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公開番号2024164495
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080006
出願日2023-05-15
発明の名称液晶素子の製造方法、液晶素子、照明装置、車両用灯具システム
出願人スタンレー電気株式会社
代理人弁理士法人むつきパートナーズ
主分類G02F 1/1337 20060101AFI20241120BHJP(光学)
要約【課題】簡易な構成で複数の配向ドメインを有する液晶素子等を得ること。
【解決手段】一軸配向処理が行われた第1配向膜を有する第1基板を形成する第1工程と、一軸配向処理が行われた第2配向膜を有する第2基板を形成する第2工程と、光照射によって重合可能なモノマーを含む液晶材料を用いて前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に液晶層を形成する第3工程と、前記液晶層の平面視において隣り合う第1領域と第2領域のうち少なくとも当該第1領域に対して電圧無印加又は閾値未満の電圧印加の状態にて、当該第1領域に対して光照射を行う第4工程と、を含む、液晶素子の製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一軸配向処理が行われた第1配向膜を有する第1基板を形成する第1工程と、
一軸配向処理が行われた第2配向膜を有する第2基板を形成する第2工程と、
光照射によって重合可能なモノマーを含む液晶材料を用いて前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に液晶層を形成する第3工程と、
前記液晶層の平面視において隣り合う第1領域と第2領域のうち当該第1領域に対して電圧無印加又は閾値未満の電圧印加の状態にて光照射を行う第4工程と、を含む、
液晶素子の製造方法。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記第4工程の後に、前記液晶層の前記第1領域と前記第2領域の各々に対して前記閾値以上の電圧印加の状態にて、前記第1領域及び前記第2領域に対して光照射を行う第5工程、を更に含む、
請求項1に記載の液晶素子の製造方法。
【請求項3】
前記第3工程は、前記第1配向膜又は前記第2配向膜に前記液晶材料を滴下した後、前記第1配向膜と前記第2配向膜とが対向するように前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせることを含む、
請求項1に記載の液晶素子の製造方法。
【請求項4】
前記第3工程は、前記第1配向膜と前記第2配向膜とが対向するように前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせた後、前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に前記液晶材料を真空注入することを含む、
請求項1に記載の液晶素子の製造方法。
【請求項5】
前記モノマーの光重合部はアクリレート又はメタクリレートであり、当該モノマーは、環部と末端基との間の少なくとも一方にフレキシブルな部位を有する、
請求項1に記載の液晶素子の製造方法。
【請求項6】
前記モノマーの前記環部は、フッ素基を有する、
請求項1に記載の液晶素子の製造方法。
【請求項7】
前記モノマーの前記環部は、2環以上である、
請求項1に記載の液晶素子の製造方法。
【請求項8】
前記第1配向膜及び前記第2配向膜は、シロキサン系垂直配向膜である、
請求項1に記載の液晶素子の製造方法。
【請求項9】
前記液晶材料における前記ポリマーの濃度が0.3wt%以上である、
請求項1に記載の液晶素子の製造方法。
【請求項10】
請求項1に記載の製造方法によって製造される、液晶素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液晶素子の製造方法、液晶素子、照明装置、車両用灯具システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
