TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024160497
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075561
出願日2023-05-01
発明の名称液滴分注装置及び制御方法
出願人船井電機株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 35/10 20060101AFI20241107BHJP(測定;試験)
要約【課題】透明液滴の吐出位置を精度良く調整できる液滴分注装置を提供する。
【解決手段】液滴分注装置2は、調整用プレート12と、調整用プレート12の上面に配置され、表面に付着した透明液滴の位置を検出する第1のセンサ26と、ウェルプレート10又は調整用プレート12が載置されるトレイ18と、透明液滴を吐出するヘッド部48と、ウェルプレート10がトレイ18に載置された状態で、ウェルプレート10に向けてヘッド部48から透明液滴を吐出する第1のモード、及び、調整用プレート12がトレイ18に載置された状態で、第1のセンサ26に向けてヘッド部48から透明液滴を吐出する第2のモードの一方から他方に切り替えるCPU66とを備える。CPU66は、第2のモードにおいて第1のセンサ26により検出された透明液滴の位置に基づいて、第1のモードにおいてヘッド部48から透明液滴が吐出されるウェルプレート10上の位置を調整する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
上面にウェルが形成されたウェルプレートに透明液滴を分注するための液滴分注装置であって、
調整用プレートと、
前記調整用プレートの上面に配置され、表面に付着した前記透明液滴の位置を検出するセンサと、
前記ウェルプレート及び前記調整用プレートの一方が着脱可能に載置される載置部と、
前記透明液滴を吐出する吐出部と、
前記載置部及び前記吐出部を互いに相対的に移動させる駆動部と、
前記吐出部及び前記駆動部を制御する制御部であって、前記吐出部及び前記駆動部の動作モードを、(i)前記ウェルプレートが前記載置部に載置された状態で、前記ウェルプレートの前記ウェルに向けて前記吐出部から前記透明液滴を吐出する第1のモード、(ii)前記調整用プレートが前記載置部に載置された状態で、前記センサに向けて前記吐出部から前記透明液滴を吐出する第2のモードの一方から他方に切り替える制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて前記センサにより検出された前記透明液滴の位置に基づいて、前記第1のモードにおいて前記吐出部から前記透明液滴が吐出される前記ウェルプレート上の位置を調整する
液滴分注装置。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記調整用プレートは、前記センサと電気的に接続された第1の端子を有し、
前記載置部は、前記制御部と電気的に接続された第2の端子を有し、
前記第2のモードにおいて前記調整用プレートが前記載置部に載置された状態で、前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されることにより、前記センサからの検出信号が前記第1の端子及び前記第2の端子を介して前記制御部に出力される
請求項1に記載の液滴分注装置。
【請求項3】
前記液滴分注装置は、さらに、前記調整用プレートに配置され且つ前記第1の端子と電気的に接続された記憶部であって、前記センサに関するセンサ情報を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記第2のモードにおいて、前記第1の端子及び前記第2の端子を介して前記記憶部から前記センサ情報を読み出し、前記センサにより検出された前記透明液滴の位置及び前記センサ情報に基づいて、前記第1のモードにおいて前記吐出部から前記透明液滴が吐出される前記ウェルプレート上の位置を調整する
請求項2に記載の液滴分注装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第2のモードにおいて、前記調整用プレートが前記載置部に載置された状態で、前記センサにおける基準位置を目標位置として前記透明液滴を吐出するように前記吐出部及び前記駆動部を制御し、
前記センサの前記基準位置と、前記センサにより検出された前記透明液滴の位置とのずれ量に基づいて、前記第1のモードにおいて前記吐出部から前記透明液滴が吐出される前記ウェルプレート上の位置を調整する
請求項1~3のいずれか1項に記載の液滴分注装置。
【請求項5】
前記吐出部は、第1の方向に沿って間隔を置いて配置された複数のノズルであって、第1のノズル及び第2のノズルを含む複数のノズルを有し、
前記制御部は、
前記第2のモードにおいて、前記調整用プレートが前記載置部に載置された状態で、前記第1のノズル及び前記第2のノズルの各々から前記センサに向けて前記透明液滴を吐出するように前記吐出部及び前記駆動部を制御し、
