特許ウォッチ

公開番号2024153337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067157
出願日2023-04-17
発明の名称貯蔵庫
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人蔦田特許事務所
主分類E05F 15/611 20150101AFI20241022BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】開き角度が大きい場合に閉扉機能が作用し使用者の使い勝手のよい貯蔵庫を提供する。
【解決手段】本発明の貯蔵庫は、貯蔵室3を含む貯蔵庫本体2と、貯蔵庫本体2の開口を回動によって開閉する扉10と、貯蔵庫本体2に設けられて扉10を閉める閉扉装置50と、を備え、閉扉装置50は、直線状の所定範囲を往復移動可能に設けられた可動体51aが往復移動の一方向へ移動することによって動力が発生する閉駆動装置51と、扉10の開放端側の端部10bが貯蔵庫本体2の側面2bよりも幅方向外側に位置する角度に扉10が開かれた状態において、閉駆動装置51の動力を扉10へ伝達可能に扉10と閉駆動装置51とを接続する接続部52と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
貯蔵室を含む貯蔵庫本体と、
前記貯蔵庫本体の開口を回動によって開閉する扉と、
前記貯蔵庫本体に設けられて前記扉を閉める閉扉装置と、を備え、
前記閉扉装置は、
直線状の所定範囲を往復移動可能に設けられた可動体が往復移動の一方向へ移動することによって動力が発生する閉駆動装置と、
前記扉の開放端側の端部が前記貯蔵庫本体の側面よりも幅方向外側に位置する角度に前記扉が開かれた状態において、前記閉駆動装置の動力を前記扉へ伝達可能に前記扉と前記閉駆動装置とを接続する接続部と、を備える、貯蔵庫。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記接続部は、前記閉駆動装置から動力を受けて回転する回転部材と、前記回転部材に設けられ前記扉に接続される扉接続部とを備え、
前記扉接続部は、前記扉の開放端側の端部が前記貯蔵庫本体の側面よりも幅方向外側に位置する角度に前記扉が開かれた状態において前記扉に対する接続位置が移動可能に設けられている、請求項１に記載の貯蔵庫。
【請求項３】
前記閉駆動装置の動力によって前記扉が閉められる途中で、前記扉の開放端側の端部が、平面視における前記回転部材の回転中心と前記扉の回転中心とを結ぶ仮想直線を通過するように前記回転部材の回転中心と前記扉の回転中心とが配置されることによって、前記扉を閉める過程において前記扉接続部が前記扉の回転中心に近づいてから離れる往復移動をする、請求項２に記載の貯蔵庫。
【請求項４】
前記閉扉装置は、前記回転部材の回転中心と前記扉の回転中心と前記扉接続部とで囲まれた領域であって前記扉が閉められる途中で生じる領域の少なくとも一部を覆う覆い部を備える、請求項２に記載の貯蔵庫。
【請求項５】
前記貯蔵庫本体に固定され、前記扉を支持する扉支持部材と、
前記接続部に設けられて前記閉駆動装置から動力を受けて回転する回転部材と、を備え、
前記貯蔵庫本体の正面視において、前記回転部材の回転中心が前記扉支持部材と重なる位置に設けられている、請求項１に記載の貯蔵庫。
【請求項６】
貯蔵室を含む貯蔵庫本体と、
前記貯蔵庫本体の開口を回動によって開閉する扉と、
前記貯蔵庫本体に設けられて前記扉を閉める閉扉装置と、を備え、
前記閉扉装置は、
所定の角度範囲を正逆方向に回転可能に設けられた可動体が正逆方向の一方へ回転することによって動力が発生する閉駆動装置と、
前記扉の開放端側の端部が前記貯蔵庫本体の側面よりも幅方向外側に位置する角度に前記扉が開かれた状態において、前記閉駆動装置の動力を前記扉へ伝達可能に前記扉と前記閉駆動装置とを接続する接続部と、を備える、貯蔵庫。
【請求項７】
前記可動体の回転中心は前記扉の回転中心と同軸上に設けられている、請求項６に記載の貯蔵庫。
【請求項８】
前記可動体の回転中心は前記扉の回転中心よりも後方に設けられている、請求項６に記載の貯蔵庫。
【請求項９】
前記閉扉装置に加えて、前記扉を開く開扉装置を備える、請求項１に記載の貯蔵庫。
【請求項１０】
