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公開番号
2024154471
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023068279
出願日
2023-04-19
発明の名称
自動車用隔壁サイレンサーシステム
出願人
株式会社HOWA
代理人
個人
主分類
B60R
13/08 20060101AFI20241024BHJP(車両一般)
要約
【課題】本発明は、以上のようなことに対処するため、自動車の原動機ルームと車室との間に配設してなる隔壁への組み付け構成に工夫を凝らし、当該隔壁に単一部品として適正に組み付け得るようにした自動車用隔壁サイレンサーシステムを提供する。
【解決手段】少なくとも1つのクリップ部材CLは、その横V字状クリップにて、カウルパネルの接合端部を、間隔をおいて、車室内側から挟持し、少なくとも1つのクリップ部材CLは、横U字状クリップにより、カウルサイレンサー部の折り曲げ部70aを、カウルパネル30aの接合端部Jを介し、非折り曲げ部70bからカウルパネル30a側へ折り曲げるように延出する折り曲げ部70bをカウルパネル30a側から挟持する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
自動車の原動機ルームと車室とを相互に区画するように前記原動機ルームと前記車室との境界に配設してなる隔壁に前記車室の内側から組み付けられる自動車用隔壁サイレンサーシステムにおいて、
少なくとも吸音性能を有する隔壁サイレンサーと、弾性材料からなる少なくとも1つのクリップ部材とを備えており、
前記隔壁は、
前記車室のフロントウインドシールドの下端部からその下側後方へ延出する上側パネル部と、当該上側パネル部の延出下端部と接合されて当該延出下端部とともに接合端部を形成するように後方に向けて延出する上端部を有し、当該上端部の前端部位から下方へ延出する下側パネル部との双方からなる金属製カウルパネルと、
前記下側パネル部と一体的に形成されて当該下側パネルの延出下端部から下方へ延出して前記車室のフロアパネルの前端部に連結してなる金属製ダッシュパネルとを備えており、
前記隔壁サイレンサーは、
折り曲げ部と、当該折り曲げ部から下方へ延出する非折り曲げ部とを、一体的に有するように形成してなるカウルサイレンサー部と、
当該カウルサイレンサー部の前記非折り曲げ部から下方へ延出するように前記カウルサイレンサー部と一体的に形成してなるダッシュサイレンサー部(BSb)とを備えており、
前記少なくとも1つのクリップ部材は、
腕片を有する支持手段と、前記腕片を第1腕片として、当該第1腕片及び当該第1腕片の延出端部からその下側にて前記第1腕片の延出方向とは逆方向へ延出してなる第2腕片の双方でもって、横V字状に形成してなる横V字状クリップとを備えており、
前記隔壁サイレンサーを前記隔壁に組み付けるとき、前記少なくとも1つのクリップ部材は、前記横V字状クリップにより、前記第1及び第2の腕片にて、前記カウルパネルの前記接合端部を前記車室内側から挟持するようになっており、
前記隔壁サイレンサーが、前記カウルサイレンサー部にて、前記車室内側から前記隔壁の前記カウルパネルに沿うように配置され、かつ、前記ダッシュサイレンサー部にて、前記車室内側から前記隔壁の前記ダッシュパネルに沿うように配置される状態におかれたとき、前記支持手段は、前記第1腕片上に、前記カウルサイレンサー部の前記非折り曲げ部から前記カウルパネルの前記接合端部を介し前記上側パネル部に向けて折り曲げるように延出される前記折り曲げ部を支持するようになっていることを特徴とする自動車用隔壁サイレンサーシステム。
続きを表示(約 3,000 文字)
【請求項2】
前記隔壁サイレンサーは、前記カウルサイレンサー部及び前記ダッシュサイレンサー部にて、吸音性能を有して前記隔壁に沿い前記車室内側から設けられる第1の層と、当該第1の層を介し前記隔壁に対向するように前記第1の層に沿い積層してなる遮音性能及び吸音性能の少なくとも一方の性能を有する第2の層とでもって、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用隔壁サイレンサーシステム。
【請求項3】
前記隔壁サイレンサーは、前記カウルサイレンサー部及び前記ダッシュサイレンサー部にて、前記第1の層と前記第2の層との間に積層してなる非通気層を有することを特徴とする請求項2に記載の自動車用隔壁サイレンサーシステム。
【請求項4】
自動車の原動機ルームと車室とを相互に区画するように前記原動機ルームと前記車室との境界に配設してなる隔壁に前記車室の内部から組み付けられる自動車用隔壁サイレンサーシステムにおいて、
少なくとも吸音性能を有する隔壁サイレンサーと、弾性を有する合成樹脂からなる少なくとも1つのクリップ部材とを備えており、
