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公開番号2024154559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068438
出願日2023-04-19
発明の名称コネクタ組立体、衣服およびパッド付き電気機器
出願人日本航空電子工業株式会社
代理人個人
主分類A41D 27/00 20060101AFI20241024BHJP(衣類)
要約【課題】ユーザが身につける着用品に取り付けられても心地の低下を抑えることができるコネクタ組立体を提供する。
【解決手段】コネクタ組立体は、基材本体21Aと基材本体21Aから引き出されたタグ部21Bを有するフレキシブルなシート状基材21と、基材本体21Aの表面上に配置された少なくとも1つの電極22と、基材本体21Aの表面からタグ部21Bの表面にわたって配置され、一端が少なくとも1つの電極22に接続され且つ他端がタグ部21Bの表面上にまで延びる少なくとも1つの配線23と、タグ部21Bの表面上に実装され且つ少なくとも1つの配線23の他端に接続されたコネクタ11とを備え、タグ部21Bの裏面が基材本体21Aの裏面に対向するようにタグ部21Bが基材本体21Aに対して折り返されることにより、コネクタ11が基材本体21Aの裏面側に配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
基材本体と前記基材本体から引き出されたタグ部を有するフレキシブルなシート状基材と、
前記基材本体の表面上に配置された少なくとも１つの端末部材と、
前記基材本体の前記表面から前記タグ部の表面にわたって配置され、一端が前記少なくとも１つの端末部材に接続され且つ他端が前記タグ部の前記表面上にまで延びる少なくとも１つの配線と、
前記タグ部の前記表面上に実装され且つ前記少なくとも１つの配線の前記他端に接続されたコネクタと
を備え、
前記タグ部の裏面が前記基材本体の裏面に対向するように前記タグ部が前記基材本体に対して折り返されることにより、前記コネクタが前記基材本体の前記裏面側に配置されるコネクタ組立体。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
折り返された前記タグ部は、前記基材本体に縫合されることにより前記基材本体に固定される請求項１に記載のコネクタ組立体。
【請求項３】
前記基材本体の前記裏面側に配置された第１固定部材と、
前記タグ部の前記裏面側に配置され且つ前記第１固定部材に固定される第２固定部材と
を備え、
折り返された前記タグ部は、前記第１固定部材および前記第２固定部材が互いに固定されることにより前記基材本体に固定される請求項１に記載のコネクタ組立体。
【請求項４】
前記基材本体の前記裏面側に配置されたコネクタ収納部を備え、
折り返された前記タグ部は、前記コネクタと共に前記コネクタ収納部に収納されることにより前記基材本体に固定される請求項１に記載のコネクタ組立体。
【請求項５】
前記シート状基材は、衣服の生地により形成されている請求項１に記載のコネクタ組立体。
【請求項６】
前記衣服は、互いに縫合される前身頃および後身頃を有し、
前記基材本体は、前記前身頃および前記後身頃の一方を構成する前記生地からなり、
前記タグ部は、前記前身頃および前記後身頃の縫合部分から前記衣服の外側に引き出されている請求項５に記載のコネクタ組立体。
【請求項７】
前記基材本体の前記表面は、前記前身頃および前記後身頃の前記一方における前記衣服の内側を向いた面からなり、
前記端末部材は、電極からなる請求項６に記載のコネクタ組立体。
【請求項８】
前記基材本体の前記表面は、前記前身頃および前記後身頃の前記一方における前記衣服の外側を向いた面からなり、
前記端末部材は、センサからなる請求項６に記載のコネクタ組立体。
【請求項９】
折り返された前記タグ部は、前記前身頃および前記後身頃の他方に固定される請求項８に記載のコネクタ組立体。
【請求項１０】
前記衣服は、開口部に隣接するウエスト部を有し、
前記基材本体は、前記ウエスト部を構成する前記生地からなり、
前記基材本体の前記表面は、前記ウエスト部の内側を向いた面からなり、
前記タグ部は、前記開口部から前記衣服の外側に引き出されている請求項５に記載のコネクタ組立体。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、コネクタ組立体に係り、特に、ユーザが身につける衣服等の着用品に取り付けられるコネクタ組立体に関する。
