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公開番号2024162783
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078675
出願日2023-05-11
発明の名称バルーンカテーテル用パリソンの製造方法とバルーンカテーテルの製造方法およびバルーンカテーテル用パリソンの製造装置
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 25/10 20130101AFI20241114BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】チューブの加熱温度を低くしてパリソンの形状を安定的に形成できるバルーンカテーテル用パリソンの製造方法とバルーンカテーテルの製造方法およびバルーンカテーテル用パリソンの製造装置を提供する。
【解決手段】長軸方向に沿って延びる熱可塑性のチューブ30を、一対の固定領域31、31で固定する固定工程と、一対の固定領域31、31の間に位置する一対の加熱領域32、32において、熱源をチューブ30の表面に近接させるか、熱源をチューブ30の表面に接触させることによって加熱する加熱工程と、チューブ30を一対の固定領域31、31が離隔する方向に引っ張り、一対の加熱領域32、32を延伸する延伸工程と、を備え、延伸工程により延伸された一対の加熱領域32、32の間に延伸された部分より外径の大きい太径部21を形成するバルーンカテーテル用パリソン20の製造方法である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
バルーンカテーテル用パリソンを製造する方法であって、
長軸方向に沿って延びる熱可塑性のチューブを、前記長軸方向において離隔する一対の固定領域で固定する固定工程と、
前記チューブの前記一対の固定領域の間であって前記長軸方向において離隔する一対の加熱領域において、熱源を前記チューブの表面に近接させる、または、熱源を前記チューブの表面のうち少なくとも一部に接触させることによって加熱する加熱工程と、
前記チューブを前記一対の固定領域が離隔する方向に引っ張り、前記チューブの前記加熱工程により加熱された前記一対の加熱領域を延伸する延伸工程と、
を備え、
前記延伸工程により延伸された前記一対の加熱領域の間に前記延伸された部分より外径の大きい太径部を形成する、バルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記加熱工程において、前記長軸方向と直交する平面で切断した断面形状が方形状の壁面に囲まれた空間を有する熱型内で前記チューブを加熱する、請求項1に記載のバルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
【請求項3】
前記壁面と前記チューブとの最小距離Yは、0<Y≦1.5mmである、請求項2に記載のバルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
【請求項4】
前記熱型の前記壁面は、前記長軸方向と直交する平面で切断した断面形状において、一方向に延びる長壁と、該長壁と異なる方向に当該長壁より短い長さで延びる短壁と、を備え、複数の前記チューブが前記空間内で前記長壁が延びる方向に沿って配列されて加熱される、請求項2に記載のバルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
【請求項5】
前記加熱工程において、前記熱源を前記チューブの表面の全周に接触させる、請求項1に記載のバルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
【請求項6】
前記加熱工程の後、前記延伸工程の際に、前記チューブの表面に近接、または接触させた前記熱源を前記チューブの表面から離隔させる工程を含む、請求項1に記載のバルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
【請求項7】
前記加熱工程において、前記熱源は前記加熱領域の表面を前記チューブのガラス転移点温度より高い温度に維持する、請求項1に記載のバルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
【請求項8】
前記加熱工程の間に、前記一対の加熱領域の間の領域の少なくとも一部を冷却する冷却工程を備える、請求項1に記載のバルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
【請求項9】
前記冷却工程において、前記一対の加熱領域の間の領域の表面を前記チューブのガラス転移点温度未満に維持する、請求項8に記載のバルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
【請求項10】
