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公開番号2024173452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091883
出願日2023-06-02
発明の名称推定装置及び推定プログラム
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G01N 17/00 20060101AFI20241205BHJP(測定;試験)
要約【課題】従来の技術に比較して、より精度よくシーリング材の劣化度を推定することができる推定装置及び推定プログラムを得る。
【解決手段】推定装置10は、推定対象とするシーリング材に関する、事前の実験により、劣化の途中で変化が確認された項目である先行する項目、及び劣化後の時点で変化が確認された項目である遅行する項目の2種類の項目の値を取得する取得部11Aと、取得した2種類の項目の値を用いて、シーリング材の劣化度を推定する推定部11Bと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
推定対象とするシーリング材に関する、事前の実験により、劣化の途中で変化が確認された項目である先行する項目、及び劣化後の時点で変化が確認された項目である遅行する項目の2種類の項目の値を取得する取得部と、
取得した前記2種類の項目の値を用いて、前記シーリング材の劣化度を推定する推定部と、
を備えた推定装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記シーリング材は、変性シリコーン系シーリング材である、
請求項1に記載の推定装置。
【請求項3】
前記先行する項目は、可塑剤、炭素量、カルシウム量、及び光沢度の少なくとも1つであり、
前記遅行する項目は、引張強度、及び50%モジュラスの少なくとも一方である、
請求項1又は請求項2に記載の推定装置。
【請求項4】
前記推定部は、前記先行する項目を、可塑剤、炭素量、カルシウム量、及び光沢度とし、前記遅行する項目を、引張強度、及び50%モジュラスとし、iを前記項目の別を示す値とし、x

を前記推定対象とするシーリング材の対応する項目の測定値とし、x
i,前
を対応する項目の劣化前の値とし、x
i,途中
を対応する項目の劣化途中の値とし、x
i,後
を対応する項目の劣化後の値とし、fi(x)を次の式(2)又は式(3)により算出される劣化進行度式とし、aを前記先行する項目に対する重み係数とし、bを前記遅行する項目に対する重み係数として、次の式(1)により前記劣化度g(x)を推定する、
JPEG
2024173452000006.jpg
66
98
請求項3に記載の推定装置。
【請求項5】
前記推定部は、前記推定対象とするシーリング材のそれまでの劣化に要した時間をtとして、次の式(4)により前記シーリング材の余寿命T(x,t)を推定する、
JPEG
2024173452000007.jpg
12
76
請求項4に記載の推定装置。
【請求項6】
推定対象とするシーリング材に関する、事前の実験により、劣化の途中で変化が確認された項目である先行する項目、及び劣化後の時点で変化が確認された項目である遅行する項目の2種類の項目の値を取得し、
取得した前記2種類の項目の値を用いて、前記シーリング材の劣化度を推定する、
処理をコンピュータに実行させる推定プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、推定装置及び推定プログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
変性シリコーン系のシーリング材は主成分が有機系の材料であるため、紫外線、雨、熱等の劣化要因により劣化を受ける。この劣化を評価する方法については、現状では規格やガイドラインがなく、各社が引張強度、光沢度、測色値等の物理特性から何種類かを選択して評価している。しかし、劣化メカニズムが複雑で、どの評価項目を見てどのように判断すればシーリング材の劣化の予測ができるかは体系化されていない。
【0003】
従来、シーリング材の劣化を評価するために適用することができる技術として、以下の技術があった。
【0004】
特許文献1には、外観検査で異常が認められない場合に、早期に建築用外装目地部の外壁間のシーリング材の劣化評価方法を提供することを目的とし、さらに、ウレタン系シーリング材の残存寿命を推定することも可能であり、建築物の保守計画を作成する上でも重要な情報を提供することを目的としたウレタン系シーリング材の劣化評価方法が開示されている。
【0005】
この劣化評価方法は、シーリング材のウレタン成分の溶出量および可塑剤量を測定することを特徴としている。
【0006】
また、特許文献2には、不定型シールの状態から寿命を予測して改修時期を決定することを目的とした目地の劣化診断方法が開示されている。
【0007】
この劣化診断方法は、不定形シールの深さに応じて目地を改修する時期を変化させて予め定め、不定形シールの深さに応じて目地の改修時期を決定することを特徴としている。
【0008】
更に、特許文献3には、外壁材同士の間に充填された不定形シール材を破壊することなく、不定形シール材の劣化状態を正確に診断することを目的とした不定形シール材の診断方法が開示されている。
【0009】
この診断方法は、建物の外壁材同士の間に充填された不定形シール材の劣化状態を診断する不定形シール材の診断方法であって、前記不定形シール材の両側にある前記外壁材の表面と前記不定形シール材の表面とを撮像する撮像工程と、前記撮像工程で撮像した画像から、前記不定形シール材の表面に相当する画像を抽出する抽出工程と、前記抽出工程で抽出した前記不定形シール材の画像を、前記不定形シール材の画像から前記不定形シール材のひび割れおよびしわが特定できるように、二値化処理する二値化処理工程と、を含む。また、この診断方法は、前記二値化処理工程で前記二値化処理した前記不定形シール材の画像から、前記不定形シール材のひび割れおよびしわの特徴となるパラメータを特徴量として算出する特徴量算出工程と、前記特徴量算出工程で算出した前記特徴量に基づいて、前記不定形シール材の劣化状態を診断する診断工程と、を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2004-137383号公報
特開2011-231483号公報
特開2018-173385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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