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公開番号2024131587
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041943
出願日2023-03-16
発明の名称冷却衣服
出願人株式会社サンエス
代理人個人,個人,個人
主分類A41D 13/005 20060101AFI20240920BHJP(衣類)
要約【課題】使用時の快適性を高めることができる冷却衣服を提供する。
【解決手段】服本体2は、表面側が吸水性生地、裏面側が撥水性生地によって形成され、この服本体2の表面側に、表面に複数の給水孔を有する分水ホース3を蛇行状態で配置している。このため、服本体2の表面側に、分水ホース3を介して供給された液体は服本体2の裏面側には到達しにくく、濡れ感による不快感は起きにくく、快適性を高めることができる。また、服本体2の下部には、この服本体2の下辺表裏面を、縁取り状態で包む撥水性の縁取体10を設け、撥水性糸11で縫い付けたので、服本体2の表面側に液体が流れ落ちても、服本体2の下端から液体が流れ落ちることはなく、その点でも、不快感は起きにくく、快適性を高めることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表面側が吸水性生地、裏面側が撥水性生地によって形成された服本体と、
この服本体の表面側に配置され、表面に複数の給水孔を有する分水ホースと、
前記服本体に装着され、その液体流出口が、前記分水ホースの給水口に連結され、その液体流入口には、給水ポンプを介して液体容器が連結される給水ホースと、を備え、
前記服本体には、前記給水ポンプと前記液体容器の少なくとも一方を収納するポケットを設け、前記服本体の下部には、この服本体の下辺表裏面を、縁取り状態で包む撥水性の縁取体を設け、前記服本体の裏面側における、前記縁取体には、前記給水ポンプ、または前記液体容器の少なくとも一方に連結された前記給水ホースを保持させた構成とした冷却衣服。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記給水ホースは、前記服本体の裏面側に配置され、
前記ポケットは、前記服本体の表面側下方に設け、このポケット内に収納される前記給水ポンプと前記液体容器の少なくとも一つには、前記服本体を貫通する貫通孔を介して、前記給水ホースの一部を連結する構成とした請求項1に記載の冷却衣服。
【請求項3】
前記縁取体は、その断面がU字状で、このU字状縁取体内に、その上方開口部から、前記服本体の下辺部を挿入した状態とし、前記U字状縁取体の、前記服本体の表裏面側に位置する立ち上がり部を、前記U字状縁取体内に挿入した前記服本体の下辺部とともに撥水性糸で縫い付けた構成とした請求項1に記載の冷却衣服。
【請求項4】
前記服本体下部分へ配管された前記給水ホースの外周を覆ったパイピング布は、前記給水ホースの外周を覆った被覆部と、この被覆部の外周方向に延長した取付部とを有し、前記パイピング布の前記取付部を、前記服本体の裏面側において、前記U字状縁取体の立ち上がり部の前記服本体裏面側とは反対側に重ね合わせ、前記U字状縁取体内に挿入した前記服本体の下辺部とともに、このU字状縁取体に、撥水性糸で縫い付けた構成とした請求項3に記載の冷却衣服。
【請求項5】
前記服本体下部分へ配管された前記給水ホースの外周を覆ったパイピング布は、前記給水ホースの外周を覆った被覆部と、この被覆部の外周方向に延長した取付部とを有し、前記取付部を、前記服本体の裏面側において、前記U字状縁取体内における、U字状縁取体の立ち上がり部と前記服本体裏面側間に挿入し、前記U字状縁取体内に挿入した前記服本体の下辺部とともに、このU字状縁取体に撥水性糸で縫い付けた構成とした請求項3に記載の冷却衣服。
【請求項6】
前記給水ホースは可撓性とし、この給水ホースの伸び率は、前記縁取体の伸び率よりも大きくした請求項1から5のいずれか一つに記載の冷却衣服。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体(例えば水)の気化熱を利用し、身体の冷却をする冷却衣服に関するものである。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
この種、冷却服としては、特開2009-97102号公報(特許文献1)や、特開2019-137956号公報(特許文献2)が知られている。
つまり、液体容器内の水を給水ポンプで、給水ホースを介して服本体に供給し、服本体に設けたミストノズルや中空糸膜から服本体に供給し、服本体で水を気化させ、気化熱により服本体装着者の身体を冷却する構成となっているのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-97102号公報
特開2019-137956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記先行文献では、水の気化熱により服本体装着者の身体を冷却する構成であるので、冷却効果が非常に高く、しかも、水の使用であるので、ランニングコストも安く、取り扱いも簡単で、脚光を浴びるものとなっている。
しかしながら、使用時には服本体が水で濡れるので、使用感を嫌がる使用者もいる。
【0005】
そこで、本発明は、使用時の快適性を高めることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、この目的を達成するために本発明の冷却衣服は、表面側が吸水性生地、裏面側が撥水性生地によって形成された服本体と、この服本体の表面側に配置され、表面に複数の給水孔を有する分水ホースと、前記服本体に装着され、その液体流出口が、前記分水ホースの給水口に連結され、その液体流入口には、給水ポンプを介して液体容器が連結される給水ホースと、を備え、前記服本体には、前記給水ポンプと液体容器の少なくとも一方を収納するポケットを設け、前記服本体の下部には、この服本体の下辺表裏面を、縁取り状態で包む撥水性の縁取体を設け、前記服本体の裏面側における、前記縁取体には、前記給水ポンプ、または液体容器の少なくとも一方に連結された給水ホースを保持させた構成とした。
