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公開番号
2024152947
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2024141650,2020154951
出願日
2024-08-22,2020-09-15
発明の名称
バイオマス燃料組成物
出願人
株式会社日本バイオマスフューエル
代理人
個人
主分類
C10L
1/02 20060101AFI20241018BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】良好なハンドリング性と着火性を同時に満たすバイオマス燃料組成物を提供すること。
【解決手段】ポンガミア油と、第1の種類の脂肪酸とを混合製造するバイオマス燃料組成物の製造方法であって、前記第1の種類と異なる第2の種類の脂肪酸を決定し、前記ポンガミア油に、前記第1の種類の脂肪酸と前記第2の種類の脂肪酸とを添加して混合してバイオマス燃料組成物を生成し、生成されたバイオマス燃料組成物の流動点温度を評価する、ことを特徴とするバイオマス燃料組成物の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ポンガミア油と、第1の種類の脂肪酸とを混合製造するバイオマス燃料組成物の製造方法であって、
前記第1の種類と異なる第2の種類の脂肪酸を決定し、
前記ポンガミア油に、前記第1の種類の脂肪酸と前記第2の種類の脂肪酸とを添加して混合してバイオマス燃料組成物を生成し、
生成されたバイオマス燃料組成物の流動点温度を評価する、ことを特徴とするバイオマス燃料組成物の製造方法。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記ポンガミア油の量は70重量部から90重量部の範囲から選択決定され、また、前記第1と第2の種類の脂肪酸の量は30重量部から10重量部の範囲から、前もって選択決定された量である、ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記第1の種類の脂肪酸と前記第2の種類の脂肪酸とは共に直鎖飽和脂肪酸である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記第1の種類の脂肪酸と第2の種類の脂肪酸は、ラウリン酸、パルチミン酸、ステアリン酸の中から前もって選択して決定された2種類の脂肪酸である、請求項1に記載製造方法。
【請求項5】
前記バイオマス燃料組成物に要求される目標性能を、前記流動点温度に加えて、引火点温度を追加の指標として、前記バイオマス燃料組成物に要求される前記目標性能を評価する、ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
目標性能として、より低い流動点温度が要求される場合には、前記第1の種類の脂肪酸と第2の種類の脂肪酸の内の、少ない炭素数の脂肪酸の重量部比を、大きい炭素数の脂肪酸の重量部よりも、より多く含ませる、請求項1に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばポンガミア油などの植物油を原料としたバイオマス燃料組成物、ならびに、バイオマス燃料組成物の製造方法に関する。特に、バイオマス燃料組成物のハンドリング性の改良に関わる。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
植物油、例えばパーム油は石油に代わるバイオマス燃料として知られている。植物油を原料としたバイオマス燃料は常温では固化する。このため、バーナーやディーゼルエンジンのような燃焼装置で燃料として使うためには、燃焼室に供給する前に加温による液化を行う必要がある。この加温が不十分だと、流動性が低くまた動粘度が高く、燃焼は不安定となる。不安定な燃焼は、バイオマス燃料のハンドリング性の悪さの一面である。
【0003】
バイオマス燃料組成物のハンドリング性は、燃焼装置での燃焼時よりも、寧ろ、バイオマス燃料の貯蔵時において、輸送時において、また、貯蔵タンクから輸送タンクへの詰め替え時における固化として問題となる。このような輸送時、あるいは詰め替え時において、バイオマス燃料の固化し易さ、あるいは、高い粘性は、作業効率に大きな影響を与える。
【0004】
バイオマス燃料の技術分野において、下記の特許文献1では、ディーゼル燃料のセタン価を改善するために、植物油中に存在する不飽和脂肪酸エステルの総含有量に対するステアリン酸エステルの含有量の質量比を調整することが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、脂肪酸エステルと軽油とを含有する燃料組成物に関する技術が開示されている。この特許文献2では、脂肪酸エステルから遊離された脂肪酸は燃料の流動性を低下させるものとして把握され、流動性低下を防ぐために軽油が添加される。即ち、流動性を確保するためには、特許文献2では、軽油などの液体化石燃料が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-169631号広報
特開2013-28735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記文献に記載の技術によるバイオマス燃料は、低温下での流動性は相変わらず低く、取り扱い(ハンドリング)性は悪く、新規な組成のバイオマス燃料組成物の登場が待たれている。本発明は、ハンドリング性と着火性の観点から要求される目標温度に対して、高いハンドリング性と着火性とが達成できるバイオマス燃料組成物を製造する方法を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために提案された、本発明のバイオマス燃料組成物の製造方法は、
ポンガミア油と、第1の種類の第1の脂肪酸とを混合製造するバイオマス燃料組成物の製造方法であって、
前記第1の脂肪酸の前記第1の種類と異なる第2の種類の第2の脂肪酸を決定する工程と、
前記ポンガミア油に、前記第1の脂肪酸と前記第2の種類の脂肪酸とを添加して混合してバイオマス燃料組成物を生成する工程と、
生成されたバイオマス燃料組成物の流動点温度を評価する工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ハンドリング性と着火性の観点から要求される目標温度に対して、高いハンドリング性と着火性とが達成できるバイオマス燃料組成物を製造する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係るバイオマス燃料組成物の原料となるポンガミア鞘に含まれるポンガミア油の割合を示した概要図である。
ポンガミア油を原料とする実施形態や実施例に係わるバイオマス燃料組成物を製造する方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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