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公開番号2024158393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073551
出願日2023-04-27
発明の名称潤滑油組成物
出願人住鉱潤滑剤株式会社
代理人個人,個人
主分類C10M 169/04 20060101AFI20241031BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】幅広い温度領域において安定的に優れた低摩擦性、耐摩耗性を奏する潤滑油組成物を提供すること。
【解決手段】本発明の潤滑油組成物は、鉱物油を含む基油と、モリブデンジチオフォスフェート(MoDTP)を含む摩擦調整剤と、リン酸エステルと、チアジアゾールとを含む極圧剤と、ジンクチオフォスフェート(ZnDTP)を含む摩耗防止剤と、コハク酸イミドを含む分散剤と、カルシウム系清浄剤と、を含有する、潤滑油組成物である。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
鉱物油を含む基油と、
モリブデンジチオフォスフェート(MoDTP)を含む摩擦調整剤と、
リン酸エステルと、チアジアゾールとを含む極圧剤と、
ジンクチオフォスフェート(ZnDTP)を含む摩耗防止剤と、
コハク酸イミドを含む分散剤と、
カルシウム系清浄剤と、を含有する、
潤滑油組成物。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
さらに、アミン系酸化防止剤及び/又はフェノール系酸化防止剤を含有する、
請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項3】
前記MoDTPの含有量は、組成物100質量%に対して1.0質量%以上5.0質量%以下の範囲である、
請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項4】
前記リン酸エステル及び前記チアジアゾールの合計含有量は、組成物100質量%に対して0.5質量%以上5.0質量%以下の範囲である、
請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項5】
前記ZnDTPの含有量は、組成物100質量%に対して1.0質量%以上5.0量%以下の範囲である、
請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項6】
前記コハク酸イミドの含有量は、組成物100質量%に対して0.1質量%以上3.0質量%以下の範囲である、
請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項7】
前記カルシウム系清浄剤の含有量は、組成物100質量%に対して0.1質量%以上1.0質量%以下の範囲である、
請求項1に記載の潤滑油組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、幅広い温度領域において安定的に優れた低摩擦性を有する潤滑油組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
産業機械や自動車において、エンジン、変速機、減速機、圧縮機、油圧装置等の各種装置には、潤滑油組成物が用いられている。例えば、減速機をみても、造船(タワークレーン等の減速機)、製鉄(各種クレーン、コンベア、ミキサー、圧延機等の減速機、ウォームギヤ)、パルプ製紙(抄紙機、フロアコンベア、ドライヤー等の減速機)、窯業セメント(クラッシャー、ボールミル、ペレタイザー、キルン、コンベア等の減速機)、ゴム、ビニール(ロール軸受、スパー、へベル、ヘルカル、ウォーム等の減速機)、石炭(選炭ベルトコンベア、アンローダの減速機)、電力(バウルミルの減速機)、その他(岸壁荷上機・アンローダ、コンベア、水平引き込み等の減速機)などの種々の産業機械を構成する装置に、潤滑油組成物が用いられている。
【0003】
近年、上述した産業用機械や自動車の高性能化の要求に伴い、その様々な要求に対応し得る潤滑油組成物が開発されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、低粘度化に伴う省燃費性に加え、低摩耗と低摩擦とを両立させることを課題として、潤滑油基油に対して、チアジアゾールを含む金属不活性化剤と、アミン系摩擦調整剤とを特定量で配合させた潤滑油組成物が提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、低粘度化に伴う省燃費性に加えて、低摩耗と差動部耐焼き付性とを両立させることを課題として、潤滑油基油に対して、粘度指数向上剤、硫黄系極圧剤、リン系極圧剤、及び無灰分散剤からなる各種の添加剤を配合させた潤滑油組成物が提案されている。
【0006】
しかしながら、これらの先行文献には、幅広い温度領域において安定的に低摩擦性、耐摩耗性を発揮することに関する技術課題については開示も示唆もない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-165528号公報
特開2021-080429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、幅広い温度領域において安定的に優れた低摩擦性を奏する潤滑油組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上述した課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、鉱物油を含む基油に対して、特定の添加剤を組み合わせて配合することで、幅広い温度領域において安定的に優れた低摩擦性を奏することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
(1)本発明の第1の発明は、鉱物油を含む基油と、モリブデンジチオフォスフェート(MoDTP)を含む摩擦調整剤と、リン酸エステルと、チアジアゾールとを含む極圧剤と、ジンクチオフォスフェート(ZnDTP)を含む摩耗防止剤と、コハク酸イミドを含む分散剤と、カルシウム系清浄剤と、を含有する、潤滑油組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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