TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024156398
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023070823
出願日
2023-04-24
発明の名称
3価クロムめっき膜の後処理技術
出願人
奥野製薬工業株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C25D
11/38 20060101AFI20241029BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】3価クロムめっき膜に対して、色調変化をより抑えつつ、耐食性をより向上させる技術を提供すること。
【解決手段】過酸化水素及びリン化合物を含有する、3価クロムめっき膜の陰極電解処理に用いるための水溶液。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
過酸化水素及びリン化合物を含有する、3価クロムめっき膜の陰極電解処理に用いるための水溶液。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
pHが1.5~5.5である、請求項1に記載の水溶液。
【請求項3】
前記過酸化水素の含有量が1g/L以上である、請求項1に記載の水溶液。
【請求項4】
前記リン化合物の含有量が1g/L以上である、請求項1に記載の水溶液。
【請求項5】
前記過酸化水素の含有量が1~500g/Lであり、且つ前記リン化合物の含有量が1~200g/Lである、請求項1に記載の水溶液。
【請求項6】
前記リン化合物がリン酸、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、ピロリン酸およびその塩、トリポリリン酸およびその塩、エチドロン酸およびその塩、並びにアミノトリメチレンホスホン酸およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の水溶液。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の水溶液中で3価クロムめっき膜を陰極電解することを含む、耐食性3価クロムめっき膜の製造方法。
【請求項8】
陰極電流密度が0.01~3A/dm
2
である、請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
通電時間が30~1000秒間である、請求項7に記載の製造方法。
【請求項10】
陰極電解中の浴温が10~50℃である、請求項7に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、3価クロムめっき膜の後処理技術に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車の内外装部品や水栓金具部品等の最終表面処理として優れた外観および耐食性を付与するためにクロムめっきが使用されている。従来のクロムめっきは6価クロムを使用したものが一般的であったが、近年ではその有害性から作業環境への悪影響のため6価クロムの使用が制限され始めている。
【0003】
そこで6価クロムめっきの代替として、3価クロムめっきが開発されている。浴組成によっては6価クロムめっきでは得られないような暗い色調(L*a*b*表色系におけるL*値が70以下)の皮膜を得ることもできるため、暗色系を中心に現在では3価クロムめっきが広まっている。しかしながら、3価クロムめっき膜は6価クロムめっき膜と比較して耐食性が劣る。
【0004】
そのため耐食性の厳しい規格をクリアするためには、3価クロムめっき膜の後処理に6価クロムを使用した電解クロメートを行なうのが現在では一般的である。したがって、実際には6価クロムを使用しないプロセスとはなっておらず、6価クロムを使用しない後処理剤の研究が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-097701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最近では、さまざまなタイプの6価クロムフリーの後処理に関する報告も増え、製品開発もされている。しかし実際の耐食性は6価クロム電解クロメートには及ばず、特に暗い色調の3価クロムめっき膜上では耐食性への効果が弱い。また、6価クロムの有無にかかわらず、後処理により色調が変化すること(L*a*b*表色系における特にb*値の増加)も課題である。
【0007】
特許文献1には、リン酸塩、酸化剤、及び非イオン性界面活性剤を含み、残部が水であることを特徴とする防錆剤が開示されている。しかしながら、この防錆剤は、耐食性の向上効果が不十分である。
【0008】
本発明は、3価クロムめっき膜に対して、色調変化をより抑えつつ、耐食性をより向上させる技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、過酸化水素及びリン化合物を含有する、3価クロムめっき膜の陰極電解処理に用いるための水溶液、により、上記課題を解決できることを見出した。本発明者はこの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0010】
項1. 過酸化水素及びリン化合物を含有する、3価クロムめっき膜の陰極電解処理に用いるための水溶液。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
小型めっき装置
8か月前
東ソー株式会社
電極
26日前
有限会社 ナプラ
端子
14日前
キヤノン電子株式会社
撥水部材
7か月前
株式会社カネカ
電解装置
22日前
有限会社シーエス技術研究所
電解用陽極
5か月前
有限会社シーエス技術研究所
電解用電極
5か月前
三菱マテリアル株式会社
皮膜付端子材
3か月前
株式会社カネカ
水素生成システム
2か月前
京セラ株式会社
共電解装置
3か月前
株式会社大阪ソーダ
電解槽
5か月前
株式会社ケミカル山本
電解研磨装置用電極
5か月前
住友化学株式会社
ダイヤモンド電極
22日前
本田技研工業株式会社
制御装置
27日前
本田技研工業株式会社
制御装置
27日前
マルイ鍍金工業株式会社
電解研磨システム
1か月前
旭化成株式会社
電解装置
13日前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
4か月前
三恵技研工業株式会社
外装品及びその製造方法
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
3か月前
株式会社神戸製鋼所
端子材料および端子
7か月前
株式会社豊田中央研究所
水電解システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解セル
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
4か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解セル
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
4か月前
株式会社ナノバブル研究所
微細生成物発生装置
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
4か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解セル
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
7か月前
大同メタル工業株式会社
摺動部材
1か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
4か月前
株式会社豊田中央研究所
水電解システム
3か月前
東ソー株式会社
食塩電解用酸素還元電極とその製造方法
5か月前
株式会社カネカ
ガス拡散電極及び電解装置
20日前
続きを見る
他の特許を見る