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公開番号2024082995
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022197266
出願日2022-12-09
発明の名称マスク
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類A41D 13/11 20060101AFI20240613BHJP(衣類)
要約【課題】装着したマスクがずれにくく、マスク内部に有害粒子や病原菌などが侵入しにくいマスクを提供すること。
【解決手段】本発明のマスクは、マスク本体部の装着者側に、使用者の口元及び鼻部を覆うマスク本体部の上縁部に左右方向に延びた発泡体を備えた帯状の緩衝材を有し、また、この帯状の緩衝材の表面の動摩擦係数が高い。厚さ方向に変形しやすい発泡体を備えた帯状の緩衝材を有することで、マスクを装着した際に帯状の緩衝材が顔の形状に追従して変形し、マスクと顔の間の隙間が小さい。その上、緩衝材の動摩擦係数が高いことで、マスクを装着した際にマスクがずれにくい。これらのことから、内部に有害粒子や病原菌などが侵入しにくいマスクであることができる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
使用者の口元及び鼻部を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の左右両側に取り付けられたしめ紐と、発泡体を備えた帯状の緩衝材を有しており、
前記緩衝材が、前記マスク本体部の装着者側における前記マスク本体部の上縁部に左右方向に延び設けられている、マスクであって、
以下の[測定方法]で測定した、前記緩衝材の表面の動摩擦係数が0.86以上である、マスク。
[測定方法]
(1)マスクを構成する緩衝材を1.5cm×8.0cmの長方形に裁断し、切片を得る。そして、前記切片における一方の主面に粘着テープを貼り付け、測定用試料を得る。なお、発泡体の一方の主面に樹脂が膜状に固化したスキン層を有する発泡体は、前記発泡体のスキン層を有する主面に粘着テープを貼り付け、発泡体の両方の主面に前記スキン層を有する発泡体、または、発泡体に前記スキン層を有しない発泡体は、前記発泡体のいずれか一方の主面に粘着テープを貼り付ける。
(2)静動摩擦測定機(株式会社トリニティーラボ製、品番:TL201Tt)のサンプル台(ステンレス製)に測定用試料の粘着テープを有する側を貼り付ける。
(3)前記静動摩擦測定機に付属の触覚接触子(面積:2cm

)を、前記触覚接触子の平面全面が前記測定用試料における長辺方向の端部から1cm内側へ接触するようにして、前記静動摩擦測定機の接触端子に取り付ける。
(4)前記接触端子に100gの荷重を加え前記測定用試料へ荷重を加えながら、5mm/sec.の速さ、動作距離3cmの条件で前記触覚接触子を、前記測定用試料における長辺方向におけるもう一方の端部まで前記測定用試料上を移動させる。当該移動中に測定される動摩擦力の最小値F
1min
(単位:N)を記録する。
(5)上述のようにして得られた動摩擦力の最小値F
1min
を次の式へ算入することで、動摩擦係数(μ

’)の値を算出する。
なお、N(単位:N)は垂直抗力を意味し、本測定方法における垂直抗力は(4)で接触端子に100gの荷重を加えたことから0.98(N)である。
μ

’=F
1min
/N
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
以下の[測定方法2]で測定した前記緩衝材の表面の動摩擦係数が0.76以上である、請求項1に記載のマスク。
[測定方法2]
(1)マスクを構成する緩衝材を1.5cm×8.0cmの長方形に裁断し、切片を得る。そして、前記切片における一方の主面に粘着テープを貼り付け、測定用試料を得る。なお、発泡体の一方の主面に樹脂が膜状に固化したスキン層を有する発泡体は、前記発泡体のスキン層を有する主面に粘着テープを貼り付け、発泡体の両方の主面に前記スキン層を有する発泡体は、前記発泡体のいずれか一方の主面に粘着テープを貼り付ける。
(2)静動摩擦測定機(株式会社トリニティーラボ製、品番:TL201Tt)のサンプル台(ステンレス製)に測定用試料の粘着テープを有する側を貼り付ける。
(3)前記静動摩擦測定機に付属の触覚接触子(面積:2cm

)を、前記触覚接触子の平面全面が前記測定用試料における長辺方向の端部から1cm内側へ接触するようにして、前記静動摩擦測定機の接触端子に取り付ける。
(4)前記接触端子に300gの荷重を加え前記測定用試料へ荷重を加えながら、5mm/sec.の速さ、動作距離3cmの条件で前記触覚接触子を、前記測定用試料における長辺方向におけるもう一方の端部まで前記測定用試料上を移動させる。当該移動中に測定される動摩擦力の最小値F
2min
(単位:N)を記録する。
(5)上述のようにして得られた動摩擦力の最小値F
2min
を次の式へ算入することで、動摩擦係数(μ

’)の値を算出する。
なお、N(単位:N)は垂直抗力を意味し、本測定方法における垂直抗力は(4)で接触端子に300gの荷重を加えたことから2.94(N)である。
μ

’=F
2min
/N
【請求項3】
前記発泡体がポリウレタン発泡体である、請求項1または請求項2に記載のマスク。
【請求項4】
0.5kPaの圧力をかけた際の前記緩衝材の厚さが2.0mm以上である、請求項1または請求項2に記載のマスク。
【請求項5】
JIS L 1096:2010 8.26 A法に規定されたフラジール法により測定した、前記緩衝材の厚さ方向を通過する空気量が56(cm

