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公開番号2024157218
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071445
出願日2023-04-25
発明の名称計測システム、制御装置、及び計測装置
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人キュリーズ
主分類G01S 13/56 20060101AFI20241030BHJP(測定;試験)
要約【課題】消費電力の抑制が可能な計測システム、制御装置、及び計測装置を提供する。また、自律神経分析の精度向上が可能な計測システム、制御装置、及び計測装置を提供する。
【解決手段】一態様に係る計測システムは、少なくとも1台の計測装置と制御装置とを有する計測システムである。前記計測装置は、人物に向けて送信された電磁波に対する反射波を計測することで取得した前記人物のバイタルデータに基づいて、人物の自律神経の状態を表す自律神経情報を取得することが可能である。前記制御装置は、人物が安静状態であることを検出するまで間欠的に計測を行わせるように計測装置を制御し、人物が安静状態であることを検出すると連続的に計測を行わせるように計測装置を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1台の計測装置と、
制御装置と、を有し、
前記計測装置は、人物に向けて送信された電磁波に対する反射波を計測することで取得した前記人物のバイタルデータに基づいて、前記人物の自律神経の状態を表す自律神経情報を取得することが可能であり、
前記制御装置は、前記人物が安静状態であることを検出するまで間欠的に前記計測を行わせるように前記計測装置を制御し、前記人物が安静状態であることを検出すると連続的に前記計測を行わせるように前記計測装置を制御する
計測システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記人物が安静状態であることを検出するまで前記計測を前記人物が安静状態であるか否かの検出に利用し、前記人物が安静状態であることを検出した後は前記計測を前記自律神経情報の取得に利用する
請求項1記載の計測システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記人物の心拍数が閾値以下であり、かつ、前記心拍数の時間的な変化が心拍数閾値以下の場合、前記人物が安静状態であることを検出する
請求項1記載の計測システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記計測装置による計測結果に基づいて、前記人物が一人であり、かつ、前記安静状態を検出するまで、前記間欠的な計測を継続させるように前記計測装置を制御する
請求項1記載の計測システム。
【請求項5】
前記計測装置は、第1計測装置及び第2計測装置を含み、
前記制御装置は、間欠的に前記計測を行わせるように前記第1計測装置を制御するとともに前記第2計測装置の前記計測を停止させ、前記安静状態を検出すると連続的に前記計測を行わせるように前記第1及び第2計測装置を制御し、前記第1計測装置及び前記第2計測装置の計測結果のうち精度の良い計測結果を採用し、他方の計測結果を取得した前記第1計測装置及び前記第2計測装置のいずれかの前記計測を停止させる
請求項1記載の計測システム。
【請求項6】
前記計測装置は、第1計測装置乃至第3計測装置を含み、
前記制御装置は、間欠的に前記計測を行わせるように前記第1計測装置を制御するとともに前記第2計測装置及び前記第3計測装置の前記計測を停止させ、前記第1計測装置が前記安静状態を検出すると、前記反射波に基づいて前記人物の位置を計測し、前記人物の位置までの距離が最も近い前記第2計測装置及び前記人物の位置までの距離がその次に近い前記第3計測装置に対して連続的に前記計測を行わせるように制御し、前記第2計測装置及び前記第3計測装置の計測結果のうち精度の良い計測結果を採用し、他方の計測結果を取得した前記第2計測装置及び前記第3計測装置のいずれかの前記計測を停止させる
請求項1記載の計測システム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記計測装置に対して連続的に前記計測を行わせた場合であっても、前記人物が安静状態ではない場合の計測結果を削除する
請求項1記載の計測システム。
【請求項8】
人物に向けて送信された電磁波に対する反射波を計測することで取得した前記人物のバイタルデータに基づいて、前記人物の自律神経の状態を表す自律神経情報を取得することが可能な計測装置を制御する制御装置であって、
前記人物が安静状態であることを検出するまで、間欠的に前記計測を行わせるように前記計測装置を制御し、前記人物が安静状態であることを検出すると、連続的に前記計測を行わせるように前記計測装置を制御する制御部、を有する
制御装置。
【請求項9】
少なくとも1台のセンサ部と、
解析部と、を有し、
前記センサ部は、人物に向けて送信された電磁波に対する反射波を計測することで取得した前記人物のバイタルデータに基づいて、前記人物の自律神経の状態を表す自律神経情報を取得することが可能であり、
前記解析部は、前記人物が安静状態であることを検出するまで間欠的に前記計測を行わせるように前記センサ部を制御し、前記人物が安静状態であることを検出すると連続的に前記計測を行わせるように前記センサ部を制御する
計測装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、計測システム、制御装置、及び計測装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、人物に接触することなく、心拍数及び呼吸数など、人物のバイタルデータを計測する方法又は装置が提案されている。息を吸ったり吐いたりする動作、及び心臓が脈動する動作により、人体の表面(皮膚)は微小ながら変位する。例えば、人体に電波を照射させ、その反射波を利用することで、このような微小な変位を検出することができる。そして、当該変位を検出することで、非接触で、人物のバイタルデータを取得することができる。
【0003】
非接触でバイタルデータを取得する技術として、例えば、以下がある。すなわち、ミリ波センサの計測結果に基づき各個体を識別する識別部を備え、識別部により個体の規則的に振動する部位の振幅に基づいて各個体を識別するようにした監視装置がある(例えば、以下の特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-22949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記監視装置において、個体が存在しないにも関わらず監視装置を動作させることは省電力化の観点から必ずしも好ましいこととは言えない。特に、特許文献1に示すように、複数の監視装置の全てを動作させておくことは、消費電力が一定以上に大きくなる。
【0006】
また、上記監視装置において、個体の体動が激しい場合の計測結果は、安静状態と比較して変動が大きく、各個体を正確に識別することができない場合もある。
【0007】
そこで、本開示は、消費電力を抑制することが可能な計測システム、制御装置、及び計測装置を提供することを目的とする。また、本開示は、自律神経分析の精度向上が可能な計測システム、制御装置、及び計測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様に係る計測システムは、少なくとも1台の計測装置と制御装置とを有する計測システムである。前記計測装置は、人物に向けて送信された電磁波に対する反射波を計測することで取得した前記人物のバイタルデータに基づいて、人物の自律神経の状態を表す自律神経情報を取得することが可能である。前記制御装置は、人物が安静状態であることを検出するまで間欠的に計測を行わせるように計測装置を制御し、人物が安静状態であることを検出すると連続的に計測を行わせるように計測装置を制御する。
【0009】
第2の態様に係る制御装置は、人物に向けて送信された電磁波に対する反射波を計測することで取得した前記人物のバイタルデータに基づいて、前記人物の自律神経の状態を表す自律神経情報を取得することが可能な計測装置を制御する制御装置である。前記制御装置は、人物が安静状態であることを検出するまで、間欠的に計測を行わせるように計測装置を制御し、人物が安静状態であることを検出すると、連続的に計測を行わせるように計測装置を制御する制御部を有する。
【0010】
第3の態様に係る計測装置は、少なくとも1台のセンサ部と解析部とを有する計測装置である。前記センサ部は、人物に向けて送信された電磁波に対する反射波を計測することで取得した前記人物のバイタルデータに基づいて、人物の自律神経の状態を表す自律神経情報を取得することが可能である。また、前記解析部は、人物が安静状態であることを検出するまで間欠的に前記計測を行わせるようにセンサ部を制御し、人物が安静状態であることを検出すると連続的に計測を行わせるようにセンサ部を制御する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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