前記扉の開扉状態において、前記閉扉装置は前記接続部によって前記扉に繋がり、前記開扉装置は前記扉から離れている、請求項９に記載の貯蔵庫。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、貯蔵庫に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
冷蔵庫などの貯蔵庫では、扉を自動で閉じることのできる閉扉機能を備えた貯蔵庫が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００５－１２７５２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
下記特許文献１では、開き角度が比較的小さい範囲のみで閉扉機能が作用するため、使用者が扉を閉め損ねた場合のように閉扉位置近傍にある扉しか閉じることができず使い勝手がよくない。
【０００５】
そこで、本発明では、開き角度が大きい場合に閉扉機能が作用し使用者の使い勝手のよい貯蔵庫を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の実施形態の貯蔵庫は、貯蔵室を含む貯蔵庫本体と、前記貯蔵庫本体の開口を回動によって開閉する扉と、前記貯蔵庫本体に設けられて前記扉を閉める閉扉装置と、を備え、前記閉扉装置は、直線状の所定範囲を往復移動可能に設けられた可動体が往復移動の一方向へ移動することによって動力が発生する閉駆動装置と、前記扉の開放端側の端部が前記貯蔵庫本体の側面よりも幅方向外側に位置する角度に前記扉が開かれた状態において、前記閉駆動装置の動力を前記扉へ伝達可能に前記扉と前記閉駆動装置とを接続する接続部と、を備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本発明の一実施形態の冷蔵庫の正面図
図１の冷蔵庫の平面図
図１の冷蔵庫の冷蔵室左扉の下ヒンジの構造を示す分解斜視図
図１の冷蔵庫の機能構成の一部を示すブロック図。
（ａ）～（ｄ）は第１閉扉装置と下扉支持部材の平面図であって、（ａ）は左扉が作動角度θ３より大きく開いた状態を、（ｂ）は左扉の開き角度が作動角度θ３の状態を、（ｃ）は左扉の開き角度が引き込み開始角度θ１の状態を、（ｄ）左扉が完全に閉じられた状態を示す。
左扉の開放端側の端部が冷蔵庫本体の側面よりも幅方向外側に位置する角度に左扉が開かれた状態における冷蔵庫の要部拡大平面図。
左扉を全開した状態における冷蔵庫の要部拡大平面図。
閉駆動装置の断面図。
左扉の開き角度が第１特定角度θｓ１にある状態の冷蔵庫の要部拡大平面図。
本発明の変更例１における閉駆動装置の断面図であって、（ａ）は左扉が全開の状態を、（ｂ）は左扉が第２特定角度θｓ２よりも大きく開いた状態を、（ｃ）は左扉が第２特定角度θｓ２にあるときの状態を、（ｄ）左扉が完全に閉じられた状態を示す。
可動体被覆部の斜視図。
本発明の変更例１において左扉を全開した状態における冷蔵庫の要部拡大平面図。
本発明の変更例２における閉駆動装置の断面図。
本発明の変更例３における閉駆動装置の断面図。
本発明の変更例３において左扉を全開した状態における冷蔵庫の要部拡大平面図。
本発明の変更例４において左扉を全開した状態における冷蔵庫の要部拡大平面図。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
実施形態について図面に基づき説明する。以下の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以下の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。以下の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【０００９】
以下の説明において、左右方向、前後方向、上下方向とは、冷蔵庫を正面から見たときの方向を示し、左右方向は冷蔵庫の幅方向に相当する。また、右、左、上、下、前、後、奥、背、手前とは、特に規定がない場合には冷蔵庫を正面から見たときの位置や側などを示し、冷蔵庫の扉については閉扉状態において冷蔵庫を正面から見たときの位置や側などを示す。
【００１０】
本実施形態では貯蔵庫として貯蔵室が所定温度に冷却される冷蔵庫１の場合について説明するが、本発明は冷却機能を備えない食品保存庫や、貯蔵室が冷凍温度帯に冷却される冷凍庫などの貯蔵庫に対しても適用することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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