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公開番号2024165025
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080832
出願日2023-05-16
発明の名称
出願人トラタニ株式会社
代理人個人
主分類A47G 9/10 20060101AFI20241121BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】頭が枕の縦方向(身長方向)上側にずれ動く事態になったとしてもこの動きを止めることができ、しかも、呼吸に悪影響を及ぼさない枕を提供する。
【解決手段】本発明の枕では、主支持部60で、左の所定領域SA7および右の所定領域SA7に対して面状に圧力を加えて支持し、主支持部60よりも支持の高さが低い副支持部80は、仰臥した人の上項線SA4よりも頭頂側の頭部に対して圧力を加えて支持する。この枕には、仰臥した人の身長方向上側への頭のずれ動きを規制する主規制部90を備え、主規制部90には、上記人の頭頂中央部HD1に対向する部位にそことの当接を避ける凹部93を設ける。一方、この枕には、仰臥した人の側頭筋MAの下方には圧力を加えて支持する部材がない。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
上方へ突出している弾性を有した部材であり、仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、少なくとも、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の左端から左の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域および僧帽筋が後頭骨に付着する部分の右端から右の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域に対して圧力を加えて面状に支持する主支持部と、
弾性を有し、上記主支持部よりも支持の高さが低く設定され、上記人の上項線よりも頭頂側の頭部に対して圧力を加えて支持する副支持部と、
上記副支持部に対して上記主支持部とは反対側に位置し、上記副支持部より高く突出させて、上記人の身長方向上側への頭のずれ動きを規制する主規制部とを備え、
上記主規制部には、上記人の頭頂中央部に対向する部位に上記頭頂中央部との当接を避ける凹部を設けており、
上記人の側頭筋の下方には圧力を加えて支持する部材がないことを特徴とする枕。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
上記凹部内の鉛直方向下方には穴を設けて上記副支持部の厚み面を外に露呈させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の枕。
【請求項3】
上方へ突出している弾性を有した部材であり、仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、少なくとも、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の左端から左の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域および僧帽筋が後頭骨に付着する部分の右端から右の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域に対して圧力を加えて面状に支持する主支持部と、
弾性を有し、上記主支持部よりも支持の高さが低く設定され、上記人の上項線よりも頭頂側の頭部に対して圧力を加えて支持する副支持部と、
上記副支持部に対して上記主支持部とは反対側に位置し、上記副支持部より高く突出させて、上記人の身長方向上側への頭のずれ動きを規制する主規制部とを備え、
上記主規制部には、上記人の頭頂中央部に対向する部位に上記主規制部の素材の反発力よりも低い低反発素材を設けており、
上記人の側頭筋の下方には圧力を加えて支持する部材がないことを特徴とする枕。
【請求項4】
上記低反発素材の鉛直方向下方には穴を設けて上記副支持部の厚み面を外に露呈させるように構成したことを特徴とする請求項3に記載の枕。
【請求項5】
上記低反発素材の鉛直方向下方にも低反発素材を設けて上記副支持部の厚み面に対向させるように構成したことを特徴とする請求項3に記載の枕。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は枕に関し、特に、使用者の呼吸を楽にする枕の機能に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
寝姿勢でも呼吸が楽であることは睡眠の質に欠かせない。したがって、枕には、使用者の呼吸を楽にする機能が求められる。特に仰臥位で呼吸を楽にするには、頭の角度を適切な値に維持する必要がある。頭が前屈しすぎれば(すなわち、顎が下がりすぎれば)気道が圧迫されるので息が苦しくなりかねず、逆に頭が後屈しすぎれば(すなわち、顎が上がりすぎれば)舌根がのどに沈下するので無呼吸を引き起こしかねない。そこで、たとえば特許文献1には、首から後頭部まで支持し、後頭部の支持力を低減させて、顎が下がらないようにした枕が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭62-139188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のような枕の場合、枕の圧力分布が後頭部から首にかけて広範囲にわたるので、頭のずれ動きが生じやすい。特に頭のずれ動きが枕の縦方向(身長方向)である場合、圧力分布の中心が頭の重心から枕の縦方向の上下へ大きく外れやすい。それに伴うトルクによって頭の角度が大きく傾き、呼吸が妨げられることになる。また、頭の寝返りを起こしやすくなるので、寝違えも起こしやすくなる。