また、本発明の冷却衣服における前記給水ホースは、服本体の裏面側に配置され、前記ポケットは、服本体の表面側下方に設け、このポケット内に収納される給水ポンプと液体容器の少なくとも一つには、服本体を貫通する貫通孔を介して、前記給水ホースの一部を連結する構成とした。
さらに、本発明の冷却衣服における前記縁取体は、その断面がU字状で、このU字状縁取体内に、その上方開口部から、服本体の下辺部を挿入した状態とし、前記U字状縁取体の、前記服本体の表裏面側に位置する立ち上がり部を、前記U字状縁取体内に挿入した服本体の下辺部とともに撥水性糸で縫い付けた構成とした。
また、本発明の冷却衣服における前記服本体下部分へ配管された給水ホースの外周を覆ったパイピング布は、前記給水ホースの外周を覆った被覆部と、この被覆部の外周方向に延長した取付部とを有し、前記パイピング布の取付部を、前記服本体の裏面側において、前記U字状縁取体の立ち上がり部の服本体裏面側とは反対側に重ね合わせ、前記U字状縁取体内に挿入した服本体の下辺部とともに、このU字状縁取体に、撥水性糸で縫い付けた構成とした。
さらに、本発明の冷却衣服における前記服本体下部分へ配管された給水ホースの外周を覆ったパイピング布は、前記給水ホースの外周を覆った被覆部と、この被覆部の外周方向に延長した取付部とを有し、前記取付部を、前記服本体の裏面側において、前記U字状縁取体内における、U字状縁取体の立ち上がり部と服本体裏面側間に挿入し、前記U字状縁取体内に挿入した服本体の下辺部とともに、このU字状縁取体に撥水性糸で縫い付けた構成とした。
また、本発明の冷却衣服における前記給水ホースは可撓性とし、この給水ホースの伸び率は、前記縁取体の伸び率よりも大きくした。
【発明の効果】
【0007】
以上のように本発明の冷却衣服は、表面側が吸水性生地、裏面側が撥水性生地によって形成された服本体と、この服本体の表面側に配置され、表面に複数の給水孔を有する分水ホースと、前記服本体に装着され、その液体流出口が、前記分水ホースの給水口に連結され、その液体流入口には、給水ポンプを介して液体容器が連結される給水ホースと、を備え、前記服本体には、前記給水ポンプと液体容器の少なくとも一方を収納するポケットを設け、前記服本体の下部には、この服本体の下辺表裏面を、縁取り状態で包む撥水性の縁取体を設け、前記服本体の裏面側における、前記縁取体には、前記給水ポンプ、または液体容器の少なくとも一方に連結された給水ホースを保持させた構成としたので、使用時の快適性を高めることができる。
すなわち、服本体は、表面側が吸水性生地、裏面側が撥水性生地によって形成され、この服本体の表面側に、表面に複数の給水孔を有する分水ホースを配置している。
このため、服本体の表面側に、分水ホースを介して供給された液体は服本体の裏面側には到達しにくく、濡れ感による不快感は起きにくく、快適性を高めることができる。
また、服本体の下部には、この服本体の下辺表裏面を、縁取り状態で包む撥水性の縁取体を設けたので、服本体の表面側に液体が流れ落ちても、そこには撥水性の縁取体を設けたので、服本体の下端から液体が流れ落ちることはなく、その点でも、不快感は起きにくく、快適性を高めることができる。
すなわち、服本体の表面側を流れ落ちた液体は、撥水性の縁取体で水玉状態になって四方に散乱状態となるので、液体が下方に集中して流れ落ちるのに比べ、服本体の下方の濡れ感は極めて小さいものとなり、その結果として、不快感は起きにくく、快適性を高めることができるのである。
さらに、本発明では、服本体の裏面側における、前記縁取体には、前記給水ポンプ、または液体容器の少なくとも一方に連結された給水ホースを保持させた構成としたので、給水ホースの破損が起きにくくなるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態にかかる冷却衣服の正面図
同冷却衣服の背面図
同冷却衣服の側面図
同冷却衣服の見開き状態の正面図
同冷却衣服の服本体下辺部を示す拡大断面図
同冷却衣服の服本体下辺部を示す拡大斜視図
本発明の他の実施形態にかかる冷却衣服の服本体下辺部を示す拡大断面図
本発明のさらに他の実施形態にかかる冷却衣服の正面図
本発明のさらに他の実施形態にかかる冷却衣服の正面図
同冷却衣服の背面図
本発明のさらに他の実施形態にかかる冷却衣服の背面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
以下本発明の一実施形態を、図1~図6を用いて説明する。
図1~図4に示す冷却衣服1は、表面側が吸水性生地、裏面側が撥水性生地によって形成された服本体2を備えている。
本実施形態の服本体2は、いわゆるベストタイプ(袖なしタイプ)で、表面側が吸水性生地、裏面側が撥水性生地によって形成されている。
表面側が吸水性生地、裏面側が撥水性生地としては、例えば、トリプルドライ(登録商標)カラット(登録商標)(帝人フロンティア株式会社製)が実用化されている。
本実施形態でいう裏面側が撥水性生地とは、完全な撥水性を示すのではなく、表面側に比べると明らかに撥水性であることを示し、その点で、上記トリプルドライ(登録商標)カラット(登録商標)が使用されている。
【0010】
服本体2の前身頃も後ろ身頃も表面側には、表面に複数の給水孔を有する分水ホース3が、蛇行状態で配置されている。
分水ホース3は、中空糸膜といわれる外形が0.5mmの円柱形のものを用いており、その外周面には、開口径が0.4ミクロン以下の無数の給水孔が設けられている。
分水ホース3の両端に設けた給水口は、服本体2の上方で分水体4に連結されている。
また、この分水体4には給水ホース5の液体流出口が連結されている。
(【0011】以降は省略されています)

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