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公開番号2024156536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023071082
出願日2023-04-24
発明の名称工作機械記録システム
出願人オークマ株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G05B 19/18 20060101AFI20241029BHJP(制御;調整)
要約【課題】簡易な構成で、工作機械の状態をより適切に記録できる工作機械記録システムを提供する。
【解決手段】工作機械記録システム10は、撮像対象位置を変更可能な1以上のカメラCと、少なくとも第一対応情報46と第二対応情報48とを記憶する記憶装置40と、1以上のトリガを出力する数値制御装置20と、管理コントローラ30と、を備え、前記第一対応情報46は、前記トリガと、位置属性と、の対応関係を記録しており、前記第二対応情報48は、前記カメラCと、前記位置属性と、の対応関係を記録しており、前記管理コントローラ30は、対象トリガを受信した場合に、前記第一対応情報46および前記第二対応情報48を参照して、前記対象トリガに対応するカメラCを特定カメラC*として特定し、前記特定カメラC*で撮像された撮像データを、保存データとして前記記憶装置40に記憶させる、ように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
工作機械の状態を記録する工作機械記録システムであって、
撮像対象位置を変更可能な1以上のカメラと、
少なくとも第一対応情報と第二対応情報とを記憶する記憶装置と、
1以上のトリガを出力する数値制御装置と、
管理コントローラと、
を備え、
前記第一対応情報は、前記トリガと、位置属性と、の対応関係を記録しており、
前記第二対応情報は、前記カメラと、前記位置属性と、の対応関係を記録しており、
前記管理コントローラは、
前記数値制御装置から前記1以上のトリガのうち任意の一つである対象トリガを受信した場合に、
前記第一対応情報を参照して、前記対象トリガに対応する前記位置属性を特定位置属性として特定し、
前記第二対応情報を参照して、前記特定位置属性に対応する前記カメラを特定カメラとして特定し、
前記特定カメラで撮像された撮像データを、保存データとして前記記憶装置に記憶させる、
ように構成されている、ことを特徴とする工作機械記録システム。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の工作機械記録システムであって、
前記トリガは、前記数値制御装置から前記工作機械の動作に関するアラームが出力されたことであり、
前記記憶装置は、リングバッファとして機能するリングバッファ領域と、一般保存領域と、を有し、
前記管理コントローラは、
前記1以上のカメラ全ての撮像データを前記リングバッファ領域に記憶させ、
前記対象トリガが発生した場合、前記アラームが発生から規定の遡及時間だけ遡った第一タイミングから、前記アラームが発生するまでの間に撮像された撮像データを、前記リングバッファ領域から読みだして、前記保存データの少なくとも一部として前記一般保存領域に記憶させる、
ように構成されている、
ことを特徴とする工作機械記録システム。
【請求項3】
請求項2に記載の工作機械記録システムであって、
前記管理コントローラは、前記対象トリガが発生した後、規定の基本時間が経過する第二タイミングまでの間に、前記カメラで撮像された撮像データを、前記保存データの少なくとも一部として前記一般保存領域に記憶させる、ように構成されている、
ことを特徴とする工作機械記録システム。
【請求項4】
請求項1に記載の工作機械記録システムであって、
前記トリガは、NCプログラムに記録された指令を前記数値制御装置が実行することであり、
前記管理コントローラは、前記対象トリガとして機能する前記指令が有効である有効期間、または、前記トリガが発生してから規定の基本時間が経過するまでの期間、前記カメラで撮像された撮像データを、前記保存データとして前記記憶装置に記憶させる、ように構成されている、
ことを特徴とする工作機械記録システム。
【請求項5】
請求項1に記載の工作機械記録システムであって、
前記トリガは、予め規定された工作機械の機械動作モードを選択することであり、
前記管理コントローラは、前記トリガとして機能する前記機械動作モードが選択されている期間、または、前記トリガが発生してから規定の基本時間が経過するまでの期間、前記カメラで撮像された撮像データを、前記保存データとして前記記憶装置に記憶させる、ように構成されている、
ことを特徴とする工作機械記録システム。
【請求項6】
請求項1に記載の工作機械記録システムであって、
前記トリガは、前記工作機械の周辺機器が、予め規定された状態に変化することであり、
前記管理コントローラは、前記周辺機器が、前記トリガとして機能する状態になっている期間、前記トリガが発生してから規定の基本時間が経過するまでの期間、前記カメラで撮像された撮像データを、前記保存データとして前記記憶装置に記憶させる、ように構成されている、
ことを特徴とする工作機械記録システム。
【請求項7】
請求項1、4から6のいずれか1項に記載の工作機械記録システムであって、
前記記憶装置は、さらに、前記トリガと前記カメラのフレームレートとの対応関係を記録した第三対応情報を記憶しており、