なお、上記「頭の寝返り」とは、仰臥した人の首から頭にかけてこれらのみが左右横方向に旋回することをいう。
【0005】
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、頭が枕の縦方向(身長方向)にずれ動き易いのをずれ動きが始まろうとする段階に着目し、この段階を改善することで効果的にずれ動きを抑制して頭の角度が大きく傾かないように安定的に維持し、しかも、呼吸に悪影響をもたらさず、むしろ呼吸が楽になるようにするとともに、頭の寝返りが起こりにくくなり、寝違えも起こりにくくなるようにすること、さらに、たとえ頭が枕の縦方向(身長方向)上側にずれ動く事態になったとしてもこの動きを止めることができ、しかも、呼吸に悪影響を及ぼさない枕を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による枕は、
上方へ突出している弾性を有した部材であり、仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、少なくとも、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の左端から左の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域および僧帽筋が後頭骨に付着する部分の右端から右の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域に対して圧力を加えて面状に支持する主支持部と、
弾性を有し、上記主支持部よりも支持の高さが低く設定され、上記人の上項線よりも頭頂側の頭部に対して圧力を加えて支持する副支持部と、
上記副支持部に対して上記主支持部とは反対側に位置し、上記副支持部より高く突出させて、上記人の身長方向上側への頭のずれ動きを規制する主規制部とを備え、
上記主規制部には、上記人の頭頂中央部に対向する部位に上記頭頂中央部との当接を避ける凹部を設けており、
上記人の側頭筋の下方には圧力を加えて支持する部材がないことを特徴とする。
【0007】
ところで、上記「仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の左端から左の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域」については、以下、「左の所定領域」という。
また、上記「仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の右端から右の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域」については、以下、「右の所定領域」という。
また、枕は、通常枕カバーで覆われるが、本発明の枕は、枕カバーで覆うものも、枕カバーで覆わない枕も双方含める意味の枕である。
【0008】
本発明において、「後頭骨」とは、頭蓋の後部と底部とを成す皿状の骨SAをいう(図1A、図1B参照)。「外後頭隆起」とは、後頭骨SAの外表面の中央部に位置する凸部SA1をいう。「上項線」とは、図1Bに示すとおり外後頭隆起SA1の直下から乳様突起SC1の根元まで左右横方向に弓状に引いた線SA4をいう。「下項線」とは、同図に示すとおり上項線の下方であって乳様突起SC1の先端部(下端部)まで左右横方向に弓状に引いた線SA5をいう。「頭頂骨」とは、頭蓋の頂部と左右の側上部とを成す一対の矩形状の骨SBをいう。「側頭骨」とは、頭蓋の左右の側下部を成す一対の台形状の骨SCをいう。図1Aが示すように、胸鎖乳突筋MBの付着MB1は、後頭骨SAにおける上項線SA4から側頭骨SCにおける上項線SA4さらに側頭骨SCにおける乳様突起SC1の範囲まで付着されているものである。
【0009】
また、本発明において、副支持部の支持の高さに関し、副支持部が「主支持部よりも支持の高さが低く設定されており」とは、仰臥した人の頭の該当部位を主支持部と副支持部に載せ、沈み込んだ後の主支持部と副支持部の支持の高さを比較した場合に、副支持部の支持の高さが主支持部の支持の高さよりも低く設定されているという意味である。
【0010】
また、「圧力を加えて支持する」とは、仰臥した人の該当箇所の重み(体圧)が主支持部に加わった場合に、その反作用として、上記該当箇所に対し押し返しの弾性圧力(弾性反発力)が加えられるが、この押し返しの弾性圧力(弾性反発力)が加えられて所望の高さに支持する(ささえる)という意味である。したがって、単に接触している程度あるいは弾性反発力が微々たるものに過ぎない場合には、圧力を加えて所望の高さに支持する(ささえる)ということではない。
また、「圧力を加えて面状に支持する」とは、上記押し返しの弾性圧力(弾性反発力)が加えられて所望の高さに支持する場合に、面状に支持する(ささえる)という意味である。したがって、1本線で線状に当てつけているに過ぎない場合には、面状に支持するものではなく、安定的な支持にならないから、圧力を加えて面状に支持するということではない。逆に、点状に接触させるための多数の突起群(点状突起群)を設け、この点状突起群で支持を行う場合には、当てつけ面積が面そのものよりは大幅に減るが、面と同様の安定的な支持を行うものであるから、面状に支持する範疇のものであり、面状に支持する構成に含む意味である。
(【0011】以降は省略されています)

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