回路の製造方法であって、
内蔵ダイオードへの通電に基づいて生じる電気特性変動の変動加速性を表すパラメータに基づいて、半導体回路に組み込むSiC半導体装置を選択することと、
選択されたSiC半導体装置を組み込んで半導体回路の製造を行うことと、を含んでいる。
【0010】
このように、変動加速性を表すパラメータに基づいて半導体回路に組み込むSiC半導体装置を選択している。これにより、ランダムにSiC半導体装置を選択する場合と比較して、SiC半導体装置の内蔵ダイオードへのストレスが掛った場合のSiC半導体装置の電気特性変動を抑制することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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