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公開番号2024162090
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077282
出願日2023-05-09
発明の名称ハーフプレキャストコンクリート部材、架構構造及び鉄筋コンクリート梁の施工方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04B 5/23 20060101AFI20241114BHJP(建築物)
要約【課題】下側がハーフプレキャストコンクリート部材で構成された鉄筋コンクリート梁に制振装置を取り付ける際の施工性を向上させる。
【解決手段】ハーフプレキャストコンクリート部材200は、鉄筋コンクリート梁100における制振間柱50を取り付ける部位の下側を構成する梁部材210と、梁部材210から上方に突出し施工時に制振間柱50を載せる突起部220と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鉄筋コンクリート梁における制振装置を取り付ける部位の下側を構成する梁部材と、
前記梁部材から上方に突出し、施工時に前記制振装置を載せる突起部と、
を備えたハーフプレキャストコンクリート部材。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記突起部の梁方向の外側の側面は、下側に向けて前記突起部の梁方向の幅が大きくなるように傾斜している、
請求項1に記載のハーフプレキャストコンクリート部材。
【請求項3】
上方の梁と下方の鉄筋コンクリート梁とに取り付けられた制振装置と、
下方の前記鉄筋コンクリート梁における前記制振装置を取り付ける部位の下側を構成し、突起部の上に前記制振装置が載せられた請求項1又は請求項2に記載のハーフプレキャストコンクリート部材と、
を備えた架構構造。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のハーフプレキャストコンクリート部材を支持部材で支持して設置する工程と、
前記ハーフプレキャストコンクリート部材の突起部の上に制振装置を載せる工程と、
前記ハーフプレキャストコンクリート部材の周囲にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート梁を構築する工程と、
を備えた鉄筋コンクリート梁の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハーフプレキャストコンクリート部材、架構構造及び鉄筋コンクリート梁の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プレキャストプレストレストコンクリートU字梁に関する技術が開示されている。この先行技術では、プレキャストプレストレストコンクリートU字梁は、横断面がU字トラフ状をなし、少なくとも1個のダイヤフラムを備え、該ダイヤフラムにPCケーブル挿通孔を備えたことを特徴としている。
【0003】
特許文献2には、鉄筋コンクリート造躯体の構築に使用されるプレキャストコンクリート製梁に関する技術が開示されている。この先行技術では、プレキャストコンクリート製梁は、鉄筋コンクリート造躯体の柱間に架設され大梁の一部を構成する。また、プレキャストコンクリート製梁は、スターラップと下端筋が埋設されてプレキャスト化された梁であり、本体は底板と側板とからU型断面形状をし、側板の上端からスターラップの上部が、両端から下端筋の端部がそれぞれ突出している。そして、側板間の中空部には本体の長さ方向に所要間隔をおいて軸に直交する方向にリブが突設され、両側板が接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-82836号公報
実開平2-144915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
下側がハーフプレキャストコンクリート部材で構成された鉄筋コンクリート梁に制振装置を取り付ける場合、支保工等の支持部材で支持されたハーフプレキャスト部材の上に仮設材を設けて、この仮設材の上に制振装置を載せた状態で、ハーフプレキャスト部材の上にコンクリートを現場打ちすることが一般的である。しかし、この場合、ハーフプレキャスト部材の上に仮設材を設ける手間がかかる。
【0006】
本発明は、上記事実を鑑み、下側がハーフプレキャストコンクリート部材で構成された鉄筋コンクリート梁に制振装置を取り付ける際の施工性を向上させることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一態様は、鉄筋コンクリート梁における制振装置を取り付ける部位の下側を構成する梁部材と、前記梁部材から上方に突出し、施工時に前記制振装置を載せる突起部と、を備えたハーフプレキャストコンクリート部材である。
【0008】
第一態様のハーフプレキャストコンクリート部材では、施工時に制振装置を突起部に載せて鉄筋コンクリート梁を構築するので、ハーフプレキャストコンクリート部材の上に制振装置を載せるための仮設材が不要になる。よって、突起部がないハーフプレキャストコンクリート部材を用いる場合と比較し、施工性が向上する。
【0009】
第二態様は、前記突起部の梁方向の外側の側面は、下側に向けて前記突起部の梁方向の幅が大きくなるように傾斜している、第一態様に記載のハーフプレキャストコンクリート部材である。
【0010】
第二態様のハーフプレキャストコンクリート部材では、側面が傾斜していない場合と比較し、突起部がコッターとして機能した際の突起部の根元部分の破損が防止又は抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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