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公開番号2024154910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069128
出願日2023-04-20
発明の名称浴室洗浄装置およびこれを備えた浴室システム
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類A47K 4/00 20060101AFI20241024BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】浴槽および洗い場の双方の洗浄所要時間を従来よりも短くすることを適切に図ることが可能な浴室洗浄装置を提供する。
【解決手段】浴槽10および洗い場12の洗浄動作として、第1および第2の噴射ノズル3a,3bから非洗剤湯水が噴射されるすすぎ動作と、洗剤液噴射動作が待機期間を挟んで複数回にわたって間欠的に実行される本洗浄動作と、が可能とされている、浴室洗浄装置Aであって、浴槽10および洗い場12の双方が洗浄される場合には、浴槽10および洗い場12のそれぞれの洗剤液噴射動作は交互に行なわれ、浴槽10および洗い場12の双方の本洗浄動作のうち、一方の洗剤液噴射動作は、他方の待機期間中に行なわれる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
浴室の浴槽に洗浄水を噴射可能な第１の噴射ノズルと、前記浴室の洗い場に洗浄水を噴射可能な第２の噴射ノズルと、
前記洗浄水としての洗剤液と非洗剤湯水とを切替え設定可能な洗浄水切替え手段と、
を備えており、
前記浴槽および前記洗い場の洗浄動作として、前記第１および第２の噴射ノズルから前記非洗剤湯水が噴射されるすすぎ動作と、前記洗剤液が噴射される洗剤液噴射動作が待機期間を挟んで複数回にわたって間欠的に実行される本洗浄動作と、が可能とされている、浴室洗浄装置であって、
前記浴槽および前記洗い場の双方が洗浄される場合には、前記浴槽および前記洗い場のそれぞれの前記洗剤液噴射動作は交互に行なわれ、前記浴槽および前記洗い場の双方の本洗浄動作のうち、一方の前記洗剤液噴射動作は、他方の前記待機期間中に行なわれるように構成されていることを特徴とする、浴室洗浄装置。
続きを表示（約 570 文字）【請求項２】
請求項１に記載の浴室洗浄装置であって、
前記すすぎ動作として、前記本洗浄動作の前および後にそれぞれ行なわれる予備すすぎ動作および本すすぎ動作があり、
前記浴槽および前記洗い場の双方が洗浄される場合には、前記浴槽および前記洗い場のそれぞれの予備すすぎ動作が完了した後に、前記浴槽および前記洗い場の前記本洗浄動作が開始されるとともに、
前記浴槽および前記洗い場のそれぞれの本すすぎ動作は、前記浴槽および前記洗い場の前記本洗浄動作が完了した後に開始されるように構成されている、浴室洗浄装置。
【請求項３】
請求項２に記載の浴室洗浄装置であって、
前記浴槽および前記洗い場の双方が洗浄される場合には、前記洗い場の予備すすぎ動作は、前記浴槽の予備すすぎ動作よりも先に行なわれるように構成されている、浴室洗浄装置。
【請求項４】
請求項２に記載の浴室洗浄装置であって、
前記浴槽および前記洗い場の双方が洗浄される場合には、前記浴槽の本すすぎ動作は、前記洗い場の本すすぎ動作よりも先に行なわれるように構成されている、浴室洗浄装置。
【請求項５】
請求項１ないし４のいずれかに記載の浴室洗浄装置を備えていることを特徴とする、浴室システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、浴室洗浄装置およびこれを備えた浴室システムに関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
浴室洗浄装置の具体例として、特許文献１に記載のものがある。
同文献に記載の浴室洗浄装置は、浴室の浴槽および洗い場のそれぞれに洗浄水を噴射可能な２つの噴射ノズルを備えている。これら２つの噴射ノズルから噴射される洗浄水としては、本洗浄動作用の洗剤液と、すすぎ動作用の洗剤を含まない非洗剤湯水とを切替え設定可能とされている。
このような構成によれば、浴槽および洗い場の双方に、洗剤液や非洗剤湯水を噴射し、それらの領域を適切に洗浄することが可能である。したがって、ユーザが手作業によって浴室を洗浄する労力を軽減することができ、便利である。
【０００３】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、改善すべき余地がある。
【０００４】