(a)前記センサにおける第1の基準位置と、前記センサにより検出された前記第1のノズルからの前記透明液滴の位置との、前記第1の方向と交差する第2の方向におけるずれ量、及び、(b)前記センサにおける第2の基準位置と、前記センサにより検出された前記第2のノズルからの前記透明液滴の位置との、前記第2の方向におけるずれ量に基づいて、前記第1のモードにおいて前記吐出部から前記透明液滴が吐出される前記ウェルプレート上の位置を調整する
請求項1~3のいずれか1項に記載の液滴分注装置。
【請求項6】
前記駆動部は、前記吐出部に対して前記載置部を第1の方向に移動させ、
前記センサは、前記調整用プレートの前記上面において前記第1の方向に沿って間隔を置いて配置された第1のセンサ及び第2のセンサを含み、
前記制御部は、
前記第2のモードにおいて、前記調整用プレートが前記載置部に載置された状態で、前記吐出部に対して前記載置部を前記第1の方向に移動させながら、前記吐出部から前記第1のセンサ及び前記第2のセンサの各々に向けて前記透明液滴を吐出するように前記吐出部及び前記駆動部を制御し、
(a)前記第1のセンサにおける第1の基準位置と、前記第1のセンサにより検出された前記透明液滴の位置との、前記第1の方向と交差する第2の方向におけるずれ量、及び、(b)前記第2のセンサにおける第2の基準位置と、前記第2のセンサにより検出された前記透明液滴の位置との、前記第2の方向におけるずれ量に基づいて、前記第1のモードにおいて前記吐出部から前記透明液滴が吐出される前記ウェルプレート上の位置を調整する
請求項1~3のいずれか1項に記載の液滴分注装置。
【請求項7】
前記吐出部は、複数のノズルを有し、
前記制御部は、
前記第2のモードにおいて、前記調整用プレートが前記載置部に載置された状態で、前記複数のノズルの各々からそれぞれ1つのノズル毎に前記センサにおける異なる複数の位置に向けて前記透明液滴を吐出するように、前記吐出部及び前記駆動部を制御し、
前記センサにより前記複数のノズルのうち特定のノズルからの前記透明液滴の位置が検出されない場合に、前記特定のノズルの詰まりが発生したと判定する
請求項1~3のいずれか1項に記載の液滴分注装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記センサにより前記特定のノズルからの前記透明液滴の位置が検出されない場合において、前記特定のノズルから再度前記透明液滴を吐出するように前記吐出部を制御し、その結果前記センサにより前記特定のノズルからの前記透明液滴の位置が再度検出されない場合に、前記特定のノズルの詰まりが発生したと判定する
請求項7に記載の液滴分注装置。
【請求項9】
上面にウェルが形成されたウェルプレートに透明液滴を分注するための液滴分注装置の制御方法であって、
前記液滴分注装置は、
調整用プレートと、
前記調整用プレートの上面に配置され、表面に付着した前記透明液滴の位置を検出するセンサと、
前記ウェルプレート及び前記調整用プレートの一方が着脱可能に載置される載置部と、
前記透明液滴を吐出する吐出部と、
前記載置部及び前記吐出部を互いに相対的に移動させる駆動部と、を備え、
前記制御方法は、
前記吐出部及び前記駆動部の動作モードが第1のモードに切り替えられた際に、前記ウェルプレートが前記載置部に載置された状態で、前記ウェルプレートの前記ウェルに向けて前記吐出部から前記透明液滴を吐出させるステップと、
前記吐出部及び前記駆動部の動作モードが第2のモードに切り替えられた際に、前記調整用プレートが前記載置部に載置された状態で、前記センサに向けて前記吐出部から前記透明液滴を吐出させるステップと、
前記第2のモードにおいて前記センサにより検出された前記透明液滴の位置に基づいて、前記第1のモードにおいて前記吐出部から前記透明液滴が吐出される前記ウェルプレート上の位置を調整するステップと、を含む
制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェルプレートに透明液滴を分注する液滴分注装置及び制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ウェルプレートに試料又は検体等の無色透明の透明液滴を分注する液滴分注装置が知られている。この液滴分注装置では、ウェルプレートの上面に形成された複数のウェルの各々に向けて、インクジェットヘッドから所定量の透明液滴が吐出される。
【0003】