液晶素子の視角依存性を改善する手法の1つとして、視角特性の異なる複数の配向ドメインを用いる手法が知られている(例えば、特開昭63-106624号公報参照)。上記手法によれば、各ドメインによって視認方向を異ならせることが可能となり、全体として液晶素子の視角依存性が改善される。しかし、複数の配向ドメインを形成するためには、一般に製造プロセスが複雑化しやすいという点で改良の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭63-106624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示に係る具体的態様は、簡易な構成で複数の配向ドメインを有する液晶素子等を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本開示に係る一態様の液晶素子の製造方法は、(a)一軸配向処理が行われた第1配向膜を有する第1基板を形成する第1工程と、(b)一軸配向処理が行われた第2配向膜を有する第2基板を形成する第2工程と、(c)光照射によって重合可能なモノマーを含む液晶材料を用いて前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に液晶層を形成する第3工程と、(d)前記液晶層の平面視において隣り合う第1領域と第2領域のうち当該第1領域に対して電圧無印加又は閾値未満の電圧印加の状態にて光照射を行う第4工程と、を含む、液晶素子の製造方法である。
[2]本開示に係る一態様の液晶素子は、前記[1]の製造方法によって製造される、液晶素子である。
[3]本開示に係る一態様の照明装置は、(a)前記[2]の液晶素子と、(b)光源と、(c)前記光源から出射する光を集光して前記液晶素子へ入射させる光学部材と、(d)前記液晶素子を挟んで対向配置される一対の偏光板と、を含む、照明装置である。
[4]本開示に係る一態様の車両用灯具システムは、前記[3]の照明装置を含んで構成される、車両用灯具システムである。
【0006】
上記構成によれば、簡易な構成で複数の配向ドメインを有する液晶素子とその製造方法並びにこれを備える照明装置、車両用灯具システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1(A)は、一実施形態の液晶素子の構成を示す模式的な断面図である。図1(B)は、液晶素子の構成を示す模式的な平面図である。
図2(A)は、液晶素子を第2基板側から見た模式的な平面図である。図2(B)は、垂直配向型の液晶素子を極角方向について±20°の方向を視認方向および逆視認方向として計測した電気光学特性を例示するグラフである。
図3(A)~図3(E)は、液晶素子を得るための製造方法の一例を説明するための図である。
図4(A)~図4(D)は、液晶素子を得るための製造方法の一例を説明するための図である。
図5は、RM剤の構造モデルを示す図である。
図6(A)~図6(C)は、非好適なRM剤の一例の化学式を示す図である。
図7は、逆プレティルトを得られる領域R1における配向膜へのラビング強度依存性についての評価結果を示す図である。
図8は、逆プレティルトを得られる領域R1における液晶層への電圧印加によるプレティルト角の変化についての評価結果を示す図である。
図9は、一実施形態の車両用灯具システムの構成を示す図である。
図10(A)は、車両用灯具システムにおける液晶素子の画素部の構成例を示す模式的な平面図である。図10(B)は、液晶素子における視認方向を説明するための模式的な平面図である。
図11(A)は、液晶素子に対する光の入射方向を模式的に示す図である。図11(B)は、液晶素子に対する光の入射範囲を説明するための模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1(A)は、一実施形態の液晶素子の構成を示す模式的な断面図である。また、図1(B)は、この液晶素子の構成を示す模式的な平面図である。図1(A)に示す断面図は、図1(B)に示すa-a線における断面に対応している。各図に示す液晶素子1は、対向配置された第1基板11および第2基板12、共通電極(対向電極)13、複数の画素電極14、配向膜15、16、液晶層17、シール材18を含んで構成されている。
【0009】
第1基板11および第2基板12は、それぞれ、例えば平面視において矩形状の基板であり、互いに対向して配置されている。各基板としては、例えばガラス基板、プラスチック基板等の透明基板を用いることができる。第1基板11と第2基板12の間には、例えば樹脂膜などからなる球状スペーサー(図示省略)が分散配置されており、それら球状スペーサーによって基板間隙が所望の大きさ(例えば数μm程度)に保たれている。なお、球状スペーサーに代えて、樹脂等からなる柱状体を第1基板11側若しくは第2基板12側に設け、それらをスペーサーとして用いてもよい。
【0010】
共通電極13は、第1基板11の第2基板12と対向する側に設けられている。これらの共通電極13は、例えばインジウム錫酸化物(ITO)などの透明導電膜を適宜パターニングすることによって構成されている。本実施形態では、領域R1と領域R2に渡って配置される1つの共通電極13が設けられているが、領域ごとに共通電極を設けてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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