すなわち、浴槽および洗い場の双方の洗浄が行なわれる場合、それらの洗浄は所定の順序で個別に行なわれており、浴槽および洗い場の一方の洗浄が略完了する時期に、他方の洗浄が開始されるように構成されている。したがって、浴槽および洗い場の双方の洗浄所要時間が比較的長くなる。
この点をより詳しく説明すると、まず洗浄動作としては、予備すすぎ動作、本洗浄動作、および本すすぎ動作がある。本洗浄動作においては、洗剤液噴射動作が待機期間を挟んで複数回にわたって間欠的に実行される。ここで、前記待機期間は、洗剤液を汚れに浸透させて、汚れ落とし効果を高めるための期間である。これに対し、前記従来技術においては、そのような本洗浄動作の待機期間中には、浴槽および洗い場のいずれにおいても洗浄動作（洗浄水の噴射）は行なわれていない。その結果、浴槽および洗い場の双方の洗浄所要時間が長くなっている。ユーザとしては、入浴を急ぐなどの理由から、浴槽および洗い場の洗浄をできる限り早く終わらせたい場合があるが、前記従来技術によれば、そのような要望に的確に応えることができない場合があり、この点において改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１０－１１９５３０号公報
特許第７１００２８４号公報
特許第７１５３２１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、浴槽および洗い場の双方の洗浄所要時間を従来よりも短くすることを適切に図ることが可能な浴室洗浄装置、およびこれを備えた浴室システムを提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【０００８】
本発明の第１の側面により提供される浴室洗浄装置は、浴室の浴槽に洗浄水を噴射可能な第１の噴射ノズルと、前記浴室の洗い場に洗浄水を噴射可能な第２の噴射ノズルと、前記洗浄水としての洗剤液と非洗剤湯水とを切替え設定可能な洗浄水切替え手段と、を備え
ており、前記浴槽および前記洗い場の洗浄動作として、前記第１および第２の噴射ノズルから前記非洗剤湯水が噴射されるすすぎ動作と、前記洗剤液が噴射される洗剤液噴射動作が待機期間を挟んで複数回にわたって間欠的に実行される本洗浄動作と、が可能とされている、浴室洗浄装置であって、前記浴槽および前記洗い場の双方が洗浄される場合には、前記浴槽および前記洗い場のそれぞれの前記洗剤液噴射動作は交互に行なわれ、前記浴槽および前記洗い場の双方の本洗浄動作のうち、一方の前記洗剤液噴射動作は、他方の前記待機期間中に行なわれるように構成されていることを特徴としている。
【０００９】
このような構成によれば、洗剤液を用いた本洗浄動作、および非洗剤湯水を用いたすすぎ動作により、浴槽および洗い場を適切に洗浄し得ることに加え、次のような効果が得られる。
すなわち、浴槽および洗い場のそれぞれの本洗浄動作が行なわれる場合、それらの洗剤液噴射動作は交互に行なわれ、浴槽および洗い場の本洗浄動作のうち、一方の洗剤液噴射動作は、他方の待機期間中に行なわれる。このため、本発明によれば、浴槽および洗い場の本洗浄動作は、互いに並行して同時に進められる。前記従来技術とは異なり、本洗浄動作が行なわれる際に、浴槽および洗い場のいずれにおいても洗浄動作（洗浄水の噴射）が行なわれていない期間（待機期間）が発生することをなくし、または少なくすることが可能である。その結果、浴槽および洗い場の双方を洗浄する際の作業効率を高め、洗浄所要時間を前記従来技術よりも短くすることができる。
なお、本発明とは異なり、浴槽および洗い場の双方の洗剤液噴射動作を同時に行なったのでは、洗剤液噴射の圧力不足や噴射量不足を生じる虞があるが、本発明によれば、そのような虞もない。
また、洗剤液を用いた浴槽および洗い場の本洗浄動作は、並行して同時に進められるため、その期間中は、第１および第２の噴射ノズルに供給される洗浄水として、洗剤液を用いればよい。その期間中に、洗剤液と非洗剤湯水との切替えを行なう必要はない。したがって、洗剤液と非洗剤湯水との切替え回数を少なくし、動作制御の容易化を図ることもできる。
【００１０】
本発明において、好ましくは、前記すすぎ動作として、前記本洗浄動作の前および後にそれぞれ行なわれる予備すすぎ動作および本すすぎ動作があり、前記浴槽および前記洗い場の双方が洗浄される場合には、前記浴槽および前記洗い場のそれぞれの予備すすぎ動作が完了した後に、前記浴槽および前記洗い場の前記本洗浄動作が開始されるとともに、前記浴槽および前記洗い場のそれぞれの本すすぎ動作は、前記浴槽および前記洗い場の前記本洗浄動作が完了した後に開始されるように構成されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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