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公開番号
2024157836
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072442
出願日
2023-04-26
発明の名称
レベル計
出願人
株式会社キーエンス
代理人
弁理士法人森本国際特許事務所
主分類
G01F
23/00 20220101AFI20241031BHJP(測定;試験)
要約
【課題】対象物のレベルの状態を、ユーザが遠距離から視覚的に把握し易いレベル計を提供する。
【解決手段】レベル計10は、対象物へ向けて送信波を長手方向Aの一端側へ送信する送信部43Tと、送信波が対象物で反射したことによる反射波を受信する受信部43Rと、光源として複数の状態LED50を有する状態灯52とを備える。対象物のレベルについて複数のレベル範囲が設定されており、状態灯52は、送信波と反射波とに基づいて計測されたレベルが属するレベル範囲に応じて点灯状態が変化する。状態灯52は、状態LED50の発する光を長手方向Aと交差する方向に拡散する透過窓53を有する。
【選択図】図15
特許請求の範囲
【請求項1】
対象物のレベルを計測するレベル計において、
前記対象物へ向けて送信波となる電波を長手方向の一端側へ送信する送信部と、
前記送信波が前記対象物で反射したことによる反射波を受信する受信部と、
複数の光源を有する状態灯と、
を備え、
前記レベルについて複数のレベル範囲が設定されており、
前記状態灯は、前記送信波と前記反射波とに基づいて計測された前記レベルが属する前記レベル範囲に応じて点灯状態が変化し、
前記状態灯は、前記光源の発する光を前記長手方向と交差する方向に拡散する透過窓を有する、レベル計。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記状態灯の前記透過窓は、前記長手方向と平行な軸心を取り囲むように配置されている、請求項1に記載のレベル計。
【請求項3】
前記状態灯の複数の前記光源は、前記長手方向と平行な軸心周りの周方向に沿って互いに間隔を空けて配置されている、請求項1に記載のレベル計。
【請求項4】
前記送信部と、前記受信部と、前記状態灯の前記光源は、共通のセンサ基板に設けられており、
前記送信部と前記受信部は、前記センサ基板において前記長手方向の一端側の面に配置されており、
前記状態灯の前記光源は、前記センサ基板において前記長手方向の他端側の面に配置されている、請求項1に記載のレベル計。
【請求項5】
前記長手方向の一端側に配置されたセンサ部と、前記長手方向の他端側に配置された筐体と、を備え、
前記センサ部は、前記送信部と、前記受信部と、を有し、
前記筐体は、計測された前記レベルに応じた表示を行う表示部を有し、
前記状態灯は、前記筐体において前記表示部よりも前記長手方向の他端側に配置されている、請求項1に記載のレベル計。
【請求項6】
前記長手方向の一端側に配置されたセンサ部と、前記長手方向の他端側に配置された筐体と、を備え、
前記センサ部は、前記送信部と、前記受信部と、を有し、
前記筐体は、前記長手方向の一端側に配置された台座部と、前記長手方向の他端側に配置された端末部とを有し、
前記端末部は、計測された前記レベルに応じた表示を行う表示部を有するとともに、前記台座部から分離可能であり、前記端末部が前記台座部から分離した状態で、前記表示部は計測された前記レベルを表示可能であり、
前記状態灯は、前記筐体の前記台座部に配置されている、請求項1に記載のレベル計。
【請求項7】
前記送信部と前記受信部とを有するセンサ部と、前記センサ部から離れた位置で前記センサ部と通信可能な遠隔制御器と、を備え、
前記遠隔制御器は、計測された前記レベルに応じた表示を行う表示部を有し、
前記状態灯は、前記センサ部において前記長手方向の他端側に配置されている、請求項1に記載のレベル計。
【請求項8】
前記送信波と前記反射波とに基づいて計測された前記レベルに応じた表示を行う表示部
を有し、
前記表示部は、前記レベルの値に応じて長さが伸縮するレベルメータと、複数の区画に区切られたゲージを含む表示を行い、
前記レベルメータの先端が前記ゲージのどの区画に対応しているかによって、前記レベルがどの前記レベル範囲に属しているかが示され、
前記状態灯の点灯状態は、前記レベルメータの先端が前記ゲージのどの区画に対応しているかによって変化する、請求項1に記載のレベル計。
【請求項9】
前記状態灯は、前記光源が発光していない状態、前記光源が第1の色で発光する状態、前記光源が前記第1の色と異なる色で発光する状態、前記光源が前記第1の色で点滅する状態、前記光源が前記第1の色と異なる色で点滅する状態、のうち少なくとも2つを切り替えることで点灯状態を変化する、請求項1に記載のレベル計。
【請求項10】