前記隔壁は、
前記車室のフロントウインドシールドの下端部からその下側後方へ延出する上側パネル部と当該上側パネル部の延出下端部と接合されて当該延出下端部とともに接合端部を形成するように後方に向けて延出する上端部を有し、当該上端部の前端部位から下方へ延出する下側パネル部との双方からなる金属製カウルパネルと、
前記下側パネル部と一体的に形成されて当該下側パネルの延出下端部から下方へ延出して前記車室のフロアパネルの前端部に連結してなる金属製ダッシュパネルとを備えており、
前記隔壁サイレンサーは、折り曲げ部と当該折り曲げ部から延出する非折り曲げ部とを一体的に有するように形成してなるカウルサイレンサー部でもって、カウルサイレンサーとして形成されており、
前記少なくとも1つのクリップ部材は、
腕片を有する支持手段と、前記腕片を第1腕片として、当該第1腕片及び当該第1腕片の延出端部からその下側にて前記第1腕片の延出方向とは逆方向へ延出してなる第2腕片の双方でもって、横V字状に形成してなる横V字状クリップとを備えており、
前記隔壁サイレンサーを前記隔壁に組み付けるとき、前記少なくとも1つのクリップ部材は、前記横V字状クリップにより、前記第1及び第2の腕片にて、前記カウルパネルの前記接合端部を前記車室内側から挟持するようになっており、
カウルサイレンサーが、前記車室内側から前記隔壁の前記カウルパネルに沿うように配置される状態におかれたとき、前記支持手段は、前記第1腕片上に、前記カウルサイレンサーの前記非折り曲げ部から前記カウルパネルの前記接合端部を介し前記上側パネル部に向けて折り曲げるように延出される前記折り曲げ部を支持するようになっていることを特徴とする自動車用隔壁サイレンサーシステム。
【請求項5】
前記支持手段は、前記第1腕片に加えて、連結片及び当該連結片の上側端部から延出する第3腕片を備えており、
前記第1腕片は、前記連結片の下側端部から前記第3腕片に対向して並行に延出しており、
前記支持手段は、前記第3及び第1の腕片と前記連結片とでもって横U字状に形成してなる横U字状クリップであることを特徴とする請求項1または4に記載の自動車用隔壁サイレンサーシステム。
【請求項6】
前記横V字状クリップは、前記第1腕片から前記第2腕片側へ突出する突出体を備えており、
当該突出体は、前記第1及び第2の腕片の間にて当該第1及び第2の腕片の境界部から当該第2腕片に対向するように当該第2腕片に並行して延出する並行部材と、前記第1腕片の前記連結片側部位から前記並行部材の延出端部に向けて前記第1腕片に対し傾斜状に延出形成してなる案内部材とを具備するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の自動車用隔壁サイレンサーシステム。
【請求項7】
前記カウルサイレンサーは、吸音性能を有して前記隔壁に沿い前記車室内側から設けられる第1の層と、当該第1の層を介し前記隔壁に対向するように前記第1の層に沿い積層してなる遮音性能及び吸音性能の少なくとも一方の性能を有する第2の層とでもって、形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自動車用隔壁サイレンサーシステム。
【請求項8】
前記カウルサイレンサーは、前記第1の層と前記第2の層との間に積層してなる非通気層を有することを特徴とする請求項7に記載の自動車用隔壁サイレンサーシステム。
【請求項9】
前記隔壁サイレンサーの前記カウルサイレンサー部は、前記折り曲げ部の中間部位に形成してなる少なくとも1つの貫通孔部を備えており、
前記少なくとも1つのクリップ部材において、
前記横U字状クリップは、前記第3腕片にて、腕片本体と、当該腕片本体の長手方向中間部位から前記第1腕片側へ突出する突出体とを有しており、
前記突出体を第1突出体として、前記横V字状クリップは、前記第1腕片にて、腕片本体と、当該腕片本体の長手方向中間部位から前記第2腕片側へ突出する第2突出体とを有しており、
前記少なくとも1つのクリップ部材は、前記横U字状クリップの前記第1突出体にて、前記第3腕片の弾力のもとに、前記カウルサイレンサー部の前記少なくとも1つの貫通孔部内に係合するようになっているとともに、前記横V字状クリップの前記第1腕片の前記第2突出体と前記第2腕片との間に前記カウルパネルの前記接合端部を挟持するようになっていることを特徴とする請求項5に記載の自動用隔壁サイレンサーシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのクリップ部材において、
前記横U字状クリップの前記第3腕片の前記腕片本体は、その延出端部にて、前記第1腕片から離れる方向へ傾斜状に延出してなり、
前記第3腕片の前記第1突出体は、前記第3腕片の前記腕片本体の長手方向中間部位から前記第1腕片側へ突出する突出本体と、当該突出本体の前記連結片側面から前記連結片側へ突出する爪とを有しており、
