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公開番号
2024158474
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073705
出願日
2023-04-27
発明の名称
蓄電装置、診断装置、診断方法、及びコンピュータプログラム
出願人
株式会社GSユアサ
代理人
個人
,
個人
主分類
G01R
31/00 20060101AFI20241031BHJP(測定;試験)
要約
【課題】蓄電装置、診断装置、診断方法、及びコンピュータプログラムの提供。
【解決手段】蓄電素子と、蓄電素子と蓄電素子を外部に接続するための接続端子との間の電流経路を遮断する遮断器と、遮断器の故障を診断する診断装置とを備え、診断装置は、遮断器の温度を計測する計測部と、計測部により計測される温度に基づき、遮断器の故障を診断する診断部とを備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
蓄電素子と、
前記蓄電素子と、前記蓄電素子を外部に接続するための接続端子との間の電流経路を遮断する遮断器と、
前記遮断器の故障を診断する診断装置と
を備え、
前記診断装置は、
前記遮断器の温度を計測する計測部と、
前記計測部により計測される温度に基づき、前記遮断器の故障を診断する診断部と
を備える、蓄電装置。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記遮断器は、複数のスイッチ素子を備え、
前記計測部は、前記複数のスイッチ素子の夫々の温度を計測する複数の温度センサを備え、
前記診断部は、前記複数の温度センサにより計測される各スイッチ素子の温度に基づき、前記遮断器の故障を診断する
請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記複数の温度センサは、各スイッチ素子の対向位置に空間を隔てて配置してある
請求項2に記載の蓄電装置。
【請求項4】
前記各スイッチ素子と、前記各スイッチ素子の対向位置に配置された温度センサとを熱結合する結合材を備える
請求項3に記載の蓄電装置。
【請求項5】
前記診断部は、前記遮断器へ電流を流した際の各スイッチ素子の温度の上昇度合いに基づき、前記遮断器の故障を診断する
請求項2から請求項4の何れか1つに記載の蓄電装置。
【請求項6】
電流経路を遮断する遮断器の故障を診断する診断装置であって、
前記遮断器の温度を計測する計測部と、
前記計測部により計測される温度に基づき、前記遮断器の故障を診断する診断部と
を備える、診断装置。
【請求項7】
電流経路を遮断する遮断器の故障を診断する診断方法であって、
前記遮断器の温度を計測し、
計測した温度に基づき、前記遮断器の故障を診断する
処理をコンピュータにより実行する診断方法。
【請求項8】
電流経路を遮断する遮断器の故障を診断するコンピュータプログラムであって、
前記遮断器の温度を計測し、
計測した温度に基づき、前記遮断器の故障を診断する
処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電装置、診断装置、診断方法、及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
蓄電素子と、蓄電素子に流れる電流の電流経路を遮断する遮断器とを備えた蓄電装置が開発されている。遮断器として、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、バイポーラトランジスタなどの半導体によるスイッチ素子が用いられることがある。半導体によるスイッチ素子は、電気的ストレス又は熱的ストレスによって半導体内部のボンディングワイヤやゲート酸化膜等が破損した場合、導通状態・非導通状態を制御できない可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-118571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遮断器がスイッチ素子により構成されている場合、スイッチ素子を開閉制御し、実際に開閉したか否かを判断することによって、故障の有無を判断できる。しかしながら、コストダウン又は配線の簡素化などを目的として、ゲートラインが一本化されており、かつ、ソース端子やドレイン端子が他のスイッチ素子と同電位である場合、個別の故障診断はできない。
【0005】
本発明は、スイッチ素子を個別に開閉制御することなく故障の有無を判断できる蓄電装置、診断装置、診断方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る蓄電装置は、蓄電素子と、前記蓄電素子と、前記蓄電素子を外部に接続するための接続端子との間の電流経路を遮断する遮断器と、前記遮断器の故障を診断する診断装置とを備え、前記診断装置は、前記遮断器の温度を計測する計測部と、前記計測部により計測される温度に基づき、前記遮断器の故障を診断する診断部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
上記態様によれば、スイッチ素子を個別に開閉制御することなく故障の有無を判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係る蓄電装置の構成例を示す斜視図である。
蓄電装置の分解斜視図である。
遮断器の回路構成を示す模式図である。
オープン故障が発生した場合の発熱状況を説明する説明図である。
クローズ故障が発生した場合の発熱状況を説明する説明図である。
温度センサの第1の実装例を説明する説明図である。
温度センサの第2の実装例を説明する説明図である。
制御装置の内部構成を示すブロック図である。
オープン故障を診断する際に制御部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
クローズ故障を診断する際に制御部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1)本開示の蓄電装置は、蓄電素子と、前記蓄電素子と、前記蓄電素子を外部に接続するための接続端子との間の電流経路を遮断する遮断器と、前記遮断器の故障を診断する診断装置とを備え、前記診断装置は、前記遮断器の温度を計測する計測部と、前記計測部により計測される温度に基づき、前記遮断器の故障を診断する診断部とを備える。
【0010】
遮断器がクローズしている場合、遮断器に電流が流れることで遮断器の温度は上昇し、遮断器がオープンしている場合、遮断器に電流は流れないので遮断器の温度は上昇しない。上記(1)の蓄電装置によれば、遮断器の温度を計測するので、例えば遮断器へ電流を流した際の温度上昇の有無を検知することにより、遮断器をクローズするように制御したにも関わらず、クローズできていない状態(オープン故障)と、遮断器をオープンするように制御したにも関わらず、オープンできていない状態(クローズ故障)とを区別して検出できる。上記蓄電装置によれば、遮断器の開閉制御を実行することなく、温度計測のみで遮断器の故障を診断できる。
(【0011】以降は省略されています)
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