前記管理コントローラは、前記対象トリガが発生した場合、前記第三対応情報を参照して、前記特定カメラに対応する前記フレームレートを特定フレームレートとして特定し、前記特定カメラに対して前記特定フレームレートでの撮像を指示する、ように構成されている、
ことを特徴とする工作機械記録システム。
【請求項8】
請求項7に記載の工作機械記録システムであって、
前記記憶装置は、さらに、前記1以上のカメラそれぞれの標準フレームレートを記憶しており、
前記管理コントローラは、前記トリガが発生していない場合、前記カメラに対して、前記標準フレームレートでの撮像を指示する、ように構成されている、
ことを特徴とする工作機械記録システム。
【請求項9】
請求項1に記載の工作機械記録システムであって、
さらに、ユーザインタフェース装置を備え、
前記管理コントローラは、前記ユーザインタフェース装置を介してオペレータに、保存データリストを提供するように構成されており、
前記保存データリストは、1以上の前記対象トリガの識別情報と、前記対象トリガに対応する位置属性と、前記位置属性に対応する前記カメラの識別情報と、前記対象トリガにおいて取得された前記保存データへのアクセス情報と、の対応関係を示すリストである、
ことを特徴とする工作機械記録システム。
【請求項10】
請求項9に記載の工作機械記録システムであって、
前記保存データリストは、さらに、前記対象トリガに対応するトラブルシューティング情報およびFAQの少なくとも一方へのアクセス情報を含む、ことを特徴とする工作機械記録システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、工作機械の状態を記録する工作機械記録システムを開示する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から工作機械の状態を記録して保存することが求められている。そこで、工作機械の内部および周辺をカメラで撮像し、得られた撮像データを記憶装置に保存する技術が一部で提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、1台のカメラで工具を撮像し、撮像された工具の画像と、当該工具の情報と、を対応付けて工具データベースに記録する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、物品搬送装置の状態を記録するシステムが開示されている。特許文献2のシステムは、物品搬送装置で異常が検出された場合、当該異常の原因となっている部品を予め記憶している部品特定テーブルに基づいて特定し、特定された部品をカメラで撮像し、得られた映像データを部品データ記憶手段に保存する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7042938号明細書
特許第5834569号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術は、1台のカメラしか有しておらず、撮像範囲が限られていた。また、特許文献2の技術は、カメラの位置を容易に変更できない。そのため、特許文献2の技術の場合、オペレータの希望や、搬送対象物の変更等に伴い、撮像すべき部品が変更された場合に、容易に対応できない。つまり、従来、工作機械の状態を、簡易な構成で適切に記録できるシステムがなかった。
【0007】
そこで、本明細書では、工作機械に取り付けられるカメラの構成変更に対し、柔軟に対応可能な、工作機械記録システムを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書で開示する工作機械記録システムは、撮像対象位置を変更可能な1以上のカメラと、少なくとも第一対応情報と第二対応情報とを記憶する記憶装置と、1以上のトリガを出力する数値制御装置と、管理コントローラと、を備え、前記第一対応情報は、前記トリガと、位置属性と、の対応関係を記録しており、前記第二対応情報は、前記カメラと、前記位置属性と、の対応関係を記録しており、前記管理コントローラは、前記数値制御装置から前記1以上のトリガのうち任意の一つである対象トリガを受信した場合に、前記第一対応情報を参照して、前記対象トリガに対応する前記位置属性を特定位置属性として特定し、前記第二対応情報を参照して、前記特定位置属性に対応する前記カメラを特定カメラとして特定し、前記特定カメラで撮像された撮像データを、保存データとして前記記憶装置に記憶させる、ように構成されている、ことを特徴とする。
【0009】
この場合、前記トリガは、前記数値制御装置から前記工作機械の動作に関するアラームが出力されたことであり、前記記憶装置は、リングバッファとして機能するリングバッファ領域と、一般保存領域と、を有し、前記管理コントローラは、前記1以上のカメラ全ての撮像データを前記リングバッファ領域に記憶させ、前記対象トリガが発生した場合、前記アラームが発生から規定の遡及時間だけ遡った第一タイミングから、前記アラームが発生するまでの間に撮像された撮像データを、前記リングバッファ領域から読みだして、前記保存データの少なくとも一部として前記一般保存領域に記憶させる、ように構成されてもよい。
【0010】
この場合、前記管理コントローラは、前記対象トリガが発生した後、規定の基本時間が経過する第二タイミングまでの間に、前記カメラで撮像された撮像データを、前記保存データの少なくとも一部として前記一般保存領域に記憶させる、ように構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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