前記送信波を前記対象物に向けて導く誘電体レンズを備える、請求項1に記載のレベル計。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物のレベルを計測するレベル計に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
液体、粉体、粒体などの、流動性を持つ物質を貯留する容器において、物質の界面の高さ、すなわちレベル(液面レベル、粉体上面レベルなど)を計測するレベル計が用いられることがある。こうしたレベル計は、計測されたレベルをユーザに対して表示する機能を備えている。例えば特許文献1に記載のレベル計は、計測された液面レベルを表示する表示部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-002091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のレベル計においては、計測されたレベルは、数値で表示されていた。例えば特許文献1のレベル計においては、液面レベルの測定結果を数値で表示するための、5桁の7セグメントLED(発光ダイオード)が表示部に設けられている。
【0005】
しかしながら、レベルが数値で表示されていると、ユーザは、対象物のレベルの状態を、遠距離から視覚的に把握し難い。例えばタンク内に収容された対象物のレベルが、標準範囲に収まっているか、といったレベルの状態について、レベル計を用いてユーザが監視する場合がある。この場合、ユーザは、表示部に表示されている数値が目視できるところまでレベル計に近づかなければ、対象物のレベルの状態を知ることができない。したがって、レベル計がユーザから遠い場所に設置されている場合、ユーザは長い距離を移動しなければ対象物のレベルの状態を知ることができない。また、レベル計がユーザから近い場所に設置されている場合でも、その設置場所が高い場所であったり、狭い場所であったりすると、ユーザはレベル計の表示部を目視することが困難であり、レベルの状態を視覚的に把握し難い。
【0006】
上記の問題に鑑み、本発明は、対象物のレベルの状態を、ユーザが遠距離から視覚的に把握し易いレベル計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る実施形態の一例としてのレベル計は、対象物のレベルを計測するレベル計において、対象物へ向けて送信波となる電波を長手方向の一端側へ送信する送信部と、送信波が対象物で反射したことによる反射波を受信する受信部と、複数の光源を有する状態灯と、を備え、レベルについて複数のレベル範囲が設定されており、状態灯は、送信波と反射波とに基づいて計測されたレベルが属するレベル範囲に応じて点灯状態が変化し、状態灯は、光源の発する光を長手方向と交差する方向に拡散する透過窓を有する。
【0008】
また、本発明に係る実施形態の別例としてのレベル計は、対象物のレベルを計測するレベル計において、対象物へ向けて送信波となる電波を長手方向の一端側へ送信する送信部と、送信波が対象物で反射したことによる反射波を受信する受信部と、複数の光源を有し、光源の発する光を拡散する透過窓を有する状態灯と、を備え、レベルについて複数のレ
ベル範囲が設定されており、状態灯は、送信波と反射波とに基づいて計測されたレベルが属するレベル範囲に応じて点灯状態が変化し、送信部と、受信部と、状態灯の光源は、共通のセンサ基板に設けられており、送信部と受信部は、センサ基板において長手方向の一端側の面に配置されており、状態灯の光源は、センサ基板において長手方向の他端側の面に配置されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、計測されたレベルが属するレベル範囲に応じて状態灯の点灯状態が変化する。さらに、状態灯の光源が発する光が、長手方向と交差する方向に拡散される。したがって、ユーザはレベルがどのレベル範囲に属しているか、というレベルの状態を、遠距離から視覚的に把握し易い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
レベル計を示す斜視図。
レベル計の断面図。
対象物を収容するタンクにレベル計が取り付けられた状態を示す図。
送信波の進行経路を示す図。
反射波の進行経路を示す図。
レベル計の構成要素間の関係の一例を概略的に示すブロック図。
レーダー制御部および送受信部の構成の一例を示す図。
送信波と反射波との関係を示す図。
レベル計の平面図。
状態灯の構造を拡大して示す断面図。
表示部に表示されるバーグラフとゲージを示す図。
状態灯の点灯状態とレベル範囲との対応関係を示す図。
レベル計の第2例を示す斜視図。
レベル計の第2例の断面図。
レベル計の第3例を示す斜視図。
レベル計の第3例のセンサ部の断面図。
レベル計の第3例のセンサ部の平面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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