前記加熱工程における前記チューブの表面温度と、前記冷却工程における前記チューブの表面温度との差は、50℃以上140℃以下である、請求項8に記載のバルーンカテーテル用パリソンの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バルーンカテーテルが有するバルーンの製造時中間品であるパリソンを製造する方法とバルーンカテーテルの製造方法およびバルーンカテーテル用パリソンの製造装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
生体管腔内に生じた病変部(狭窄部)改善のため、バルーンカテーテルが広く用いられている。バルーンカテーテルは、通常、長尺なシャフトと、このシャフトの先端側に設けられて径方向に拡張可能なバルーンとを備えており、収縮されているバルーンを、細い生体管腔を経由して体内の目的場所まで到達させた後に拡張させることで、病変部を押し広げることができる。
【0003】
バルーンカテーテルの主な構成要素は、前述のようにバルーンとシャフトである。バルーンは、押出成形などにより形成されたチューブをパリソンと呼ばれる製造時中間品に加工し、パリソンを径方向と軸方向に二軸延伸加工することで、最終的にバルーンが形成される。形成されたバルーンは、シャフトに取付けられて組み立てられる。チューブからパリソンを経てバルーンに加工される製造方法については、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/141382号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
チューブからパリソンへの加工は、チューブの長軸方向一部をバルーンに加工される部分として元の径に維持しつつ、バルーンに加工される部分の長軸方向両側の部分を長軸方向に延伸することでなされる。パリソンにおいてチューブの長軸方向に延伸された部分は、配向されて強度が大きくなる。このため、パリソンを二軸延伸加工する際に、チューブの長軸方向に延伸された部分は拡張せず、チューブの元の径が維持された部分のみが拡張して、バルーンが形成される。
【0006】
パリソンを製造する際、チューブのうちバルーンに加工される部分の長軸方向両側の部分は、加熱されて長軸方向に延伸される。チューブの加熱は、加熱対象となる部分を、内部に空間を有する加熱手段の加熱面に囲まれるように配置して行われる。しかし、加熱手段の加熱面とチューブとの間が離れているため、チューブの加熱が不安定となる場合がある。また、加熱手段の加熱面とチューブとの間の空間を適正な温度に保つために、加熱面の温度を高くする必要があるため、チューブの加熱しない部分まで加熱され、形成されるパリソンの形状が不安定となることで、パリソンから形成されるバルーンの形状にも影響を及ぼす可能性がある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、チューブの加熱温度を低くしてパリソンの形状を安定的に形成できるバルーンカテーテル用パリソンの製造方法とバルーンカテーテルの製造方法およびバルーンカテーテル用パリソンの製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する(1)バルーンカテーテル用パリソンの製造方法は、バルーンカテーテル用パリソンを製造する方法であって、長軸方向に沿って延びる熱可塑性のチューブを、前記長軸方向において離隔する一対の固定領域で固定する固定工程と、前記チューブの前記一対の固定領域の間であって前記長軸方向において離隔する一対の加熱領域において、熱源を前記チューブの表面に近接させる、または、熱源を前記チューブの表面のうち少なくとも一部に接触させることによって加熱する加熱工程と、前記チューブを前記一対の固定領域が離隔する方向に引っ張り、前記チューブの前記加熱工程により加熱された前記一対の加熱領域を延伸する延伸工程と、を備え、前記延伸工程により延伸された前記一対の加熱領域の間に前記延伸された部分より外径の大きい太径部を形成する。
【0009】
上記目的を達成する(12)バルーンカテーテル用パリソンの製造装置は、バルーンカテーテル用パリソンの製造装置であって、長軸方向に沿って延びる熱可塑性のチューブを、前記長軸方向において離隔する一対の固定領域で固定する固定機構部と、前記チューブの前記一対の固定領域の間であって前記長軸方向において離隔する一対の加熱領域において、熱源を前記チューブの表面に近接させる、または、熱源を前記チューブの表面のうち少なくとも一部に接触させることによって加熱する加熱機構部と、前記固定機構部を前記チューブの前記一対の固定領域間の距離が広がる方向に移動させる引っ張り機構部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成したバルーンカテーテル用パリソンの製造方法は、加熱工程において熱源がチューブの表面の近接または接触することで、放射熱と対流熱伝達とを組み合わせて、あるいは熱伝導により、チューブを安定的に加熱できる。このため、熱源の加熱温度を低く抑えても、効率的にチューブの加熱を行うことができて、パリソンの形状を安定的に形成できる。
(【0011】以降は省略されています)

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