また、ノズルヘッドから吐出された有色不透明のインクにより対象物に印刷を施すインクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタでは、ノズルヘッドから吐出された有色のインクにより対象物にアライメントマークを印刷し、このアライメントマークをカメラで撮像することにより、ノズルヘッドとカメラとの相対位置を算出し、ノズルヘッドからのインクの吐出位置を調整(キャリブレーション)する技術が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-122304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の液滴分注装置において、特許文献1に開示された技術を適用した場合、透明液滴で印刷されたアライメントマークをカメラで認識することが難しいため、透明液滴の吐出位置を精度良く調整することができないという課題が生じる。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決しようとするものであり、その目的は、透明液滴の吐出位置を精度良く調整することができる液滴分注装置及び制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る液滴分注装置は、上面にウェルが形成されたウェルプレートに透明液滴を分注するための液滴分注装置であって、調整用プレートと、前記調整用プレートの上面に配置され、表面に付着した前記透明液滴の位置を検出するセンサと、前記ウェルプレート及び前記調整用プレートの一方が着脱可能に載置される載置部と、前記透明液滴を吐出する吐出部と、前記載置部及び前記吐出部を互いに相対的に移動させる駆動部と、前記吐出部及び前記駆動部を制御する制御部であって、前記吐出部及び前記駆動部の動作モードを、(i)前記ウェルプレートが前記載置部に載置された状態で、前記ウェルプレートの前記ウェルに向けて前記吐出部から前記透明液滴を吐出する第1のモード、(ii)前記調整用プレートが前記載置部に載置された状態で、前記センサに向けて前記吐出部から前記透明液滴を吐出する第2のモードの一方から他方に切り替える制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2のモードにおいて前記センサにより検出された前記透明液滴の位置に基づいて、前記第1のモードにおいて前記吐出部から前記透明液滴が吐出される前記ウェルプレート上の位置を調整する。
【0008】
本態様によれば、制御部は、第2のモードにおいてセンサにより検出された透明液滴の位置に基づいて、第1のモードにおいて吐出部から透明液滴が吐出されるウェルプレート上の位置を調整する。これにより、透明液滴が無色透明である場合であっても、第1のモードにおける透明液滴の吐出位置を精度良く調整することができる。
【0009】
例えば、本発明の第2の態様に係る液滴分注装置では、第1の態様において、前記調整用プレートは、前記センサと電気的に接続された第1の端子を有し、前記載置部は、前記制御部と電気的に接続された第2の端子を有し、前記第2のモードにおいて前記調整用プレートが前記載置部に載置された状態で、前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されることにより、前記センサからの検出信号が前記第1の端子及び前記第2の端子を介して前記制御部に出力されるように構成してもよい。
【0010】
本態様によれば、センサと制御部との電気的接続を容易に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

船井電機株式会社
表示装置
1か月前
船井電機株式会社
液滴分注装置及び制御方法
5日前
株式会社高橋型精
採尿具
19日前
スガ試験機株式会社
環境試験機
21日前
株式会社トプコン
測量装置
1か月前
株式会社アトラス
計量容器
1か月前
株式会社チノー
気体流量調整機構
1か月前
株式会社チノー
気体流量調整機構
1か月前
株式会社トプコン
測量装置
25日前
アズビル株式会社
圧力センサ
1か月前
日本精機株式会社
補助計器システム
13日前
中国電力株式会社
短絡防止具
11日前
アルファクス株式会社
積層プローブ
11日前
アズビル株式会社
圧力センサ
1か月前
株式会社島津製作所
分光光度計
1か月前
株式会社トプコン
測量システム
26日前
株式会社関電工
内径測定装置。
19日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
11日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
21日前
積水樹脂株式会社
建築物用浸水測定装置
25日前
上海海事大学
河川水位監視システム
1か月前
倉敷紡績株式会社
フィルム測定装置
19日前
個人
レーザ距離計の計測用フォルダ
1か月前
株式会社島津製作所
熱分析システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
校正システム
26日前
ミツミ電機株式会社
流体センサ
19日前
株式会社XMAT
測定装置および方法
19日前
三菱電機株式会社
絶縁検査装置
25日前
TDK株式会社
磁気検出システム
1か月前
エスペック株式会社
温度槽及び試験方法
1か月前
株式会社PILLAR
液体センサ
1か月前
エスペック株式会社
高電圧試験装置
11日前
マシンビジョンライティング株式会社
撮像レンズ
1か月前
豊田合成株式会社
センサの冷却構造
1か月前
株式会社島津製作所
分析装置
25日前
住友金属鉱山株式会社
金属異物の評価方法
11日前
続きを見る