また、この発明は、コネクタ組立体を備える衣服およびパッド付き電気機器にも関している。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、着用するだけで心拍数、体温等のユーザの生体情報を取得することができる、いわゆるスマート衣料が注目を浴びている。このスマート衣料は、計測箇所に配置された電極を備え、電極に計測機器としてのウエアラブルデバイスを電気的に接続することで、生体情報をウエアラブルデバイスに伝送することが可能となる。
電極とウエアラブルデバイスとの接続は、例えば、電極から引き出された配線部に接続されるコネクタを用いることにより行うことができる。
【０００３】
この種のコネクタとして、例えば、特許文献１に、図２６および図２７に示されるようなコネクタが開示されている。コネクタは、絶縁性材料からなるコネクタ本体１を有している。コネクタ本体１は、衣服２の表面側に配置される第１インシュレータ３と、衣服２の裏面側に配置される第２インシュレータ４を有し、タブシート５と共に衣服２に取り付けられている。タブシート５は、衣服２を補強するためのものである。第１インシュレータ３に複数のコンタクト６が保持されており、これら複数のコンタクト６が、衣服２に配意された配線部７に接続されている。
【０００４】
このようなコネクタを衣服側コネクタとして使用し、衣服側コネクタに図示しないモジュール側コネクタを嵌合することにより、生体情報を計測モジュールに伝送して計測等を行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２２－８０４９３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、コネクタ本体１を構成する第１インシュレータ３および第２インシュレータ４は、柔軟性に乏しい絶縁性材料から形成されており、特に、第２インシュレータ４が衣服２の裏面側に配置されていることから、ユーザは違和感を覚え、着心地が低下するおそれがある。
【０００７】
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、ユーザが身につける着用品に取り付けられても心地の低下を抑えることができるコネクタ組立体を提供することを目的とする。
また、この発明は、このようなコネクタ組立体を備える衣服およびパッド付き電気機器を提供することも目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
この発明に係るコネクタ組立体は、
基材本体と基材本体から引き出されたタグ部を有するフレキシブルなシート状基材と、
基材本体の表面上に配置された少なくとも１つの端末部材と、
基材本体の表面からタグ部の表面にわたって配置され、一端が少なくとも１つの端末部材に接続され且つ他端がタグ部の表面上にまで延びる少なくとも１つの配線と、
タグ部の表面上に実装され且つ少なくとも１つの配線の他端に接続されたコネクタと
を備え、
タグ部の裏面が基材本体の裏面に対向するようにタグ部が基材本体に対して折り返されることにより、コネクタが基材本体の裏面側に配置されることを特徴としている。
【０００９】
折り返されたタグ部は、基材本体に縫合されることにより基材本体に固定されるように構成することができる。
また、基材本体の裏面側に配置された第１固定部材と、タグ部の裏面側に配置され且つ第１固定部材に固定される第２固定部材とを備え、折り返されたタグ部は、第１固定部材および第２固定部材が互いに固定されることにより基材本体に固定されるように構成してもよい。
さらに、基材本体の裏面側に配置されたコネクタ収納部を備え、基材本体側に折り返されたタグ部は、コネクタと共にコネクタ収納部に収納されることにより基材本体に固定されるように構成することもできる。
【００１０】
シート状基材は、衣服の生地により形成することができる。
この場合、衣服は、互いに縫合される前身頃および後身頃を有し、基材本体は、前身頃および後身頃の一方を構成する生地からなり、タグ部は、前身頃および後身頃の縫合部分から衣服の外側に引き出されるように構成することができる。
さらに、基材本体の表面は、前身頃および後身頃の一方における衣服の内側を向いた面からなり、端末部材を、電極から形成することができる。
あるいは、基材本体の表面は、前身頃および後身頃の一方における衣服の外側を向いた面からなり、端末部材をセンサから形成してもよい。この場合、折り返されたタグ部は、前身頃および後身頃の他方に固定されることが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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