前記横V字状クリップの前記第2腕片は、腕片本体と、当該腕片本体の延出端部から前記第1腕片側へ突出する爪とを有しており、
前記少なくとも1つのクリップ部材において、前記横U字状クリップの前記第3腕片は、その前記第1突出体にて、前記第3腕片の弾力のもとに、前記カウルサイレンサー部の前記少なくとも1つの貫通孔部内に係合するとき、前記第3腕片は、前記第1突出体の前記爪にて、前記貫通孔部の前記連結片側内面部に係合するようになっているとともに、前記横V字状クリップが前記第1腕片の前記第2突出体と前記第2腕片との間に前記カウルパネルの前記接合端部を挟持するとき、当該横V字状クリップは、前記第2突出体と前記第2腕片との間に当該第2腕片の前記爪を介し挟持するようになっていることを特徴とする請求項5に記載の自動車用隔壁サイレンサーシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の原動機ルームと車室とを区画する隔壁に組み付けられて原動機ルームから車室内への騒音を防音するに適した自動車用隔壁サイレンサーシステムに関する
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の自動車用隔壁サイレンサーシステムにおいては、例えば、下記特許文献1に記載されたカウルサイレンサーをダッシュパネルのカウルに組み付ける構成が提案されている。
【0003】
当該カウルサイレンサーは、車両前部のインパネの下側にて、カウルに装着されている。当該カウルは、ダッシュパネルと共に、エンジンルームと車室とを区画する隔壁材であって、フロントウインドシールドの下部に配置されるカウルアッパと、当該カウルアッパの下部に配置されるカウルインナとにより形成されている。ここで、カウルアッパは、その後端部にて、カウルインナの上端部に接合されて、当該カウルインナの上端部と共に接合フランジを形成している。
【0004】
カウルサイレンサーは、アッパパーツと、ロアパーツとを備えている。アッパパーツはカウルアッパを覆うように配置されている。一方、ロアパーツは、カウルインナの少なくとも一部を覆うように配置されており、当該ロアパーツは、その上端部にて、アッパパーツの後端部に接合されて、当該アッパパーツの後端部と共にフランジ挟持部を形成している。
【0005】
このように構成してなるカウルサイレンサーは、そのアッパパーツとロアパーツとの間からフランジ挟持部内にカウルの接合フランジを挿入しつつ、アッパパーツをカウルのカウルアッパに沿い載置するとともに、ロアパーツをダッシュパネルの上端部に沿い当接するようにして、カウルに組み付けられている。また、当該組み付けに際しては、カウルサイレンサーをカウルに対し位置決めするように、インパネが、そのインパネ組付け部のスリット状の挿入穴内に、カウルの接合フランジに形成してなるインパネ組付片を挿入することでカウルに組み付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5985454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述のように構成してなるカウルサイレンサーは、上述したごとく、アッパパーツ及びロアパーツの2部品に分割して形成されている。これでは、部品点数が増大するとともに、当該カウルサイレンサーの自動車に対する組み付け作業が増大するという不具合を招くのは勿論のこと、この種のサイレンサーを単一のサイレンサーとして提供してほしいという近年の要請に応えることが困難である。
【0008】
これに対しては、2部品を事前に接着して単一の部品とすることも考えられる。しかしながら、2部品を接着するにあたり、接着剤や接着作業が余分に必要となるという不具合が生じる。以上述べたことは、カウルパネル及びダッシュパネルの双方に沿うように形成されたダッシュサイレンサーを、カウルパネル及びダッシュパネルに沿い配設するにあたっても、同様に該当する。
【0009】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、自動車の原動機ルームと車室との間に配設してなる隔壁への組み付け構成に工夫を凝らし、当該隔壁に単一部品として適正に組み付け得るようにした自動車用隔壁サイレンサーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題の解決にあたり、本発明に係る自動車用隔壁サイレンサーシステムは、請求項1の記載によれば、
自動車の原動機ルーム(10)と車室(20)とを相互に区画するように前記原動機ルームと車室との境界に配設してなる隔壁(30)に車室の内側から組み付けられるものである。
(【0011】以降は省略されています)
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