/cm

/s)以下である、請求項1または請求項2に記載のマスク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口元及び鼻部を覆うマスクに関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
口元及び鼻部を覆うマスクにおいて、顔とマスクとの密着性を高め、有害粒子や病原菌などの侵入を防ぐことを目的として、マスクの上縁と前記鼻部との隙間を塞ぐ部材が設けられている。例えば特許文献1(実登第3135320号公報)には、立体マスクの上縁と前記鼻部との隙間を塞ぐ低反発弾性パッド材を帯状に設けた立体マスクが開示されている。特許文献1には、立体マスクに設けられたポリウレタンフォームを用いる前記パッド材がマスク本体の上縁と使用者の鼻部から両頬部に掛けての凹部との間の隙間の形状に合致して両者間の隙間を塞ぐようにしてマスク本体と使用者の顔の間で潰れ変形し、前記隙間を確実に塞ぐことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実登第3135320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された立体マスクは、パッド材によりマスクの上縁と使用者の鼻部との隙間を塞ぐことができ、顔とマスクとの密着性が高いマスクであったが、マスクを装着した際に、マスク装着者の顔が表情の変化や、外部からの力の作用などによりマスクが動きマスク装着位置がずれてしまい、マスクがずれることで生じた隙間から有害粒子や病原菌などがマスク内部に侵入するおそれがあるものだった。
【0005】
本発明はこのような状況下においてなされたものであり、装着したマスクがずれにくく、マスク内部に有害粒子や病原菌などが侵入しにくいマスクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1にかかる発明は、「使用者の口元及び鼻部を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の左右両側に取り付けられたしめ紐と、発泡体を備えた帯状の緩衝材を有しており、前記緩衝材が、前記マスク本体部の装着者側における前記マスク本体部の上縁部に左右方向に延び設けられている、マスクであって、以下の[測定方法]で測定した、前記緩衝材の表面の動摩擦係数が0.86以上である、マスク。[測定方法](1)マスクを構成する緩衝材を1.5cm×8.0cmの長方形に裁断し、切片を得る。そして、前記切片における一方の主面に粘着テープを貼り付け、測定用試料を得る。なお、発泡体の一方の主面に樹脂が膜状に固化したスキン層を有する発泡体は、前記発泡体のスキン層を有する主面に粘着テープを貼り付け、発泡体の両方の主面に前記スキン層を有する発泡体、または、発泡体に前記スキン層を有しない発泡体は、前記発泡体のいずれか一方の主面に粘着テープを貼り付ける。(2)静動摩擦測定機(株式会社トリニティーラボ製、品番:TL201Tt)のサンプル台(ステンレス製)に測定用試料の粘着テープを有する側を貼り付ける。(3)前記静動摩擦測定機に付属の触覚接触子(面積:2cm

)を、前記触覚接触子の平面全面が前記測定用試料における長辺方向の端部から1cm内側へ接触するようにして、前記静動摩擦測定機の接触端子に取り付ける。(4)前記接触端子に100gの荷重を加え前記測定用試料へ荷重を加えながら、5mm/sec.の速さ、動作距離3cmの条件で前記触覚接触子を、前記測定用試料における長辺方向におけるもう一方の端部まで前記測定用試料上を移動させる。当該移動中に測定される動摩擦力の最小値F
1min
(単位:N)を記録する。(5)上述のようにして得られた動摩擦力の最小値F
1min
を次の式へ算入することで、動摩擦係数(μ

’)の値を算出する。なお、N(単位:N)は垂直抗力を意味し、本測定方法における垂直抗力は(4)で接触端子に100gの荷重を加えたことから0.98(N)である。μ

’=F
1min
/N」である。
【0007】
本発明の請求項2にかかる発明は、「以下の[測定方法2]で測定した前記緩衝材の表面の動摩擦係数が0.76以上である、請求項1に記載のマスク。[測定方法2](1)マスクを構成する緩衝材を1.5cm×8.0cmの長方形に裁断し、切片を得る。そして、前記切片における一方の主面に粘着テープを貼り付け、測定用試料を得る。なお、発泡体の一方の主面に樹脂が膜状に固化したスキン層を有する発泡体は、前記発泡体のスキン層を有する主面に粘着テープを貼り付け、発泡体の両方の主面に前記スキン層を有する発泡体は、前記発泡体のいずれか一方の主面に粘着テープを貼り付ける。(2)静動摩擦測定機(株式会社トリニティーラボ製、品番:TL201Tt)のサンプル台(ステンレス製)に測定用試料の粘着テープを有する側を貼り付ける。(3)前記静動摩擦測定機に付属の触覚接触子(面積:2cm

)を、前記触覚接触子の平面全面が前記測定用試料における長辺方向の端部から1cm内側へ接触するようにして、前記静動摩擦測定機の接触端子に取り付ける。(4)前記接触端子に300gの荷重を加え前記測定用試料へ荷重を加えながら、5mm/sec.の速さ、動作距離3cmの条件で前記触覚接触子を、前記測定用試料における長辺方向におけるもう一方の端部まで前記測定用試料上を移動させる。当該移動中に測定される動摩擦力の最小値F
2min
(単位:N)を記録する。(5)上述のようにして得られた動摩擦力の最小値F
2min
を次の式へ算入することで、動摩擦係数(μ

’)の値を算出する。なお、N(単位:N)は垂直抗力を意味し、本測定方法における垂直抗力は(4)で接触端子に300gの荷重を加えたことから2.94(N)である。μ

’=F
2min
/N」である。
【0008】
本発明の請求項3にかかる発明は、「前記発泡体がポリウレタン発泡体である、請求項1または請求項2に記載のマスク。」である。
【0009】
本発明の請求項4にかかる発明は、「0.5kPaの圧力をかけた際の前記緩衝材の厚さが2.0mm以上である、請求項1または請求項2に記載のマスク。」である。
【0010】
本発明の請求項5にかかる発明は、「JIS L 1096:2010 8.26 A法に規定されたフラジール法により測定した、前記緩衝材の厚さ方向を通過する空気量が56(cm

/cm

/s)以下である、請求項1または請求項2に記載のマスク。」である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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